時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

CHALLANSにて

2008-12-24 | 仏蘭西探訪(異文化交流)
PARISからTGVで2時間15分
NANTESでローカル線に乗り換えて
列車に揺られること1時間

ロワール地方CHALLANSに到着

‘一期一会’

と思いきや
今年も来てしまいました



夕方
軽食と共に
アルコールを摂取
軽いアペリティフでしょうか?

しばし歓談
ディナーの用意
CHALLANSの町を散歩
イルミネーションハウス見学etc.
と時を過ごし

21時から始まる
ミサに参列

教会の鐘が鳴り響き
その音色に惹かれるように
町の人達が一同に介します

少なくとも
クリスチャンではない小生は
厳粛な気持ちになりつつも
違和感

真夜中近くまでミサが続きました



ミサ終了後
自宅に戻り
二度目?
のアペリティフ



そして
静にクリスマスを祝うディナーが
始まったのです

夕方
みなで苦労して殻を開けた
生牡蠣たちが
テーブルに鎮座

一人につき牡蠣9個(数え方貝と同じにしてみました)
あくまでも基本の個数でして…

生牡蠣が大好きな皆様同様
わたくしもしっかり
基本の個数以上に頂きました



そして
フォアグラ
まだメインではありませぬ



ジャ~ン
鴨と
イチジク&きのこ
他にも数種類のお野菜を
一緒に煮込んだメインデッシュ

それと
クスクス

以前
こちらで
『クスクスって嫌い!』
と面と向かって言われたことがあるわたくし
言葉を呑み込み
沈黙するしかなかったのですが

わたくし
結構
好きです

こちらも
あくまで基本の量でして
お代わり自由でした



そして
こちらがデザート

ちなみに
メインとデザートの間には
チーズ盛り合わせ

サラダを頂いております

もちろん
ワインの白&赤もです



そして
薪の暖炉を囲み再びながら
コーヒーor紅茶を頂き
続く歓談

初日からギブアップ


イブですね~

2008-12-24 | 仏蘭西探訪(異文化交流)
それは
昨日のことでした

クリスマスの予定を聞かれたので
「家に居る」
と答えたら
『え"~それじや~一緒に行こう』
とお誘いを受けました



クリスマスストアーを
一通り見終わってから
急遽TGVのチケットを買いに
モンパルナスの駅へ向かいました



前日にもかかわらず
チケット確保!

突然ではございますが
拙者
本日より暫く
‘Challans’で過ごします
と言っても2泊3日です(笑)

それ以上は

無理です

多分…



Challans初日(2007-12-24~)
去年もお邪魔した
フランス人一家のお宅です

去年から
殆どフランス語
上達いていないのがバレてしまいますが…

フランス人家庭で過ごす
最後の貴重なクリスマスになると思うので
可能な限り楽しんで参ります

と言うことで
これから荷物作りに励みます




目移り

2008-12-23 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
新凱旋門のあるLA DÉFENSEで
クリスマスストアーが出ていると言うので
そそくさと出かけてみました



ストアーを散策していると
‘vin chaud’発見
‘churros’もある~

飲食店が結構出ていて
それも
みんな美味しそうなのです



名前覚えてないんですけど
真鱈のすり身をバジルと和えて
揚げたのを食べてみました

チキンナケッドの白身魚版?



この盛り付けは
食欲中枢を刺激しますね~



これもフランスの郷土料理?



‘Tartiflette(タルティフレット)’も
食べてみました
スイスの国境に近い
SAVOIE(サヴォア地方)の料理なんだそうです

ポテトグラタンみたいなものだと
思って下さい

これにパン粉ふりかけて
オーブンで焼き色付けたら
まんま
ポテトグラタン!

チーズがどんな感じなのか不安でしたが
事前に
試食させて貰えたので
安心して購入

熱々をほお張り
至極満足!



そしてデザートは…
って
うそうそ(笑)

タオルで出来たケーキです

今回は
見るより食べてたかもσ(^^;)


しゃばけシリーズ7 ~いっちばん~

2008-12-22 | 読書
「しゃばけ」シリーズ第7弾

いっちばん
松之助兄さんが
玉乃屋の次女お咲さんと祝言をあげ分家
小間物屋を始めました

嬉しいけど
ちょいと寂しい若だんな

でも
それ以上に
凹んでいるのは日限の親分

今回も
長崎屋に足が向かってしまう
日限の親分なのでありました

いっぷく
近江から
お江戸・日本橋し進出してきた
西岡屋と小乃屋が
長崎屋に品比べを挑んできた

この勝負
受けてたとうじゃないの!

