(株)カプロラクタム-blog

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あなたは障害者ですか

2005年04月05日 | 私見
「いいえ。ちがいます。」

あなたは眼鏡をかけていますね。

「はい。かけています。」

なぜ、かけているのですか。

「目が悪いからです。」

あなたは、視力に障害をもっているのですね。

「そうですね」

それなら、あなたは障害者です。

「違うと思います。」

2005年04月04日 | 私見
なぜそう思うのですか。

「眼鏡をかければ、私は普通の人と同じ生活ができます。」

では、眼鏡がなければどうしますか。

「コンタクトにします。」

コンタクトもなければ?

「目薬を点したり、手術をすれば・・・」

何のために?

「視力を良くするために。」

良くなるなら、何故今までしなかったのですか?

「手術は怖いし、失敗するかもしれないからです。」

それなら、あなたの視力はずっと戻りませんよ。

「だから眼鏡をかけているのです。」

眼鏡をかけても、普通の人のようにはできないことはあるでしょう。

「大抵の事はできます。」

水泳は?

「度付きのゴーグルをします。」

激しいスポーツは?

「落ちないよう、バンドで止めるとか・・・」

それでは、今まで眼鏡でいて全く嫌なことはなかったのですね。

「嫌だった事はありました。」

それはいつですか?

「小学校の時です。黒板の文字が見えなくなって、眼鏡をかけました。でも、周りが眼鏡の事をはやし立てるのがたまらなく嫌でした。」

差別をされたのですね。

「でも、高学年になったら全くなくなりました。」

それは何故ですか。

「クラスに眼鏡の子が増えたからだと思います。それと、一番私をはやし立てていた子が眼鏡になったからです。」

あなたの思う障害者とは?

2005年04月03日 | 私見
「目の見えない人。耳の聞こえない人。体が動かせない人。知恵遅れの人。病弱な人などです。」

目の見えない人は障害者で、目の悪い人は障害者ではないと?

「目が見えなければ眼鏡は無意味ですし、普通の生活はできません。」

しかし、人工視力というものがあります。この研究が進めば、目の見えない人も見えるようになるかもしれません。

「確かに。」

見えるようになれば、障害者ではないですか?

「・・・ちがいます。やはり障害者です。」

何故そう思いますか。

「スコープのようなおおきい眼鏡ですし、何より頭からコードが出ているのは皆もびっくりします。それに・・・手術だって・・・」

技術が進歩すれば、見かけはより改善されることでしょう。また、・・・

「・・・言いたいことは分かります。」

ほう。

「この技術が進めば、同じような人が増えてきて気にならなくなるし、第一この人たちは普通の人と同じ生活ができます。」

そう。視覚障害は全国に約30万人います。視力障害者は約6000万人。同じ目のことで困っている人達が、目のことで嫌な思いをさせるはずがありません。

「分かりました。私も障害者です。」

そう。障害を全く障害と感じていない、大変立派な障害者ですね。

「そもそも、障害者って?」

2005年04月02日 | 私見
障害者基本法には、『身体障害、知的障害又は精神障害があるため長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者をいう。』とあります。

「じゃあ、眼鏡をかけている私は障害を克服した?」

いいえ。もちろん治ることもありますが、その人の体や心の障害は死ぬまで残ることもあります。しかし、他人や社会との障害は、人間の技術や努力、価値観によって取り除いていくことができるのです。

「高校の家庭科で聞いたことがあります。ノーマライゼーションという考えですね。」

そうです。それには、これまでの「障害により事をなす力がない」といった考え方から、「障害によって事をなすことが制限されている」と改めていく必要があります。差異ある個人が、共に障壁を取り除きながら、共に伸ばせる事は伸ばし、足りない部分は補っていく、そのような協同社会を目指していきましょう。

「そのための特別支援教育なのですね。ありがとうございました。」

新天地

2005年04月01日 | 私見
いよいよ、新しい学校での生活がスタートしました。
とはいえ、一日目は何を言われても頭に入りきりません。
明日が土日で良かったなぁとつくづく思いました。
新しく替わられた先生は、何と約30名。総勢100名以上の大所帯です。まあ、小・中・高が合わさっているのもあると思いますが。
・・・やはり秘密にしたまま更新を続ける事は難しいですね。
今度の赴任校は、養護学校になりました。
自分は中3の副担任を受け持ちます。

平成19年度より、特別支援教育というものが始まります。
これにより、支援を必要とする児童・生徒が、通常学級に在籍することになります。
そうなると、困るのは担任の先生。当然、一人のために多くの時間を割く事はできませんが、個別に支援を必要とする子に対して、これからは学級の中の一人として十分な対応を取らなくてはなりません。
今まで特殊学級を担当していた先生も、これからはコーディネーターとして幅広い活動を行っていかなくてはなりません。
学級担任の中で、特別支援教育に精通している若い人材が必要になってくるのです。

というわけで、僕がその第一期生として送り込まれたようです。
3年間の研修配置。これが終われば、地元市内の人材としてずっと使ってくれるとか。
自分もまだ人間ができていないので、本意ではないという気持ちも少なからずありますが、この3年はしっかり勉強し、自分を高める有意義な時間にしていきたいと思います。