ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

紅葉の信貴山から高安山へ (11.18)

2008-11-18 21:45:50 | 山日記
【コースタイム】門前P10:20…信貴山頂(空鉢堂)11:05~11:10…弁財天滝分岐11:15…高安山(二等三角点名・峰山)11:45~12:05(昼食)…高安城倉庫跡12:20~12:25…分岐12:43…弁財天の滝12:50~12:55…門前P13:10

家を出る頃は晴れていたのが、門前の駐車場へ入る頃から曇ってくる。最高の紅葉の背景に青空が見えないのが残念だ。


参道に入り「大寅子寅」を過ぎると、まず樹齢500年という「千手の公孫樹」の黄金色が目を引く。横の説明板によると「枝ぶりが千手観音の手に似ていて、日本では他に高千穂の岩戸神社にあるだけという珍しい巨木」である。


本堂にお参りして、赤い鳥居が立ち並ぶ参道を空鉢堂へ登る。昨日までの暖かさと打って変わり気温が低いので、汗かきの二人には歩きやすい。山頂の空鉢堂周辺に三角点はなく、


山名板はすぐ下の信貴山城跡につけられている。

奥の院への標識に従ってしばらく下り、山腹の道に入る。
薄暗い林の中で弁財天滝への道を分けて、少し抉れた急な登りになる。ここで単独行の人に会い、このあと高安山までに7人に出会った。案外人気のある道だ。
高安城倉庫跡への標識を過ぎ、間もなく信貴生駒スカイラインを横断する。
さらに登ると十三峠からの東海自然道に出会い、すぐ先で右の崩れた斜面を登る。サザンカの木が二本立つ笹原の先に落ち葉に埋もれた小広場があり、


二等三角点(点名・峰山487.4m)が埋まっていた。

周りを囲む木々の梢を風が鳴らしている。無展望だが、腰を下ろすと林が風の冷たさから守ってくれる。ヤッケを被って昼食をとった。

帰りに城倉庫跡に行ってみる。前に来た時は林の中に礎石だけが残る薄暗い広場だったが、


三号倉庫跡からは北東側が切り開かれて矢田丘陵や平群の町が望まれる明るい感じに変貌している。


分岐からは弁財天の滝への道標に従い下る。

細流沿いの急な石畳の道はジメジメして滑りやすく、神経を使う。広場に下り立って振り返ると、


心細い流れの滝の左に弁財天の社、手前には古びた小屋が二軒、すぐ下に殆ど崩れかけた二階建ての廃屋がある。賑わった時代もあったのかも知れないが、今はかなり寂れた感じがする。しかし新しい供物など散見されるので参詣者はあるようだ。

この先は平群町の水利施設がいくつか続いている。断食道場の建物が見えてくると、やがて車道に下り着いた。


山門に帰り、真っ赤な欄干の開運橋のたもとで焼き餅を買う。まだ時間が早いので、引き返して千手院と成福院にお参りする。さらに仁王門から千体地蔵仏と巡拝し、心行くまで紅葉を探勝して車に帰った。