時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

新・居眠り磐音2 ~武士の賦~

2021-01-25 | 読書
第一話 初恋の夏
土佐高知藩山内家家臣
重富家に
次男として生まれた
利次郎の
幼少期・少年時代の頃のお話

利次郎さんが
こんなにやんちゃな
と言うか
ここまで
無鉄砲な?
唯我独尊的な
子だったのは…
祖父の家に
預けられるのもわかる
利次郎の初恋にも
ふれていますが
第五話で
再び
利次郎の恋バナに戻る
伏線ともいうべき
第一話でした

そして
続く第二話は
後に
豊後関前藩に
仕官することになる
利次郎の嫁となる
霧子の過去が…

第二話 霧子の仇
こちらも
予想外の展開と申しますか
設定でした
霧子の両親は
雑賀衆だとばかり
思ってましたが
何れかの湊町の
大きな薬種問屋の
お嬢様でした
殺されることなく
拐されて捨の郷に
連れてこられていました
しかも
雑賀泰造日根八(ひねはち)は
霧子の家族を薬種問屋の奉公人たちを
殺害した仇だったんですよ!
霧子は
仇を撃つために
泰造の手下として
長らく
行動を共にしていたわけです

なるほどね~

とこの頃
祖父亡き後
長年住んでした
麻生藩下屋敷の隠居所から
土佐高知藩江戸藩邸で
暮らしていた利次郎は
神田神保小路・直心影流佐々木道場の
住み込みの門弟となっていて
松平辰平らと剣術修行に励んでいます

第三話 出会いの時
泰造を討つべく
虎視眈々と
チャンスを伺っていた霧子ですが
泰造一派の
日光道中での
徳川家基襲撃の折り
磐音が
霧子に代わり仇を討った
と言う訳です

霧子
忍びも密偵もいろいろだ
家基様に助けられた命だ
これからどうするかしっかりかんがえねえ


これを機に
佐々木道場の門弟となった霧子は
以降
元公儀御庭番衆吹上組・松浦弥助と共に
大活躍することとなります
良い人たちの出会いができて
ほんと
良かったです

第四話 平林寺代参
磐音がおこんを伴い
豊後関前藩に
出立する直前
ちょうど
19巻居眠り磐音 江戸双紙(梅雨ノ蝶)
20巻居眠り磐音 江戸双紙(野分ノ灘)
の頃のお話です

剣術の師匠
神田神保小路の直心影流
佐々木玲圓の代参で
大和田宿野火止禅刹平林寺に向かった
磐音・おこん・利次郎・辰平・霧子の五人
但し
代参ついでに
川越城下まで足を延ばし
数日逗留してこいとの
玲圓からの御達し
関前出発が近いというのに
逗留とは
これ如何に!?

第五話 霧子への想い
何のことはない
若干十六歳
川越藩二代目藩主
越前松平大和守直恒が
川越城下に害をなす
木俣一派排除すべく
直参旗本で将軍御側御用取次
速水左近経由で
佐々木玲圓一門に内々の
助勢を願っていたようです

確かに
第四話で
利次郎 vs 松平家臣七人
辰平 vs 松平家臣七人
話しにならず
磐音 vs 川越藩警護方殿村喜朗に関しては
暫し
対峙しただけで
倒れましたからね~

川越城下を浄化した後?
江戸に戻った
磐音御一行
この後
辰平は
豊後関前に行く時に
磐音とおこんに同行
そして武者修行へと旅立ちます
利次郎は
尚武館道場で
研鑽を積むことを選びますが
そんな利次郎の生き方も
好きだと言う霧子…
利次郎も
川越で霧子と行動を共にするうち
心惹かれるようになったようです
とは言え
恋にうつつを抜かす
利次郎ではありません!
父・近習目付重富百太郎に同行し土佐藩へ
藩を巡る内紛を解決!
辰平と共に
立派な武士となります
とは言え
この後
江戸では
家基暗殺
尚武館道場解散
磐音とおこんの過酷な旅と
怒涛の逃避行が
起こるわけです

兎にも角にも
霧子・利次郎・辰平
尚武館の若き門弟達の回想
面白うございました