ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

矢田寺遍路道

2006-01-15 18:40:31 | 矢田だより
今日(1.15) しばらくぶりで矢田寺遍路道を歩いてきました。
境内に新しい案内図が出来て入り口が分かり易くなりました。



ここから矢田山の山中を巡って、四国八十八カ所にちなんだ
石仏の道が続いていて、約1時間半ほどで一周できます。



少し登ると美しい展望が開けます。左の山肌が剥き出しになって
いるのは山焼きが終わったばかりの若草山です。



この遍路道は昭和7年頃、四国に巡礼に行けない人たちの
ために大阪にあった矢田寺の講の人たちが作ったものです。
その後、次第に使われなくなって荒廃していたのですが、
3年ほど前から地元の人たちが倒木の整理や草刈りなどで
整備を始め、昨年には「矢田寺へんろ道保存会」が発足し
ました。

数年前までは不鮮明で一部、藪漕ぎも必要だった道には下
のような目印や、石仏のある場所を示す表示もあり、本当
に歩きやすい良い道になっています。



巡拝も終わり近くの下り道で、長い棒に付けたノコギリで枝を
切りながら登ってくる人に出会いました。
この朝、朝日新聞(奈良版)で大きく紹介された保存会会長の
山下正樹さんでした。「春までには、ずり落ちた石仏も元の
台座に返し、もっと良い道にしますから又歩いて下さい」と
やさしい笑顔で話して下さいました。

大和民俗公園に寄り道して、香りの高いロウバイの花を見て、
ついでに園内を一周ウォーキングして帰りました。