三途の川縁で出合った冬吉と
再び再会

天狗の使い魔
人の世も妖の世も
同じようなトラブルがあるようで

今回は
妖たちの揉め事に
巻き込まれますが
そこは一太郎
妖界の平和の為
奮闘?

管狐あっしも飼いた~い

餡子は甘いか
悩み迷いながら
何とか頑張っている栄吉

そんな栄吉が修行している
老舗菓子屋・安野屋に
トラブル発生

長崎屋の若だんな
一太郎の腕の見せ所?

ひなのちよがみ
誰~この娘さん
一太郎のお見合い相手?
いえいえ
紅白粉問屋のお雛ちゃんです

塗り壁妖怪の素顔は
それはそれは
愛くるしいべっぴんさん

ところが…

今回は
跡取りとしての
力量が試される
若だんな・一太郎なのでありました


大人の階段上る
君はまだシンデレラさ~

じゃない
若だんな一太郎さ~

ですが
日頃は大甘の一太郎の守り妖
白沢こと仁吉&犬神こと佐助も
今回は
長崎屋の跡取りとして
若だんなに試練を与えます

悩み迷いながら
少しずつ
ほんの少しだけれど
一太郎は前に進んでいます

その健気な頑張りが
愛おしい

あたしゃ
「しゃばけ」ファンのひとりとして
ず~と見守っていくからね~


ストラスブール旧市街 Ⅱ

2008-12-21 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
塔に上ってみました392段…
もちろん自力

後悔先に立たず

上り切ったところで
酸欠状態になり
座り込んでしまいまいました


日頃の運動不足が露呈(笑)

塔には
2カップルとσ(^^;) のみ



ドイツ人カップルに
写真撮ってくれって言われたんだけど
ヘロヘロ状態

一端立ち上がったものの
再びへたり込むσ(^^;)

大丈夫か?
と救いの手を差し伸べられてしまいました

ちょっと待ってくれ~

呼吸を調え
なんちゃってカメラマンに変身

引き続き
塔にいたもうひとカップル
アメリカ人の専属カメラマンをこなしたのでありました



ストラスブールからバスで10分行くと
そこは
ドイツとの国境であるライン川があるそうで…

だからでしょうか
ノートルダム大聖堂の塔から見た街並みは
フランスっと言うよりドイツっぽい



天気の良い日は
黒い森や
ヴォージュ山地も見えるそうです



この塔は
現在修復中でして
下から見上げるだけでした

修復していなければ
上れるのでしょうか…



引き続き
大聖堂の中へ



こちらにもありました
‘クレッシュ’

サントン人形がけっこう精巧で
見ごたえありましたよ
全貌をご紹介できないのが残念です



日本でも
教会に行けば
‘クレッシュ’見れるんでしょうが

の前に
教会の中
自由に入れるのでしょうか?

ちなみに
σ(^^;) は入ったことありません



24日に向け
Noëlの準備が着々と進んでいるようです

観光客気分で
当日ミサに参加するのは気が引けますが
シテ島にあるノートルダム大聖堂
お邪魔したいなぁ~



聖堂内には
仕掛け人形がある天文時計があります

いまだ現役と言うのが
素晴らしい



そして
こちらがストラスブール旧市街の建築物
チョコレートで出来た家みたいです

木造建築に慣れ親しんだ日本人なので
この手の色合い&雰囲気は
とても気持ちが和みます
温かさを感じる



短い滞在ではありましたが
有意義な時を過ごせたと思います

                            ~ fin ~

しゃばけシリーズ6 ~ちんぷんかんぷん~

2008-12-20 | 読書
「しゃばけ」シリーズ第6弾
週刊新潮や小説新潮に掲載された5作品が集められた一冊

鬼と小鬼
日本橋で大火が発生
土蔵と穴蔵を残し
廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋が消失

若だんなさえ助かれば
世の全ては何とかなるんですよ!


って仁吉さん…


煙にむせた当の一太郎
気づけば三途の川縁に…

無事現世に戻れるのか~

ちんぷんかんぷん
上野の広徳寺
破天荒な妖退治で高名な寛朝の弟子になった
武家の三男坊・秋英さんの
摩訶不思議体験

頑張れ秋英さん!

男ぶり
おっかさんの初恋談義
おとっつぁんの積極的アプローチ
滅多に聞けるもんじゃない!

