「目の見えない人。耳の聞こえない人。体が動かせない人。知恵遅れの人。病弱な人などです。」
目の見えない人は障害者で、目の悪い人は障害者ではないと?
「目が見えなければ眼鏡は無意味ですし、普通の生活はできません。」
しかし、
人工視力というものがあります。この研究が進めば、目の見えない人も見えるようになるかもしれません。
「確かに。」
見えるようになれば、障害者ではないですか?
「・・・ちがいます。やはり障害者です。」
何故そう思いますか。
「スコープのようなおおきい眼鏡ですし、何より
頭からコードが出ているのは皆もびっくりします。それに・・・手術だって・・・」
技術が進歩すれば、見かけはより改善されることでしょう。また、・・・
「・・・言いたいことは分かります。」
ほう。
「この技術が進めば、同じような人が増えてきて気にならなくなるし、第一この人たちは普通の人と同じ生活ができます。」
そう。視覚障害は全国に約30万人います。視力障害者は約6000万人。同じ目のことで困っている人達が、目のことで嫌な思いをさせるはずがありません。
「分かりました。私も障害者です。」
そう。障害を全く障害と感じていない、大変立派な障害者ですね。