折にふれて

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舞鶴…。海と赤れんがと、そしてカレー。

2016-07-05 | オトナの遠足

2か月ほど前、仕事の帰り道に通り過ぎただけの舞鶴だったが、

点在する赤レンガの建物や垣間見える港の風景に心惹かれた。

舞鶴といえば、若狭を経由して近畿へ向かう国道27号線の途上。

過去にも何度となく通り過ぎていて、

そのたびに落ち着いた街並みが気になっていたが、

今回ようやく、ゆっくりと滞在することができた。

 

東舞鶴、港の風景

空が映り込むほど穏やかな湾内。

若狭湾からひときわ奥深く入り組んだ地形とあって、

外海の影響を受けない要害の地として、かつてここに海軍鎮守府が置かれたという。

 

その軍港だった歴史も、今は海上自衛隊に受け継がれていて、

港内をクルーズするツアーでは、停泊中の護衛艦を間近に眺めることが出来る。

護衛艦「あたご」。

最新鋭の防衛システム「イージス」を搭載していると聞いて、

調べてみたが、専門用語が多すぎて、結局のところはよくわからずじまい。

「とにかくスゴイ!」とだけ記しておく。

 

さて、舞鶴の街並みといえば赤れんがの建物群。

海軍鎮守府時代の兵器庫などをリノベーションして、

各種ミュージアムや土産物物販店、カフェなどが入居。

「舞鶴赤れんがパーク」として「まちづくり」に寄与するとともに、

映画やドラマのロケ地として発信するなど、

観光客の誘客にも一役買っているという。

外観はほとんど建設当時のままで、

連棟として建ち並ぶ様は重厚かつ堂々。

それでいて、周辺の風景と一体となると、どこか懐かしい雰囲気をふんだんに伝えてもくれる。

 

そして、「海軍」の街となれば定番は...。

海軍カレー(食べている途中で失礼…)

具が溶けこんだ濃厚でスパイシーなオトナの味だった。

 

ところで、今回は食べなかったが、舞鶴ならコレというのが「肉じゃが」。

初代、鎮守府長官の東郷平八郎がイギリス留学時代に食べたビーフシチューの味が忘れられず、コックに作らせた。

当時の日本に西洋の調味料などあるはずもなく、

似ても似つかない食べ物が出来上がった次第だが、これが「意外とうまかった」。

以来、舞鶴は「肉じゃが発祥の地」と呼ばれるようになったとか。

残念だが、舞鶴の肉じゃが体験は次回のお楽しみとしておこう。

 


舞鶴の街角で見かけた白い水兵服の若い自衛隊員たち。

まだ二十歳そこそこに見えたが、初々しくも、なかなか精悍な一団だった。

そんな彼らから連想したのが、「トップガン」や「愛と青春の旅立ち」など、海軍士官が登場する映画とサウンドトラック。

そして...この映画「追憶」も。

主演のバーブラ・ストライザンドが歌う名曲。

 

 The way we were     Barbra  Streisand 

厳密には海軍を舞台にした映画ではないが、ロバート・レッドフォード扮する海軍士官の白い制服姿を真っ先に思い浮かべた次第。

 

しかし...。

せっかくの名曲も、食べ止しのカレーがバックでは台無しというもの。

 

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