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自動運転補償アリ

2018年05月17日 | 時事
自動運転、対人事故も補償へ 政府方針に損保各社、追随の見通し
とりあえず一安心ですな。

事故の大半は本人の不注意やスピードの出しすぎなどの制御ミスなので、その事故の責任は基本的に運転者が背負い、実際は加入している保険会社によって過失割合などを計算して損失を相殺し支払われています。まあ今でもたまに整備不良とか急加速問題とか、車の不具合としてメーカーの方に責任を追及するケースもありますけど、余程はっきりとした欠陥が証明されない限りは中々なりえません。もしなったらリコールなどの大問題になりますし、一応ドコの会社でも安全点検は細心の注意を払ってやっているはずですからね。
しかし、自動運転、それも自動ブレーキだけじゃない「運転手がハンドル操作をしない状態での運転」中に事故が起きた場合、その責任は誰が負うのか、という問題は、以前にも触れましたけど「技術」面よりも「法律」面のほうがネックになり、なかなか公道での試験に入れませんでした。事故は万が一でも、その「万が一が起きた場合」の決まりが何もない状況では絶対にもめるに決まっていますからね。
個人的には、「一切車を操作していないのだから事故が起きたらメーカーの責任」とするには、技術面ではカバーできない事故状況などいくらでも考えられ、無理があると思っています。いくら車が完璧でも自分からぶつかってくるスマホ自転車とかはありえるわけですしね(笑)となると、結局は自動運転車の「監督者」として乗る人の責任とするしかなく、その人を補償できることになった、というのが今回の記事のようです。

しかしこれ、将来的には無人タクシーや無人トラックのように「監督者」すら乗らない使われ方も考えられるので、その場合の事故は誰が責任を取るのかという新たな問題も浮上しますな。そのまま解釈すると「所有者」である会社に責任があることになりますけど、乗ってもいないのにドコゾで事故した責任を負うというのは、最早バクチのような話ですよね。誰かが乗っていれば、自動運転を取りやめて危険を回避するということもできるかもしれないわけなので、しばらくは必ず「監督者」が運転席に座る状態での自動運転だけ許可される形になるのでしょうか。

運送業では人手不足が深刻になり、連結トラックや連結バスなども見慣れるようになりました。高速道路など単調な運転が続く箇所では、どこかのインターまで無人で走行させるなどができればかなりの業務改善に繋がるでしょう。ただ、人身事故の場合、もし相手が無人走行だったりしたら、被害者遺族は恨む相手もいないことになってしまいます。補償だけで済む話でないのもまた自動化の難しいところですね。
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