庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

理論と実践

2010-12-18 10:14:00 | 飛行理論
ここのところ寒いものだから根の生えたコタツでウトウトしながら、少々理屈っぽいことを書いてきました。まあよくいう「理論と実践」の理論的な部分みたいなものです。 

ヨットやウィンドサーフィンには帆走理論というものがあり、空の世界では飛行理論とか航空力学というものがある。しかし、空のイントラの私が言うのも多少気が引けるのですが、恐らくどんな活動やスメ[ツでも、どんなに深遠な理論を重ねても、それで技能が上達するということはまずありません。 

ある技術・技能の習得に大切なのはあくまでも実践・練習であって、下手をすると机上の理論や情報過多は上達のブレーキになる場合さえあります。

それはどうしてかを一言で言うと、「人間の感覚器官は思考回路よりはるかに敏感・緻密かつ迅速に働く」からです。しかも感覚器官の総体=体で覚えたものは簡単に忘れることがない。これは私も15年ぶりにウィンドに復帰した時に明確に感じたことです。 

では、理論の効用はどこにあるのか・・・一つはつまらない失敗をしないため、一つはさまざまな失敗の原因を知るため。 

私は、人生万般、人間は失敗を重ねることによって成長する生き物だと考えていますから、風読みスメ[ツも同じような見方をします。そして、人は同じような失敗を繰り返しがちだということもある程度知っています。 

ただ、きわめてリスキーな活動・スメ[ツによっては、その本来許されるべき失敗に2度目がない時があって、そのような場合は、体を使うの同じくらい懸命に頭や理論を使わないといけません。
コメント
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