庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

生命の奇跡 C・リンドバーグ

2005-07-20 21:15:42 | 大空
未開の大自然の中で私は生命の奇跡を感じ、その背後で我々の科学技術が取るに足りないものとして色あせて行くのを感じる。
<`ャールズ・A・リンドバーグ(1902-1974)

In wilderness I sense the miracle of life, and behind it our scientific accomplishments fade to trivia.
Charles Lindbergh

 


20世紀の数多い飛行家の中で、リンドバーグほど“劇的な”人生を送った人物も少ないだろう。1902年生まれ。翌年がライトフライヤー初飛行の年だから、まさに現代航空の夜明け時に誕生したことになる。1920年代、時にこの世界の黄金時代と呼ばれるバーンストーミング全盛期に大空の世界に足を踏み入れ、わずか5年の飛行経歴で大西洋単独横断飛行を達成する。

しかし、彼の人生が、明暗含めて目まぐるしい色彩変化の渦の中に引き込まれるのはその後だ。大学中退の内気な無名のバーンストーマーが、一躍、国民的あるいは世界的英雄になり、愛児誘拐殺害悲劇の主人公になり、ナチズム礼賛の国賊となり、太平洋戦争では市民戦士となり、商業航空路開発の先駆者となり、やがて航空技術を頂点とする現代科学文明の批判者となり、遂には筋金入りのナチュラリストとなる。

彼について知れば知るほど、その「明」の部分の裏側に、実に重い「暗」の部分を抱えていたことがよく分かる。彼の偉大さは、その「暗」から決して目をそらさず、常に誠実にそれらと向き合っていたこと。そして、積極的に行動することで、その明・暗の対照を鮮やかに描き出そうとしたことだろうと思う。

こういう視点を持つと、どうして彼がこんなに洗練された文章が書けるのか・・・その理由も少し見えてくるような気がする。
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デジカメケース

2005-07-20 09:16:01 | 自転車
私のサイクリングにデジカメが欠かせなくなって久しい。特に、解像度が上がり随分小型になってから、どこに出かける時も持ち歩くようになった。1年半ほど前から使っているFUJIFILMの200万画素はちょうとズボンの尻ャPットにスッと入るサイズで重宝している。

ただ、ズームを利かせた遠景や、簡単には近づかせてくれない鳥などの被写体を撮る場合は、ほとんど役に立たないので、今回、手振れ防止機能がうたい文句の500万画素(パナソニック)を購入した。光学6倍、電子ズームで24倍まで使える。

試しに手持ちフルズームで夕方の月を撮ってみたら、こんな感じでそこそこ見るに堪えるものが撮れることが分かった。手振れ防止はウソではなかった。



ところが、光学6倍となるとレンズ部分がカサ張って、尻ャPットからすんなり出し入れができない。そこで、自転車で走りながらでも簡単迅速に取り出せるように、ハンドル手前のフレームに↓こんなデジカメケースを付けた。ホームセンターに500円ほどで置いてあった汎用ケースだが、このカメラにぴったりだ。横面にフォルダーも付いているので、サングラスも良い具合に収まる。




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