長崎屋の親馬鹿&守りの妖馬鹿は
先代からの伝統だったことを
改めて認識した若だんななのでありました

今昔
箱根にも一緒に旅をして
益々兄弟中が絶好調の
一太郎&松之助
なのに縁談話が…
お兄ちゃんの幸せを願いつつ
ちょいと寂しい弟なのでありました

はるがいくよ
一期一会
出会いがあれば
別れもある

人であろうと妖であろうと
別れは寂しい

人は何度も岐路に立ち
その都度
己の道を突き進んでいくのであります

そして
限りある命を
おっかさんとおとっつぁん
大好きな兄や妖たちと共に
一生懸命生きようと
心に誓う一太郎なのです


江戸有数の大店の若だんな・一太郎
摩訶不思議な妖怪に守られながら
今日も元気に寝込んでました

今回は
一太郎にとって
辛い出来事が待ち受けていました

大切なそして大好きな
松之助兄さんが
栄吉が
それぞれの思いを秘めて
新たな道を模索し始めます

それはとても喜ばしいこと
応援してあげたい気持ちはもちろんある

でも
いつまでも側にいて欲しい
いつまでの側にいてくれると思っていた人たちが
離れていく

永遠の別れではないけれど
一太郎にはこたえるようでした

特に『はるがいくよ』は泣けます
‘命の終わり’について
一太郎が葛藤します

そして
妖である兄やたちの
深い深い愛情を改めて感じるのです

毎度のことながら
「しゃばけ」シリーズに登場するキャラクターは
カサカサになりがちな心を
ほっとさせてくれる

長崎屋をはなれた松之助兄さんや
修行に出た栄吉くんに比べ
相変わらずひ弱な自分を
情けないと思ってしまう
悩める一太郎

でも
嫁取りとか
跡取り問題とか
前途多難
問題は山積だけど
頑張るんだよ一太郎~


午後の散歩

2008-12-19 | 仏蘭西探訪(20区内)
午後から
サン・ルイ島&シテ島から左岸にかけて
出没してみました

そう言えば
クリスマスの時季
この界隈を闊歩したことがない気がする



まずは
シテ島の
ノートルダム大聖堂

聖堂前には
がどど~ん



こちらは
恐らく聖書のお話に基づいたモノだと思います
左から右に
順に人物や動物が光り出すんです
アップはしてませんが続いてます
一通り光ると
今度は
影絵のような感じに変わります




こちらは
画像とサントンの融合

そう言えば
去年もクレッシュ(2007-12-23)見に行ったな~



こちらは
サン・ジェルマン・デ・プレ教会の
‘クレッシュ’です

写真では解かりませんが
人間とほぼ同じ大きさの作品です

教会の入り口付近にも
毎年展示されます

今年は
アフリカっぽい印象の
サントン人形(木彫)でした



続きましては
映画『ダ・ヴィンチ・コード』で知られる
サン・シュルピス教会

現在
塔の修復中
かれこれ2年半は続いてると思います…



こちらの‘クレッシュ’は
豪華かつ盛大 

お金かけてます(笑)

キリスト誕生の地である
ベツレヘムの町全体を
作っていると思われます



奥に人が写っているので
‘クレッシュ’の大きさが
何となく想像出来ますでしょ?

その上
ここに登場する‘サントン人形’

動くんです

このタイプは初めてみました



クレッシュについて興味のある方は
「フランスのクリスマス」

サントン人形について興味のある方は
「epiphania(エピファニア)」のサイトがお薦め



サン・シュルピス教会には
こちらの‘クレッシュ’も展示されてました
人形の大きさは50センチ位


                                               これ総てチーズ

サン・シュルピス教会前の広場では
規模は小さいですが
毎年クリスマスストアーが立ち並びます

クリスマスの飾りのお店はなくて
ジャムやワイン
アクセサリーにおもちゃ
衣料品のお店が目立ちます

マトリョーシカを売るお店が
やたらと多いのがポイント?



