ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

変愚院の山日記 (予告編)

2011-10-25 09:14:00 | 山日記

1995年の正月、思い立ってそれまでの山の記録を整理して「想い出の山々」というノートを作りました。その前の1982年から、B5用紙に山行記録をワープロで打ったものに同じ題名をつけて簡易製本していましたが、PC購入を機にそれ以前の記録も整理したのです。

『ノート、手帳、山日記、アルバム。さまざまな形で残してきた想い出の断片は何度か整理したものの、結局はまた別の雑多なスタイルのままで残っている。還暦を機に、もう一度だけ試みよう。最高の生き甲斐を与えてくれた山々の想い出を辿る旅を。今回はできるだけ過去に忠実に再現してみる。』

ここにある「山日記」というのは、今は絶版となった日本山岳会編・茗渓堂刊の文庫本よりやや小さい判型の、赤い表紙の日記です。ノートはコクヨの大学ノートで、最初にこんな詩を書き写しています。

『 山の歓喜         河丼 酔名

 あらゆる山が悦んでいる    あらゆる山が語っている
 あらゆる山が足ぶみして舞う 踊る   
 あちらむく山と        こちらむく山と
 合ったり           離れたり
 出てくる山と         かくれる山と
 低くなり           高くなり
 家族のように親しい山と    他人のように疎い山と
 遠くなり           近くなり
 あらゆる山が         山の日に歓喜し
 山の愛にうなづき
 いまや            山のかがやきは
 空いっぱいに ひろがっている 』

それからまた17年が過ぎました。その後も矢田丘陵は別にして山行記録を書き続けていますが、古い記録には交通、装備、食糧などに当時の世相をうかがわせる興味深いものもあります。すでにホームページでいくつかご覧頂いていますが、今回は写真も見て頂きながら老骨の想い出話をお聞きください。

 

この絵馬は1986年、初めて富士山に登った時に授かったものです。まずは、その時の山日記から…。