時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ミュージカル「風を結んで」

2011-06-17 | 舞台/役者
慶応四年(1868年)八月
会津藩白虎隊の士中二番隊・四十二名は
夜明けと同時に起こった
官軍の一斉射撃にさらされて壊滅
飯盛山に逃れたその半数の隊士たちは
市中の火災を若松城落城と誤認して
次々と自決して果てた

時は流れ

明治九年(1876年)
版籍奉還 廃藩置県 そして廃刀令の発布と
目まぐるしく時代が移り変わろうとしていた
そんなある日のこと

道場一の剣豪・橘右近に
真剣で勝負を挑まれた片山平吾と
仲間の田島郡兵衛&加納弥助は
ひょんなことから
洋行帰りの由紀子と捨吉に助けられる
由紀子は
本物の武士による
「パフォーマンス」一座を結成したいのだと言い出して
三人の度肝を抜く

一方
右近の妹・静江が
橘家の苦境を救うために
岡場所に身を売ろうとしているのを知った
平吾たち三人は
静江を救うために
金の工面をしようと奔走するのだが…


まずもって
中央から前半分の客席が
女子高生貸切状態なのに驚いた
余りの姦しさに
慄くも
舞台中はお行儀良く観劇されてました
よしよし

ところが

舞台が始まってから
客席後半部分に陣取る
マダム達が発する
香水の強烈な‘臭い’に
アナフラキシーショュク状態
マスクをするも
防御できず
後半
意識が朦朧としてしんどかったです

山崎銀之丞さん
あの語り口調は「女信長」以来です
お懐かしゅうございました
中川晃教さん
相変わらずの美声
聞惚れやした
大和悠河さん
宝塚歌劇団宙組トップスター
貫禄でさぁ~ね
菊地美香さん
大和さんとのディュエット
もろ宝塚の女役みたいでした

小西遼生さん
シェイプされてました
小さいお顔がますます小さくなっていた気が…
「牙狼<GARO>」楽しみにしとります
裁縫する遼生さん
様になってました

江戸から明治にかけて
激動の時代を生きた彼らの姿は
時に悲しく時に愉快でした

まさに
時代に翻弄されながら
生き抜こうとする者もいれは
時代の波に乗ることが出来ず
死に急ごうとする者もいる
結果的に
相反する道を選んだ8人の男たちが
一時でも
明治と言う得体の知れない渦の中
心をひとつにして
夢を追いかけた
自立を目指し
羽ばたこうとした
その姿
その生き様
しっかりと魅せて頂やした