時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

一枚のめぐり逢い 14

2012-06-20 | 映画
イラク戦争に派遣されていた
アメリカ海軍三等軍曹ローガン・ティボーは
作戦に失敗に
撤退を前に輸送機の到着を待っていた
道端の残骸に腰掛ていると
ふと
光を反射している‘何か’に気付いた

何気なく‘何か’に近づいたローガン
それは
見知らぬ女性が写った一枚の写真だった

???




突如
敵の攻撃を受けた
今まで座っていたところに
爆弾が打ち込まれ
‘何か’を取りに行ったローガンは
九死に一生を得る

多くの仲間たちが
戦争に散っていく中
ローガンは
3度の任務派遣を終え
無事に帰国する

帰国後
戦争の後遺症に苛まれ
家族と共に暮らすこともままならず…



ある日
ローガンは
写真の彼女に会いに行こうと思い立つ

写真の景色から
場所を特定したローガンは
相棒のゼウス(犬:シェパード)と共に
彼女探しの旅に出た

そして
とうとう写真に写る本人
べス・グリーン に行き着くが
ちょっとした誤解から
写真を手渡すことができないまま
彼女と祖母エリー・グリーンが経営する
犬舎で仕事をすることになる

ベスが離婚後
幼い息子・ベンを育てながら
別れた夫から圧力をかけられていることを知り
何とか
彼女の力になろうとする
一方
初めこそ
ローガンに対して
心を閉ざしていたベスだったが
熱心に働く様子や
家族たちとともに接するうちに
2人は
次第に惹かれあうようになる

しかし
あの写真をきっかけに
2人は
決裂することになってしまう



一枚の写真から始まった
運命の出逢いが
傷ついた心を癒し
新たな愛の始まりのきっかけとなる
惹かれあう男と女
秘密
第三者の妨害
そして
結ばれる主人公

出ている出演者
誰一人として存じません

なのに
何故
見ようと
思い立ったんだろうσ(^^;)

実に
切ないラブ・ストーリーでございます
お決まりのセオリーに則った
定番中の定番
ベタです!

‘起承転結’の‘結’で描かれる
第三者の唐突な幕引きは
若干‘?’ではありますが
ベタな定番は
見ていて安心して見ていられます

この手の映画見るの
久しぶり~



ベスと並ぶと
姉弟みたいなんだよね~
しかも
ベスは一児の母なので
余計
年上の女性に惹かれる
年下の男の子!?
みたいな…

ローガン童顔だから
余計にそう感じてしまうのだろうか…
とは言え
兎に角ローガンが
優しくてね~
誠実で
良い奴なんです
妙に包容力があって…

そして
ローガンとベスが
互いに惹かれあっていく過程が
穏やかで
優しくて
綺麗なのであります



私のこともベンのことも
あなたの好きにはさせない!
あたしが良い母親だってことは町のみんなが知ってる!
法廷で戦うなら戦うわ!

と言い残し
息子のベンを父親に預け

自分は
ローガンの元へ直行~
身も心も
素直にローガンにぶつける展開は
流石自由の国アメリカっす

エロチックではありますが
ど~して
あ~ゆ~シーン
欧米人がやると
綺麗なの!?
絵になるの!?
カッコいいの!?



話を戻そう

ローガンとベスの
心の描写と言うか
互いの存在によって
互いの心の傷が癒されていく有様が
丁寧に描かれているのであります

写真の持ち主と
ベスの関係が
後半で明らかにされるのですが
良いのです!

冒頭の戦場シーン
撃つな!仲間だ!
君がエース!?


この短い戦闘シーンが
実は
重要なのであります

なんか
写真の持ち主が
意図的に
ローガンに
写真を拾わせたとしか思えない!

意図的に
ローガンをベスの元に導いた
としか思えない!



戦地で命を落とす兵士の数より
帰還後
自ら命を絶つ兵士の数の方が
ダントツで多いらしい
それだけ
帰還兵の心のダメージは多きのだろう
家族ですら
その痛手を癒すには難しい

ローガンの家族がまさにそう…
それを認識した上で
家族の元を自ら去ったローガンの
心の支えは
ズバリ
写真に写る女性・ベス

そして後半
ベンによって
ローガンが手にすることになる
もう一枚の写真

も~ここまでくると
運命です
宿命です



運命を信じる?
運命とは縁が無い


ローガンったら
何言ってんだかね~
めちゃ運命と縁あるじゃない!

ローガンが
ベスを見つける鍵となるのが
写真に写った背景の白い灯台なんですが
ローガンにとっては
ベスの存在そのモノが
生きる道を示してくれる
灯台だったんじゃないだろうか
とても意味のある
象徴的な背景だったんだなぁ~

たまには
こ~ゆ~映画を見るのも
悪くない!

うん

悪くないぞ!