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世界遺産首里城

2016年12月29日 | Weblog
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のメインですね。

沖縄の世界遺産は本島内に9ヶ所あり、うち那覇市内には4つ固まっています。一番有名なのが①首里城で、その公園内には神様が通る門の②園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)と、隣接して王墓である③玉陵(たまうどん)があります。④識名園は別邸で、少し離れた所にあるそうです。さらに本島の南東の端には聖地の⑤斎場御嶽(せーふぁうたき)があり、北の方へ行くと⑥中城城、⑦勝連城、⑧座喜味(ざきみ)城、⑨今帰仁(なきじん)城という4つグスク跡があります。これで9つ。ちなみにグスクとは城のことで、15~6世紀頃に造られたようです。グスク自体はもっとあちこちにあり、南西諸島全体では300以上あるとのこと。まさに戦国時代の日本のようですが、日本の城と違って城内には必ず聖域が存在するのだとか。居城でありながら、神聖な場所を守る要塞でもあったのかもしれません。その様式は中国の明の影響を受けているようで、そのうち今帰仁城に行きましたがどちらかというと万里の長城に似ていると思いました。

ゆいレールで早速首里1つ手前の駅まで行き、まずは王墓を見ることにしました。沖縄で有名な亀甲墓ではなく、破風墓というそうです。ちなみに沖縄は日本で唯一の本土決戦があったところで、首里城は日本軍の司令部があり、米軍によって徹底的に破壊されてしまいました。ここや首里城は戦後に再建されたものです。一部城壁の跡が残っているので世界遺産になっていますけど、今あるものが琉球の時代からずっと残ってきたわけではないのですね。

守礼門をくぐってすぐ左にあるのが園比屋武御嶽石門です。この門は通りに平行に作られ、門の向こう側は崖になっているので、人が通るための門ではないことが分かります。琉球では自然の穴や岩などを聖域として祀る風習があり、ここは神様が通るための門なのだとか。

首里城正殿は昭和に着工し平成に入って完成したものですから、まだまだピカピカで新しい印象ですね。2階建てになっていて、南殿から入り内部をぐるっと見学して抜ける感じになっていました。首里城といえば朱色ですけど、過去に何度も戦火で焼けてしまっているので一番最初がどんな色をしていたかは分からないのだそうです。現在の正殿は18世紀のものを文献から図面に起こし、平成になって復元されたものだとか。ちなみに正殿奥の儀礼空間は現在も発掘調査が行われていて、まだ非公開のようでした。中国の影響を受けながらもどことなく日本のお寺にも似ている変わった建物でした。

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