こちらのスタンドで
美味しそうなものを発見

スタンドのカウンターの両脇にひとつずつ
でかいフライパンが鎮座



何の料理だか
全然解からないんだけど
妙に食欲をそそる色合い&具たち…

今回はスルーしたのですが
近々
食べに…

有意義な
午後のひと時でございました




アルザス料理 vs

2008-12-18 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
                                       Maison Kammerzell

『地球の歩き方』にも紹介されている
高級アルザス料理を堪能できる有名店
ホテルも併設されているようです

ノートルダム寺院を背にして
右前方の角っこにあるので
場所的にもグ~

フルコースは
食べきれないのが解かっているので
当然アラカルト
前菜とメインを選んでみた訳です



‘terrine campagnarde marinée au porto ’

これで l'entrée(前菜)




これがメインの‘choucroute au saumon frais et à l'aneth’

ちなみに写真では
その大きさが解かりづらいと思いますが
直径20センチメートル高さ7センチメートル程

ローソク立てたら立派なケーキです

実際
小生は
何でケーキが来たのだろう?
と思いました

分厚い鮭くんの下には
酸味の効いたキャベツの固まりが
大量に潜んでいたのであります

正直
飽きる
1/4食べれない

ボリュームが半端じゃない
お隣のムッシュ(アメリカ人)は
‘Choucroute traditionnelle’を食べていたようですが
やっぱり半分食べてリタイア

っと言っても
その後テンコ盛りのシャーベット食べてたけどね(笑)



飽食の時代とは言え
殆どのテーブルのお客が
残しているのを見ると

量を1/3せめて1/2にしてみては如何なものでしょうか?
オーナーさん…

と言いたくなってしまいました

ストラスブールから戻った翌日
レストランを紹介してくれた友人に
この話をしたら

パリのような大きな都市で
郷土料理を食べると
量が少ないけど
地方で食べると量は多いのよ!
ときた…

なら始めからそう言って頂戴

胃腸薬は必須アイテムです



翌日は
ノートルダム寺院の塔392段を
息絶え絶えに
何とか上り切り
前日摂取したカロリーを消費した後

数日前から
‘揚げパン’の文字が
頭の中を駆け巡っていたので
似てないようで似ている‘Churros’を食してみました

初めて食べた
揚げたて‘Churros’は
難なく
‘choucroute’を超えたのでありましたとさ(笑)

ストラスブール旧市街 Ⅰ

2008-12-17 | 仏蘭西探訪(郊外/地方)
Noël前夜&当日の混雑を避け
パリの東駅から
TGVを利用し
ノンストップ約2時間20分

樅ノ木の発祥と言われている
アルザス地方
ユネスコ世界遺産にも指定されている
ストラスブールのグラン・ディル
ちょ~と早いけど
寄らせて貰いました



ノートルダム寺院脇の
仮設スケートリンクでは
老若男女が
結構滑ってます
スイスイ~っと

でも
日本のスケートリンクのように
規則正しく
一方方向に滑べっていないので
結構デンジャラスです



18世紀に
ストラスブールの司教の宮殿だったと言う
ロアン宮前の船着場から
遊覧船に乗り
旧市街を観光することも出来ます

この時季の遊覧は
オープンタイプの船を使っていないようなので
寒くないと思われます
乗らなかったので解かりませぬ



旧市街は
徒歩で充分網羅出来るけれど
馬車なんぞもあったりする

滅多に乗れないシロモンなので
懐具合と時間に余裕があれば
トライしてみるものありなのだろう



『地球の歩き方』によると
アルザスは
クリスマスの中心都市として名高く
毎年多くの観光客が国内外から押し寄せるそうです

ドイツのクリスマスマーケットも
豪華で綺麗ですが
ストラスブールのクリスマスマーケットは
のほほ~んとしていて
いい感じです



クリスマスマーケットに並んでいる
ツリーの飾りつけも
見ているだけで楽しくなってしまう…

これだけ沢山あると
流石に迫力あります(笑)



駄菓子屋さんでは
懐かしいパラソルの形をしたチョコレートに遭遇

そうそう
綿菓子食べている人を見かけました

綿菓子って
日本だけかと思っていたら
違うのね…



手元にある籠に
気に入った飾りを
あれやこれや家族で相談しながら
選んでいる姿は
とても微笑ましい

毎年
こうして飾りを増やしていくのかな?
飾りが増えるごとに
ツリーも巨大化するのか?

樅ノ木も売られていましたが
『これは森林伐採=環境破壊?』
と思ったりしないでもない…



楽しい
可愛い
欲しい…

ふつふつと湧き上がる
購買意欲を抑えつつ
翌日
爆発したけど…σ(^^;)



赤だけかと思っていたら
白もあったのね…
ホットワイン(Vin Chaud)を片手に
闊歩する西洋人を横目に

取り合えず
暮れ行く街並みを堪能しつつ
旧市街に点在する
幾つかのカテドラルにお邪魔しつつ

夕食の時刻まで
時を過ごす小生でありました



友人のイザベルに美味しいと教わった
‘Maison Kammerxell’で
アルザス料理に舌鼓を打とうと思ったら…

                            

