ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

滝坂の道から芳山へ (11月5日)

2008-11-07 09:02:44 | 山日記
**記事を当日の行動時間順に並べています。**

2週間前、JACの人たちと滝坂の道を歩いたが、予想より早く雨が降り出したので芳山には登れなかった。
すでに18年前に登っているので、リベンジと言うほどでもないが秋の好天に誘われて出かける。


今朝の駐車場にはすでに何台もの車が入っていて、奈良の秋のシーズンもいよいよたけなわを思わせ、春日山へ向う車道両側の並木も紅葉が進んでいる。


滝坂の道に入り石畳の道を歩くうちに、じっとりと汗ばんでくる。


寝仏


夕日観音は、以前は下から拝めたお顔を茂った木が隠してしまっている。今日は待って貰う気兼ねもないので、すぐ足もとまで登っていい写真が撮れた。


朝日観音


首切地蔵



首切地蔵前の休憩舎で少し休んでコーヒーを飲む。

滝坂の道から芳山へ(2)

2008-11-07 09:02:09 | 山日記
池の横を通って東へ歩き、少し登って高円山ドライブウェイを渡る。


地獄谷石窟仏までの道はよく整備されていて、美しい線刻の石仏を守る覆屋も新しくなっていた。
今日はここまで何人ものハイカーに出会ったが、この先はまったく人に出会わなくなった。
静かな植林帯を少し登って、しばらく右手の川沿いに曲折した道を行く。次に心配になるほど下って、今度は緑に苔むした断崖沿いを捲くように登る。ここには真新しい鎖が取り付けてあった。
急坂の登りが二度ほどあって、やっと車道に飛び出す。ここが石切峠で道標があり、「石窟仏まで0.5km」とあったが、ここまでかなり長く感じた。時間的には30分しかかかっていないので、そんなものかも知れない。


車道を歩くと「0.2km」の峠茶屋まで、あっという間だった。
茶屋には芳山への略図が置いてあるという。最初は草餅でも食べていこうかと思っていたが、外の縁台にも中の土間にも、屋根の上にまでも、和子の大嫌いなネコが少なくても5匹はいる。


当然、大好きな草餅は見送って先へ…。すぐに上誓多林に入り、左の高台に神社の赤い鳥居が見えた。
右手には新しいトイレができている。神社の横から左の細い道に入る。道標などはなく、地図上の道の記入もないので、昔歩いた記憶と最近読んだBLOGの記事が頼りである。


竹藪を抜けて山合の野菜畑に出た。青いリンドウが咲いている。


小さい茶畑が終わるところにシシ除けの金網があり、「芳山」と小さな標識のついた重い扉を開けて入る。

下り道になり、左手に沢が出てくる。しばらく行くと右手はきれいに枝打ちされた見事な杉植林になり、やがてササ原の急な登りに変わる。
ずっと一本道だが時々現れる赤テープに励まされていくと、字の消えかけた小さな標識があり右に芳山石仏を示している。
直進してT字路にでる。左に折れると雑木林の登りになり、すぐにしっかりした道が通る稜線に出た。テープ標識が右は鶯滝へ行くことを示している。


左へ緩く登って行くと、下りになる手前の木の幹にテープ標識があり、右に踏み跡が伸びている。


笹原の中、少し開けたところに四等三角点が埋まり、横に大きな石が横たわっていた。
どこの山にもある山名板もテープも見当たらず、本当に自然そのままなのが嬉しい18年目の山頂だった。

滝坂の道から芳山へ(3)

2008-11-07 09:00:33 | 山日記
帰り際に見ると枯れた大木の幹に「芳山」と書いてあった。
T字路に帰り、まっすぐ行くと静かな林の中の広場があり、石垣に囲まれた美しい二面の石仏が立っていた。


こんな山の中にいつ誰が彫ったのかと思う素朴なお顔だ。


手前の盛り土の下に大きな倒木があったので、ここに座って弁当を使わせて貰う。盛り土の上からお顔だけが見守っていて下さるようだった。手を合わせてお別れし、元の道を下る。

 八王子神社に参拝し、今度は大きな犬が表にいる峠の茶屋の前を通って車道を下る。高円山ドライブウェイに出て右へ、


しばらくは来ないだろうと春日山石窟仏(穴仏)へも寄ってから首切地蔵へ帰る。小憩後、春日山遊歩道を下る。紅葉が美しい道と聞いていたが、今年はまだまだその時期ではないようだ。
くねくねと続く道をうんざりしながら歩き、妙見宮を過ぎて「五色の紅葉」の標識に来たが、五色どころかグリーン一色だった。交番があるところの大杉から春日神社神域になる。


遊歩道出口の滝坂道分岐あたりが一番きれいな紅葉だった。一日ゆっくり遊んだ春日山に別れを告げて、かわいい子鹿にカメラを向けたりしながら駐車場に帰った。