変愚院夫婦にとって最高の到達標高度になるカラパタール5,545mに立った日です。

16日にルクラを発ち、高度順化を重ねながら9日目のこの日午前10時、エベレストを間近に仰ぐこのピークに登り着きました。

登りに要した時間3時間、「ああ、もうこれで登らなくていいんだな…」という感慨より浮かばないほど、ふたりとも疲労困憊していました。

一緒に旅してくれた山の後輩二人と、献身的な現地スタッフの支えがなければ到底登れなかったと思えるトレッキング・ピークでした。
しかし、黒みがかった蒼い空の下に、ぐるりと並ぶ純白の神々の座。

笠雲を冠にした世界最高峰エベレスト。
そしてローチェ、アマダブラム、カンテガ、タムセルク、タウチェ・ピーク、トゥナ・ピーク…。

すぐ近くには水晶のように美しいプモリの姿…。ながい長い間の夢が実現した至福の時でした。

ばたばたと風にはためくタルチョ(五色旗)の音は、今も耳に残るようです。
頂上滞在はわずか30分。

下山も予定のロッジが満員で泊まれずに日が暮れ、月明かりの中を歩き続けて、その日の行動は12時間にもなりました。
長い苦しい一日でしたが、これまでの生涯で(おそらくこれからも)最高に素晴らしい一日でした。

16日にルクラを発ち、高度順化を重ねながら9日目のこの日午前10時、エベレストを間近に仰ぐこのピークに登り着きました。

登りに要した時間3時間、「ああ、もうこれで登らなくていいんだな…」という感慨より浮かばないほど、ふたりとも疲労困憊していました。

一緒に旅してくれた山の後輩二人と、献身的な現地スタッフの支えがなければ到底登れなかったと思えるトレッキング・ピークでした。
しかし、黒みがかった蒼い空の下に、ぐるりと並ぶ純白の神々の座。

笠雲を冠にした世界最高峰エベレスト。
そしてローチェ、アマダブラム、カンテガ、タムセルク、タウチェ・ピーク、トゥナ・ピーク…。

すぐ近くには水晶のように美しいプモリの姿…。ながい長い間の夢が実現した至福の時でした。

ばたばたと風にはためくタルチョ(五色旗)の音は、今も耳に残るようです。
頂上滞在はわずか30分。

下山も予定のロッジが満員で泊まれずに日が暮れ、月明かりの中を歩き続けて、その日の行動は12時間にもなりました。
長い苦しい一日でしたが、これまでの生涯で(おそらくこれからも)最高に素晴らしい一日でした。