時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ザ・マジックアワー

2009-01-14 | 映画
最近
特にお世話になっているのが
近所の郵便局

日本とは違い
‘サービスを提供する’という発想及び概念を
殆ど持ち合わせていないお国柄

ですが
近所の郵便局のスタッフさん達はちょいと違う

昨日も朝一で
小包を送ろうと
ボックスをひとつ持ち込んだのですが



これで送ると送料120ユーロかかるから
こっちの‘Colissimo(コリッシモ)’にした方がお徳よ
今ボックス持ってくるから入るか試してみましょう

とおもむろに
別室からボックスを持ってきてくれたのです


入りきらないことが解かると
他のスタッフさんも出てきて
あ~だ こ~だ
始まりまして…

最終的にボックス2個使い
送料79ユーロで
送ることが出来ました

親身になってくれる人が少ない国なので
こ~ゆ~のって
かなり嬉しい



で本題

命が惜しければ
  五日以内に幻の殺し屋を見つけて来い!


街を牛耳るボスの愛人に手を出してしまった手下の備後くん…
手を出したって言うより
食べられちったって雰囲気?

命を助けてもらう代償に
デラ富樫って人を探し出すはめになっちゃいました

ところで
デラ富樫って誰?



伝説の殺し屋らしいんだけど
その正体は今だ不明
なので
期日が迫っても
一向に
デラ富樫は見つかる気配がない


窮地に陥った備後くんは
無名の俳優を雇って
殺し屋に仕立てあげてしまったのですよ…

かくして三流役者・村田大樹氏は
二つの組織がしのぎを削る
その港町(守加護・すかご)へとやって来ます

すべてを映画の撮影と思い込み
幻の殺し屋になりきって…



前作品『THE 有頂天ホテル』では
余りに多くの役者が出過ぎて
やたら疲労感が残ったのですが
今回は大丈夫でした(笑)

三谷幸喜氏の映画って
全部見た訳じゃありませんが
昭和の香りがプンプンしていて
いいですよね~

最後の撃ち合いも
嘘だって解かってるのにね~
村田大樹がデラ富樫じゃないって
解かってるのにね~
天塩幸之助さん…

高千穂マリ…
ほんに女心は気紛れです



虚構の世界と解かっていても
そこで展開される世界に
どうしようもなくのめり込んでしまう
引きずり込まれる

映画の中で映画を作ってる
あのラストって
もの凄~くベタなんだけど
その加減が絶妙でいい!
気分すっきり!

しっかし
どこまで映画で遊べは
気が済むんでしょう
三谷さんは…



三谷幸喜と言えば
‘東京サンシャインボーイズ’ですが
その昔
劇団が何度も舞台をこなした
新宿THEATER/TOPS
今年の3月一杯で閉館することが決まったそうで

その最終公演として
新作が上演されることになったそうです
この劇場
小生もよく通いました
劇場がなくってしまうのは寂しいですが
公演は楽しみですね

「マジックアワー」とは
映画の専門用語で
夕暮れのほんの一瞬を指す

太陽が地平線の向こうに落ちてから
光が完全に消えてなくなるまでの
わずかな間にカメラを回すと
淡い光に包まれた
幻想的ないい画が撮れる瞬間

つまり
「マジックアワー」は
一日のうちで
世界がもっとも美しく見える瞬間

誰の人生にもマジックアワーは訪れる
例えそれを逃したとしても
明日を待てばいい
この世に太陽がある限り


この記事についてブログを書く
« ロミオ+ジュリエット(1996) | トップ | ハンニバル・ライジング »
最新の画像もっと見る

映画」カテゴリの最新記事