時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙9 ~遠霞ノ峠~37

2010-03-13 | 読書
菜の花が咲き誇る
江戸を春色が包む頃
深川六間堀
金兵衛長屋に住む浪人・坂崎磐音は
日々の生計に追われていた
そんな折
鰻屋宮戸川で
奉公を始めたばかりの幸吉に
思わぬ災難がふりかかる
一方
豊後関前藩の物産を積んだ一番船が
江戸に向かったが…


ともかく
一番船が
無事
江戸に到着してようございました
関前藩の借財返済の道のりは
長ごうございますが
地道に頑張っておくんなさい
ですが
江戸屋敷に巣くう輩が…

藩の起死回生に人力を尽くしながら
借金取りと
女衒の用心棒も引き受けます

‘何でも屋’フル稼動


そうそう
鰻取りの名人であり
磐音の師匠である幸吉が
宮戸川で
丁稚奉公を始めます

着実に時は流れ
日々変化しているようです

旗本や大名の貧窮加減が
限界水域を越えており
あっちでも
こっちても
トラブル発生です

章のテーマとなる事件と平行して
噴火寸前の火山の如く
事件が見え隠れ
或いは
ひとまず様子見の事件と

江戸双紙の世界が益々広がって参ります