時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

新・吉原裏同心抄3(吉原裏同心34)~乱癒えず~

2020-11-16 | 読書
老舗呉服屋主・四条屋儀助と
祇園門前町大地主・猪俣屋候左衛門を
殺害した
禁裏の刺客
不善院三十三坊を斬った
神守幹次郎
ひとまず
残る町衆は安心?
と思いきや
その直後から
禁裏と
ある西国の雄藩の影が
祇園の町に…
って
祇園白川沿いの
観音寺道場に
幹次郎目当てに
薩摩示現流の日置宗勿(へきむねもち)が
来ちゃうあたり
薩摩藩絡んでるの
わかりますわな…

そんな中
幹次郎は
京都町奉行
目付同心にして
実は京都所司代密偵
入江忠助と共に
祇園門前町大地主
猪俣屋が所有する土地にある
函谷鉾(かんこほこ)の地下蔵へと潜入する
吉原では
嶋村澄乃と
身代わりの左吉の必死の探索により
吉原乗っ取りを企てる
一味の正体へ少しずつ近づくのだが…



江戸では
裏同心
幹次郎がいないせいか
案の定
吉原の利権を狙う
佐渡の山師
荒海屋金左衛門のしっぽを
なかなか掴めず
悪戦苦闘しています
その一方
京の祇園では
幹次郎が
早くも
禁裏御料方副頭
綾小路秀麿卿と
薩摩鹿児島藩京屋敷用人
南郷皇左衛門とのやり取りを
克明に記した
「天明大火復興録」
って
恐らく
故意に京の町を焼き払い
復興を隠れ蓑に
ゆくゆくは
幕府を倒す計画書(密約書)を入手!
流石に
やること早いわ~

って
入手したのは良いけれど
禁裏と薩摩藩の計画が
徳川政権を揺るがす悪事の
確たる証拠なのよね?
話し飛躍し過ぎじゃない?
このままだと
神守幹次郎が
『古着屋総兵衛影始末』の
大黒屋総兵衛みたいな
世直しキャラに
なっちゃう~~~!?

幹次郎は
取敢えず
「天明大火復興録」の存在を
祇園花街の
一力屋の主
次郎右衛門にも
知らせる気はないらしい
とは言え
この最強切り札
いつ出すでしょうね~
出すにしても
モノがモノだけに
法相宗音羽山清水寺
羽毛田亮禅老師経由か
将軍直属京都所司代密偵の
渋谷甚左衛門経由で
遠江掛川藩主太田備中守資愛
(とおとうみかけがわはんしゅびっちゅうのかみすけよし)に渡すのか?

4巻は
2021年3月10日
発売予定らしい
長いなぁ~