時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

万能鑑定士Qの事件簿 Ⅱ89

2010-06-16 | 読書
『週刊角川』記者・小笠原悠斗は
途方に暮れていた
わずか2日で
コンビニの弁当は
数千円から数万円に
少年ジャンプが六千円
JRのひと区間は九千円以上になり
いくら金があっても足りない…

従来のあらゆる鑑定をクリアした偽礼が現れ
ハイパーインフレに陥ってしまった日本
日本の紙幣は紙くず同然
リーマンショックどころじゃありません!

そんな中
万能鑑定士・凛田莉子は
偽造紙幣が
沖縄の地で造幣されているかもしれないと
と一路
故郷・波照間島へ向かいます
西表島~船浮集落へ単独捜査?
そして
再び東京へ…

波照間島で暮らす両親や
島の人達の大らかさと
東京の現状のこと違いと申しますか
温度差&時差…
なんか笑える

莉子にとって
チープグッズの社長・瀬戸内陸との出会いは
神の啓示そのもの
瀬戸内陸との出会いなくして
今の彼女はいなかったハズ!
なので
彼が首謀者だと解った時の
莉子の心情は辛かったのでは?
と思いきや…

あの締めくくりは
感動すら覚えましたσ(^^;)

読むごとに
鬱オーラが全身を覆う
東野圭吾ワールドとは違い
事件の首謀者の根底に
‘善’の本質があります

不快感なく心晴れ晴れ~で
読み終われるところが
嬉しいです


やっぱり
ドル&ユーロ換金しとこっかなぁ~