庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

サーフボード

2010-12-14 22:23:00 | 海と風
昼から気分転換。いつもの堀江海岸へ。天気も良く暖かい西風微風・・・この季節にこの風は、たいがいやがてやって来る大西風の予兆です。明日は相当な寒さのドン吹きになるでしょう。101214h-.JPG

 今日はサーフボード持参です。これは私がまだボディドラッグの練習をしていたころ、どうせならサーフィンの板につかまって滑ったらもっと楽しいではないか・・・と考えて手に入れ、フットストラップならぬハンドストラップを数箇所に取り付けて使っていたもので、その後間もなくちゃんと脚で立てるようになるにつれて出番がなくなり、この数年間、軒下に眠っていたものです。(→ナッシュのガンと並べて違いを色々比べてみました)

 というのは、先日F君から頂いたサーフスタイルのカイトDVDの内容がかなり衝撃的だったのです。ノンストラップ・ディレクショナルの乗り方ビデオみたいなものですが、そこに一貫しているスタイルは大らかな自由の空気に満ち溢れている。

 もちろん、その楽園のような舞台は日本の瀬戸内とは気象も波も違っているので、そのまま真似することはできないでしょうが、この自由の空気を多少とも私のカイトスタイルに取り入れたい!・・・と思わせるに十分でした。

 サーフボードを浜に据え、その上で立ち位置や足の入れ替えのシミュレーションを少しばかり・・・こいつはやっぱりツインチップとは一味も二味も違った動きになりそうです^^。101214.JPG



空気の運動 2

2010-12-14 10:26:00 | 飛行理論
昨夜の記事を今朝読み直したら、そう変なことも書いてなかったようなので、空気の話をもう少し続けます。 

空気の重さに続いて、通常の感覚でなかなかピンとこないのは、その中に含まれる水蒸気の量です。水は固体、液体、気体と、たった100℃の範囲内で物質の三態を演じるという、これもまた極めて特殊な存在なのですが、分子式H2Oが気体で存在する時、これを水蒸気と呼びます。 

水蒸気は窒素や酸素などの分子の隙間(すきま)に散在するので、その隙間が広いほど多く居候(いそうろう)できるわけで、温度が上がることによって分子活動が盛んになるほど多く存在できるようになり、その最大量も決まります。いわゆる飽和水蒸気量とよばれるものです。 

今の室温12℃でちょっと計算してみると、飽和水蒸気量は1立方メートルあたり10,68g、もうちょっと暑くして23℃だと 20.59g・・・約2倍。これをまた私の6畳間(湿度50%)に当てはめると 10.68×0.5×37.5=2002.5 となり、2kgつまり2リットル入りのペットボトルで一本分の水蒸気の中で、私はコタツに足を突っ込んでいる・・・ということになります。 

ちなみに、今となれば有難かった暑い夏の日は34℃まで上がりましたから、湿度80%として 37.59g(飽和水蒸気量)×0.8で約6リットル、ペットボトル3本分であります。茹(う)だるような暑さ・・・たしかに6リットルのお湯で茹(ゆ)で上がるような感じでした。 

まあ、こんな鰍ッ算だけでも、基本文系の私にはなんだかめんどくさい話ではあるのですが、なんでこんなことをするようになったかというと・・・空気についてのもろもろの性質は、言うまでもなく空を飛ぶのに欠かせない基本要素だったからです。

これら空気の重さ(大気圧)と温度と湿度は、大気密度を決定する3要素で、この大気密度はあらゆる飛行翼や動力部に直接影響して、さまざまな飛行形態を決定し、時には人の生死を決定する場合もあるということを知らざる得ないことになったからです。しかしまあ、それは海の風読み世界でも似たようなものでしょう。

風の表情や性質について少し書こうと思ったら、やっぱり空気の話になってしまいました。どっちにしても、L・ワトソン先生も言うとおり、「風を言葉の檻(おり)に飼うことあたわず」なのでしょうが、次回はついでに大気密度について、またいい加減な思い付きを書くことになるでしょう^^;