時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

Grand Slam The Championships,Wimbledon 2010 Ⅱ

2010-06-24 | テニス
22日行われた
男子シングルス1回戦のジョン・イスナーニコラ・マユ戦が
とんでもない大記録(史上最長)を打ち立ててしまったらしいですよ

これまでの最長記録は
2004年全仏オープンの6時間33分を越える

試合時間 計10時間

22日に日没順延
23日に第5セットから試合が再開
ところが
ウィンブルドンの最終セットって
タイブレークがなく
2ゲーム差がつくまでエンドレスだって!


59-59まで続いて
再び日没順延
決着は3日目に突入だそうです

因みに
ゲーム数もこれまでの122から163に
大幅アップ


笑っちゃう気持ち分かるなぁ~                 
                   
                                                  放心状態
スタミナもさることながら
途切れることなく
集中力を継続させた2人の驚異的な精神力が
素晴らしいです

ここまで頑張っても
2回戦に進めるのはひとりだけ…

大会の最後に
特別賞あげて欲しい!

ともかく
精根尽き果てるまで
やるっきゃないでしょう!



一方
こちらも不屈の精神力で
初戦突破を果たしたフェデラーですが
2回戦も苦労したみたいです
第1セットを取ったたものの
第2セットをタイブレークの果てに落とし
結局
6-3 6-7 6-4 7-6
で試合をモノにしたそうです

格下相手に
苦労しているとか
意図的に
バランス崩して倒れている写真をアップさせてみたり…
(ナダルだってロディックだって足滑らして転んでたよ)
何だか
悪意を感じるわ


ジョコビッチも今のところ順調です!

               画像は
               2010 Wimbldon Championships Website-Official Site
                                    より引用しています

ザ・キャラクター

2010-06-24 | 舞台/役者
町の小さな書道教室
そこに立ち現われるギリシア神話の世界

それが
我々の知っている一つの物語として紡がれていく

物語全てが
ギリシア神話さながらの
変容(=メタモルフォーゼ)をモチーフとした
お話になっています

とある町の書道教室に
「幻の弟」が見えるという女が突然現れます
書道教室の家元・胡散臭い古株・会計係
教室のホープやそのライバル
駆け落ちする男女に
行方不明の息子を探す母…

様々な人物が登場し
彼らはやがて
ギリシア神話の神々に変貌を遂げていき…

信じていたものが
姿を変え
変化を遂げていく物語

最後に立ち現われる
我々が知っている物語とは…


        

序盤は
野田秀樹お得意の
言葉遊びが続きました
公演30分程して
前の席に座っていた女性が
隣の男性に
『面白い?ねえ~面白い?面白くないよぉ~』

周囲に聞こえるトーンで話し出し
劇場スタッフが飛んできた
(『西武と東武で買い物して帰る…』と言って退出)

そのまた30分後
左側の女性が爆睡し始め
そのまた隣の女性が
またまた退出…

そんな感じで始まった
『ザ・キャラクター』でしたが
徐々に


何やら新興宗教の洗脳を彷彿させる展開

そして
8時9分ときた…


野田さん大胆!
1995年3月20日
世界を震撼させた
世界初の毒ガステロ事件を題材にした
作品なのであります

書いちゃったのね…


意外な展開に
舞台も観客席も
緊迫感&緊張感が漂い始め
個人的には
これまでの観劇で
感じたことのない(=陥ったことのない)
精神状態になりました

開演前

劇中
水が流れますが‘普通の水’ですので心配なさらないで下さい


とアナウンスがあったんですよ…
これだったのね…


透明な液体が入った
ビニール袋に傘の先で破り
液体がゆかをに広がる様子は
中身が‘只の水’と解っていても
生唾飲み込みました

単なる
社会風刺ではありません
確実に崩壊が始まっている現代社会に
警鐘を鳴らす
野田秀樹渾身の作品と云えるかも…

タイトルからは
まったく想像出来ない
想定外の仕上がりとなっておりました

時の流れの中で
忘れていくことも必要ですが
それでも忘れ得ないことは
決して忘れてはいけない


東京芸術劇場中ホールにて
8月8日(日)まで上演しています