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本と映画

2005年12月23日 | Weblog
ハリー・ポッターをようやく4巻まで読破しました。
(ネタバレなし・・・のつもりです。)

日本語の既刊本は5巻、原書は6巻まで発売されていますが、これでとりあえず映画には追いつきました。
触発されて丁度1ヶ月。平日はまとまって読む時間が取れないため、睡眠薬代わりに少しずつ読み、土日に一気に進め、週1で1冊ずつ読みきってきました。しかし、単に同じペースで読んできたわけではありません。この本、1巻ごとにページ数が増えていき、何と第4巻では1巻の2~3倍の量に膨れ上がっているのです。つまり、1日の読書力は確実に向上していると言えるでしょう。4巻は、上巻を日曜日に1日で読破し、その後下巻は平日チマチマ読みでしたが今日までに4分の3は読めていましたらからね。物語に慣れていなかったのに、我ながら大した進歩です。

と、ここでふと気になって調べてみたのが、映画の上映時間です。小説のボリュームがどんどん増していく割に、映画は4作品とも2時間半前後と、全く変化を見せていませんでした。
ここで映画の第4話を思い出してみると、時間内に納めるため、何人かの登場人物が削られ、それにまつわるエピソードが省略・変更されていることに気がつきます。これによって本編のスピード感が増し、よく事情を飲み込めないままクライマックスに入ってしまったようです。心の準備ができていないまま驚愕の事実が・・・みたいな展開で、ちょっと違和感を覚えたことを思い出しました。映画は、時間を延ばせば延ばすだけ費用が確実に加算されていきますから、1巻の2倍だから上映時間も2倍に、とは簡単にいきません。まあ、制限時間の中で面白さを厳選し、よくまとめてあったと思いますけどね。長くなったら2巻に分けて発売すれば良い小説とは、決定的に違う所です。それと、小説だと登場人物の思いを書くのは簡単ですが、映画だと役者の演技で感じさせなければいけないのも、難しい所でしょう。
逆に、小説で丸々1p説明に費やしても読者にイメージさせられるか分からない情景も、映画なら一瞬で表現できてしまいます。また、視覚的・聴覚的に同時に働きかけができることも映画の利点の1つでしょう。どちらにも、それぞれに利点と欠点を持っていると考えられるわけです。

ということは、両方をうまく頭の中で統合させることができれば、さらに奥深く理解できるということです。つーか、まさにメディアミックス戦略の思う壺ですな。
というわけで、今まで我慢していましたが早速今日、ダビングしておいたハリー・ポッターの映画のビデオ2・3話を一気に見てみました。先に映画を見てから小説を読むことで映像を思い浮かべながら読むことができ、さらに小説で細かな構成や心理状態を知ってから映画を見ることで、「この場面はこんな意味だったのか」といった新たな発見が得られました。
こうなったら、映画館で4話ももう一度見に行こうかな・・・

また実習生とバッタリなんてことも!?

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