2か月ほど前、仕事の帰り道に通り過ぎただけの舞鶴だったが、
点在する赤レンガの建物や垣間見える港の風景に心惹かれた。
舞鶴といえば、若狭を経由して近畿へ向かう国道27号線の途上。
過去にも何度となく通り過ぎていて、
そのたびに落ち着いた街並みが気になっていたが、
今回ようやく、ゆっくりと滞在することができた。
東舞鶴、港の風景
空が映り込むほど穏やかな湾内。
若狭湾からひときわ奥深く入り組んだ地形とあって、
外海の影響を受けない要害の地として、かつてここに海軍鎮守府が置かれたという。
その軍港だった歴史も、今は海上自衛隊に受け継がれていて、
港内をクルーズするツアーでは、停泊中の護衛艦を間近に眺めることが出来る。
護衛艦「あたご」。
最新鋭の防衛システム「イージス」を搭載していると聞いて、
調べてみたが、専門用語が多すぎて、結局のところはよくわからずじまい。
「とにかくスゴイ!」とだけ記しておく。
さて、舞鶴の街並みといえば赤れんがの建物群。
海軍鎮守府時代の兵器庫などをリノベーションして、
各種ミュージアムや土産物物販店、カフェなどが入居。
「舞鶴赤れんがパーク」として「まちづくり」に寄与するとともに、
映画やドラマのロケ地として発信するなど、
観光客の誘客にも一役買っているという。
外観はほとんど建設当時のままで、
連棟として建ち並ぶ様は重厚かつ堂々。
それでいて、周辺の風景と一体となると、どこか懐かしい雰囲気をふんだんに伝えてもくれる。
そして、「海軍」の街となれば定番は...。
海軍カレー(食べている途中で失礼…)
具が溶けこんだ濃厚でスパイシーなオトナの味だった。
ところで、今回は食べなかったが、舞鶴ならコレというのが「肉じゃが」。
初代、鎮守府長官の東郷平八郎がイギリス留学時代に食べたビーフシチューの味が忘れられず、コックに作らせた。
当時の日本に西洋の調味料などあるはずもなく、
似ても似つかない食べ物が出来上がった次第だが、これが「意外とうまかった」。
以来、舞鶴は「肉じゃが発祥の地」と呼ばれるようになったとか。
残念だが、舞鶴の肉じゃが体験は次回のお楽しみとしておこう。
舞鶴の街角で見かけた白い水兵服の若い自衛隊員たち。
まだ二十歳そこそこに見えたが、初々しくも、なかなか精悍な一団だった。
そんな彼らから連想したのが、「トップガン」や「愛と青春の旅立ち」など、海軍士官が登場する映画とサウンドトラック。
そして...この映画「追憶」も。
主演のバーブラ・ストライザンドが歌う名曲。
The way we were Barbra Streisand
厳密には海軍を舞台にした映画ではないが、ロバート・レッドフォード扮する海軍士官の白い制服姿を真っ先に思い浮かべた次第。
しかし...。
せっかくの名曲も、食べ止しのカレーがバックでは台無しというもの。
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