文化の日らしく映画レビューでも。
映画「逆境ナイン」のDVDを見ました。
原作は我がバイブルともいえる漫画。島本和彦先生の熱いシマモトイズムとも言うべき世界観が炸裂する、男の行き方を問う究極の燃え系マンガです。「それはそれ、これはこれ」「心に棚を作れ!」などなど、数々の名台詞で若者を明日へ導くのだ!!
成績不振を理由に校長から廃部を言い渡された全力学園野球部のキャプテン、不屈闘志。
あらゆる逆境をばねに成長し、戦い続ける男の熱い魂を見よ!
というストーリーなんですが・・・
少年キャプテン誌上で連載され、コミックス全6巻が発売されるも絶版。その後の愛蔵版も絶版となりましたが、映画化にあわせて再販されています。興味のある方は是非。
ちなみに私はキャプテン版の初版を3セット(読む用、保存用、布教活動に貸し出す用)持ってます。
以下ネタばれ多数なんで、未読未見の方は読まないほうがいいかも。
原作のお話を映画の尺に収める為に色々努力してますね。ヒロインの桑原さんとマネージャーの月田さんの役割を堀北真希一人にやらせたのはいい判断でした。堀北めちゃかわいい。まあそれはいいとして。。。
部員入れ替えの話や、予選一回戦を対黒風戦のエピソードにしてしまったのもまあ流れ的に仕方ない。
問題は主人公不屈闘志のキャラクターと、影の主人公サカキバラゴウのキャラクター。
まずは不屈。
試合をすっぽかすエピソードは原作も映画も共通ですが、原作では故障を悪化させない為ドクターの策略で試合に行けなくしたものを、映画ではただ女に目がくらんでさぼった流れにしちゃってます。
そんな男に「野球」「かけがえの無い女」の二者択一などちゃんちゃら可笑しいし、男の中の男のみが投げられる究極の魔球(?)男球が投げられるはずは無い!!
次にサカキバラ。
原作でインパクトのあった授業風景がカットされているのは残念。原作ではその男の生き様、考え方を不屈に買われて「野球を知らない野球部の監督」になったのですが、映画版では押しかけ監督のような流れ。そんな人の言う無茶な発言に説得力なんてあるわけないです。
個人的にはこのキャラこそ原作者島本和彦の分身では、と思うほどの熱いキャラ。無理やりのようで妙に説得力のある格言が「それはそれ、これはこれ」だけとはなんとも寂しい。
全体的に原作は「ギャグの皮を被った熱血」だったのに対し、映画は「熱血ギャグ」だったように思います。
その暑苦しさゆえにギャグのように見えるが、実は武士道にも通ずる男の生き様を求め描き続ける島本世界の理解者が映画製作サイドに居なかったのでしょうか。
所詮原作を越える映画はないということか。原作を越えるアニメは多数存在するのにね。。。
堀北がかわいかったこと(しつこい)と、山下役の栩原楽人(仮面ライダー響鬼の明日夢)が結構はまり役だったのが良かったかな。
原作読みたい方、家にあるので言ってください。
映画「逆境ナイン」のDVDを見ました。
原作は我がバイブルともいえる漫画。島本和彦先生の熱いシマモトイズムとも言うべき世界観が炸裂する、男の行き方を問う究極の燃え系マンガです。「それはそれ、これはこれ」「心に棚を作れ!」などなど、数々の名台詞で若者を明日へ導くのだ!!
成績不振を理由に校長から廃部を言い渡された全力学園野球部のキャプテン、不屈闘志。
あらゆる逆境をばねに成長し、戦い続ける男の熱い魂を見よ!
というストーリーなんですが・・・
少年キャプテン誌上で連載され、コミックス全6巻が発売されるも絶版。その後の愛蔵版も絶版となりましたが、映画化にあわせて再販されています。興味のある方は是非。
ちなみに私はキャプテン版の初版を3セット(読む用、保存用、布教活動に貸し出す用)持ってます。
以下ネタばれ多数なんで、未読未見の方は読まないほうがいいかも。
原作のお話を映画の尺に収める為に色々努力してますね。ヒロインの桑原さんとマネージャーの月田さんの役割を堀北真希一人にやらせたのはいい判断でした。堀北めちゃかわいい。まあそれはいいとして。。。
部員入れ替えの話や、予選一回戦を対黒風戦のエピソードにしてしまったのもまあ流れ的に仕方ない。
問題は主人公不屈闘志のキャラクターと、影の主人公サカキバラゴウのキャラクター。
まずは不屈。
試合をすっぽかすエピソードは原作も映画も共通ですが、原作では故障を悪化させない為ドクターの策略で試合に行けなくしたものを、映画ではただ女に目がくらんでさぼった流れにしちゃってます。
そんな男に「野球」「かけがえの無い女」の二者択一などちゃんちゃら可笑しいし、男の中の男のみが投げられる究極の魔球(?)男球が投げられるはずは無い!!
次にサカキバラ。
原作でインパクトのあった授業風景がカットされているのは残念。原作ではその男の生き様、考え方を不屈に買われて「野球を知らない野球部の監督」になったのですが、映画版では押しかけ監督のような流れ。そんな人の言う無茶な発言に説得力なんてあるわけないです。
個人的にはこのキャラこそ原作者島本和彦の分身では、と思うほどの熱いキャラ。無理やりのようで妙に説得力のある格言が「それはそれ、これはこれ」だけとはなんとも寂しい。
全体的に原作は「ギャグの皮を被った熱血」だったのに対し、映画は「熱血ギャグ」だったように思います。
その暑苦しさゆえにギャグのように見えるが、実は武士道にも通ずる男の生き様を求め描き続ける島本世界の理解者が映画製作サイドに居なかったのでしょうか。
所詮原作を越える映画はないということか。原作を越えるアニメは多数存在するのにね。。。
堀北がかわいかったこと(しつこい)と、山下役の栩原楽人(仮面ライダー響鬼の明日夢)が結構はまり役だったのが良かったかな。
原作読みたい方、家にあるので言ってください。