時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

アオイ ソラノシタ

2008-06-14 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)


RER-Bにて
Vert-Galantとい町に行って来ました
il de France(フランスの島)と呼ばれるエリアです

駅周辺に
食料品店が数件
caféと
小さなホテルが
一軒ある他には
住宅街のみ
と言う
静かな町と言った感じです



そして
駅からちょいと離れると
こんな感じの風景が永遠と続きます
広がる畑 畑 畑
視界良好



何しに来たかと言いますと
「Fête du Chapîteau bleu」
を見るためです

広々とした草っぱら大地に
仮設の機材を組み立て
色々なパフォーマンスが数箇所で繰り広げられます
基本的に
ひとつのパフォーマンスが行われるときは
他はなし

なので
私たちは
プログラム片手に
敷地内を移動していきます



パフォーマンスが始まる前には
始まるよ~

楽隊の演奏が始まります
人形師さんが中に入って操つる
大きな人形が目印



回転する車輪の中で
シードルが注がれたグラスをのせたプレートを持ったまま
車輪自体も回転するんです
パフォーマンスしているのが
かなりの年長者!

地上では
漫才で言うところの
突っ込み役の相方が
観客を盛り上げます



最後には
頭から黒い布をすっぽりとかぶり
車輪の外側を
歩く 歩く 歩く
火のついたパイプを
回す 回す 回す



こちらは
パントマイムと言えばいいのかな

蝶か鳥が森で生まれ
外の世界を旅し
そして
森に帰り土にかえる
その生涯を
表現しているように感じました
とても幻想的なパフォーマンスでした

彼女の雰囲気が
妖精っぽかったです



こちらは
男女のペアによるパフォーマンス
列車を待つ男と
恋を夢見る女が
めぐり合い
別れ
そして
再び再会する
とてもロマンチックなストーリーでした



最後に見た
空中ブランコは
18~19世紀の船旅をイメージしていて
空中ブランコの機材が
大海に船出した船なのです
船長さんや船員さん達が
女性を彼の地へ運ぶ…



太陽の光と
青空と白い雲
風が吹き抜ける
大地の上で見る
空中ブランコは
単なるパフォーマンスという域を超越します



私たちも
船の一乗客として
一緒に旅をするのです

彼らが空中を舞うたびに
感じる風の心地よさを
私たちも一緒に分かち合いながら…

寝転びながら見ているパパのお腹に
自分の頭をのせて
一緒に見ている男の子

ママの膝にちょこんとのって
見ている女の子

基本的に
大人は後方で見て
子供たちだけが
前の方に座って見てます
親が隣にいなくても
騒がないで
子供同士
ちゃんと座っているんですよ



想像してみてください
広々とした原っぱ
周囲には
ただただ広がる畑

点在する家
あるのは
太陽
青い空
流れる雲
そして風

そんな中で
見る空中ブランコ…
子供達の五感は
フル稼働

パフォーマンスで
散らばった紙ふぶきを女の子が集めて
それを
取れなかった他の子供に
「はい」
とあげるその姿…

なんだか
幸せな気持ちになりました



ちなみに
一部
テント内での公演以外は無料でした

なんか
子供を育てる環境
負けてる…
ヤバいぞ日本…
って
思いました

20時近くまでパフォーマンスが
続くのですが
拙者は
電車とバスの都合もあって
19時で引き上げてまいりました

「Tremblay-en-France」
http://www.tremblay-en-france.fr/page/p-12/art_id-3728/

こちらのサイトでは
アップしなかったパフォーマンスが
画像入りで紹介されています
宜しければどうぞ