地球が静止する日

2008-12-13 | 映画
10日から公開されました『地球が静止する日』
原題『The Day the Earth Stood Still』
昨日の12日に
早速見てまいりました

いつの間にやら
平日でも
午前中に映画館行けば
6ユーロで見れるようになってました



地球外生物を研究するヘレン・ベンソンは
突然政府からの招集を受ける

他の科学者たちと共に向かったのは
アメリカの首都ワシントンDC

そこで目にしたものは
地球圏外から飛来した光を放つ
巨大な球体だった



球体から現れた生命体と
接触を試みるヘレンだったが
警備兵の発砲により生命体は瀕死の重傷を負う


突如
球体から巨大なロボット(ゴート)が現れると
周囲の武装車や武器は
その動きを止めた
まるでゴートに従うように

そしてゴートの破壊行為を静止するのは…



隔離された生命体は
ゼリー状の異物と化し
その中から
人間の形をした物体が現れた…

このあたりの描写は
マトリックスを彷彿させる

 

彼の名はクラートゥ
ボディーは人間だが
自分は宇宙人であると言う

地球が瀕死の状態であることを憂いた
‘Princess’の使者として
メッセージを伝えに来たと言う

我々の地球をどうするつもりなの?
君たちの地球?
それは違う…



地球が滅亡すれば
人類も滅亡する
しかし
人類が滅亡すれば
地球は生残れる




政府や科学者たちが
クラートゥの存在と
その真意を解き明かそうと奔走する中

心理測定器や
通信システムに容易く侵入し
隔離施設から姿をくらますあたりも
マトリックスっぽい(笑)

クラートゥと行動を共にする事となった
ヘレンと幼い義理のジェイコブは
クラートゥのミッションに巻き込まれていく



暫し活動を停止していた
ゴートの人類淘汰が始まった

人類の築きあげた建造物が
最新テクノロジーが
そして人そのものが
瞬時に消滅していく

‘Princess’の下したジャッジを
もう誰にも
止めることは出来ないのか…


ここで言う‘Princess’とは
‘自然界とか宇宙の意識’
みたいなモノのようです

 
                            『アキラ』?

地球のテクノロジーを
遥かに超えた存在
いや
テクノロジーだけではない
人間で言うところの
高尚な精神構造を備えた
神のごとき存在の登場

無限に広がる宇宙という空間で
共存していると思われる未知の生命体にとって

地球と言う惑星に生きる人類は
制裁を受けねばならぬ程
宇宙の秩序を脅かす未熟で
愚かな存在なのか…



ヘレンとクラートゥとの間で幾度となく
繰り返される問答

この地球は私達のもの!
それは違う
私達人類は変われる!
無理だ!

性格がネガティブな拙者としては
映画見ながら
無理だよ…ヘレン
人類は変われないと思うよ
と何度復唱したことか(笑)

                

地球を破壊しているのは
他でもない
人間だと
常日頃から思っている身としては
宇宙から審判として
潔く滅びたほうが良いような気さえしており

世界中に出現した球体が
だんだんコンパクトな地球に見えてきて

ついでに
その球体に集まる動物達を見ていると
球体が
‘ノアの箱舟’に見えてきて
遂には
クラートゥがモーゼに思えてきた~



人類が滅亡すれば
地球は生残れる

あながち
間違ってないと
思っちゃうところが
恐ろしく悲しい

クラートゥは
ボディーが人間と言うだけで
感情や思考回路は異星人
でも
ヘレンやジェイコブ
バーンハート博士たちと接していくうちに
クラートゥに人としての感情が芽生えてくる



そして
最後にクラートゥの取った行動が☆▲※$◎×です

クラートゥは
人類に引導を渡す使者なのか
はたまた人類の救世主なのか

最期の審判は果たして…



キアヌ・リーブス演じる
クラートゥの無機質な雰囲気が
次第に変化していく様がいい

派手なアクションも演技もないけれど
見せてくれてる

見終わった直後は
何かが物足りないような
疑問符が残るんだけど
時間が経つごとに
ジワジワと
緊迫感が
焦燥感が
沸いてくる

地球が静止した日

それは
時計の秒針すら
その動きを止めた瞬間であり

それは
新たなる人類の歩み
紀元0年のスタート


        

実は奥深いのだ
単なるSF娯楽映画と侮るなかれ

拙者
ある意味
神聖かつ啓示的な作品
とみた!

このままだと
本当に人類は
宇宙から制裁受けそうだ…

12月19日(土)日本全国ロードショー公開