時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

全米フィギュアスケート選手権2021「男子SP」

2021-01-17 | フィギュアスケート

15日から
全米選手権がはじまってます
日本やロシアは
順番は違えど
男子SP→女子SP or  女子SP→男子SP
それから
男子FS→女子FS or 女子FS→男子SP
ですが
全米では
15日 女子SP
16日 女子FS
17日 男子SP
18日 男子FS
の日程で
試合が組まれています
女子シングルス終わってから
男子シングルスなんですね

それと
ジェイソン・ブラウンって
羽生結弦選手と同じ
Toronto Cricket Skating & Curling Clubの
所属かと思っていたんですけど
違うんですね

怪我や事故
体調不良で
大会欠場しない限り
ネイサン・チェンの
5連覇は
確実だと思われます
とは
国内戦
当然
得点テンコ盛りになると
思われます
参考記録とはいえ
ここぞとばかりに
大盤振る舞い
してくるでしょう
みものです

~ジャンプについて~
大雑把に言うと
トウを突いて跳ぶジャンプ   ルッツ/フリップ/トウループ
エッジを使って跳ぶジャンプ  アクセル/ループ/サルコウ

前向きで跳ぶジャンプ     アクセル
後ろ向きで跳ぶジャンプ    ルッツ/フリップ/ループ/サルコウ/トウループ

難易度:低 → 高
T:トウループ/S:サルコウ/Lo:ループ/F:フリップ/Lz:ルッツ/A:アクセル


Image/THE ANSWER

<結果>
1.ネイサン・チェン(Salt Lake CityFSC)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・113.92
2.ヴィンセント・ジョウ(SC of San Francisco)・・・・・・・・・・・・・・・・・107.79
3.ジェイソン・ブラウン(Skokie Valley FSC)・・・・・・・・・・・・・・・・・・100.92
4.ヤロスラフ・パニオット(All Year FSC)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83.74
5.マキシム・ナウモフ(The Skating Club of Boston)・・・・・・・・・・・・・・・83.53
6.ジミー・マー(The Skating Club of Boston)・・・・・・・・・・・・・・・・・・82.30

Judges Scores はコチラ

予想通り
ネイサン・チェン首位発進
トウを突いて跳ぶジャンプ系が
得意なのか?
クワドの中で
今の所最も
難易度の高いLzとF入れてきました
4Lz 3A/4F+3T
後半の
4F+3Tで20.90だしてる…
でも
アクセル苦手なんでしたっけ?
ステップ&スピンも
レベル4
パーフェクトな演技
大きな怪我や病気をしない
と言うのも
強みだと思います

ただ
個人的には
ジャンプ跳ぶ前の
インターバル(助走)の長さと
その間の
微動だにしない間の抜けた姿勢
ジャンプ前後の工夫のなさが
毎度のことながら
気になる
と言うか
殆どの選手が
そうなんだけど…

4分の間に
ステーターが作り出す世界観に
どれだけ
観客やジャッジが
引き込まれ
魅了されるか
と言う点で
ネイサン・チェンのプログラムには
ストーリーを感じない
魅力がない
心に響いてくるモノがない
とは言え
これぅって
最終的に
見る側の感性と言うか
好みの問題ですよね?

記録には残るけど
記憶には残らない
ネイサン・チェンのスケートは
そんな印象です
SPの後
会見?インタビュー?で
皆さんご存じのように
僕は無地でシンプルなものが好きなんだ

と答えていたようです
シンプルが悪いわけではないけれど
フィギュアスケートって
音楽・振付・技術と同様
衣装も含めての
芸術性・世界観を堪能したい者としては
残念なコメントです
しかも
ネイサン・チェンの場合
シンプルと言うより
衣装に関して
手を抜き過ぎ
神経使わなさ過ぎ…
観客を楽しませるとか
魅了するとか
心を虜にする
みたいなことに
関心ない?
あくまでも
自分の技術で
観客をあっと言わせたい選手?
考え方もスケートも
合理主義に徹してます

それはそれで
個人の自由か…


Image/THE ANSWER

観客を
魅了する
自分の世界に
引き込むスケーターと言えば
アメリカ勢では
何といっても
ジェイソン・ブラウンが
断トツ!

構成に
クワド入れずとも
完成度の高さ
芸術性の高さで
100点越えが出来るんです!
Program Components(プログラムンポーネンツ/演技構成)で
ネイサン・チェンの47.70上をいく
48.80を出しています
Interpretation of the Music(音楽表現・解釈)
Composition(振付)では
10.0でまくってました
順位は3位でも
魅入ら度順位があるとしたら
ジェイソン・ブラウンが1位

シングルスを
技術部門と芸術部門に
分けた方が…
と言うような意見が
出るのも
仕方ないけれど
確かで高度な技術と
音楽と同調した表現力
優れた芸術性が共存するからこその
良さもあると思うんですが…

なんて言っても
単なる言い訳にしか
ならないか


FSでも
敵なしの
ネイサン・チェン
ネイサン・チェン劇場
難なく連覇することでしょう