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アンフェアthe end

2015年09月08日 | Weblog
アンフェアthe endを観てきました(ネタバレあり)

レイトショーがなぜか1300円となってしまったので、少しでも安いハッピーマンデー1100円を狙って昨日観てきました。21時半始まりだったのは逆にありがたいですが、帰ると日付が変わっている罠・・・お陰で今日は非常に辛かったです(笑)

この土日に前2作を復習していたので、凄く久しぶりでしたがストーリーにはすぐに入り込めました。以前にも指摘た通り主要人物が悉く裏切ったり死んだりしていく手前、今回も新たに出てきた人物はもう怪しさしかなく、「こいつもどうせ裏切るのだろうなあ」と思って見ているとその通りだったり逆に予想を裏切られたり大逆転あったりと(笑)非常にアンフェアらしい組み立てになっていました。ただ、最後ということもあり、黒幕がやけにあっさり出てきたのは拍子抜けでしたね。動機もそこまで深くはないし、主人公も含めて皆が皆自己保身というか私欲で動いているところも、結局は世の中にフェア(公平)なものなんて何もないという作品のテーマを貫いた結果なのでしょう。「アンフェアなのは誰か、それは私」という答えは既にドラマで語られていましたからね。またドラマでやるとト○タからクレームがつきそうな激しいカーチェイスあり、所かまわず拳銃をぶっ放したりと、やたら派手なアクションシーンは本当に見応えがありました。(これ以降激しくネタバレ注意)

この物語のそもそもの発端は雪平の父が警察の不正の証拠を暴いたことにありますが、その死に端を発し、不正の隠蔽を図る警察上層部側(組織)とレジスタンス側(雪平)との戦いが根幹に流れています。まあ連続ドラマの段階は安藤絡みの人間関係に終始していたのでそこまで旗幟が鮮明ではありませんでしたけど、最後に安藤のおかげできっかけをつかみ、スペシャル版や映画1作目にレジスタンス側の組織という存在が出てきて、雪平はそれとは一線を画しつつ独自に転覆を図る立場となり、2作目の最後に無事念願の切り札を手に入れました。と言うわけで今回はてっきり雪平の反撃パートだと思っていましたが、4年も経っていることを考えるとちょっとゆっくりしすぎだったような気もします。その間に村上親子の口封じが進み、新たに組織側の雪平を追い詰める策までも始まってしまいましたからね。まずは黒幕や父親殺しの真犯人をはっきりさせたかったのかもしれませんが、今回のラストから考えると、もうすぐにでも美央ちゃんと一緒に亡命するかウィキリークスなどにUPすれば誰も死なずに済んだのでは?と思いました。まあいずれにせよ、黒幕と父殺しの真犯人の両方ともちゃんと明らかになった点では「the end」を銘打った価値はあったと言えるでしょう。色々欲張って考えると物足りない所もあるでしょうが、自分はここに最低ラインを引いていたので十分満足しました。黒幕がぽっと出だったのは、おそらく不正がもっと昔から脈々と受け継がれているので既に誰とも言えない状態であり、誰でも良かったというかそんなに重要でなかったということでしょう。それよりも真犯人の方は前作からの伏線も利いており、中々に巧みな演出だったなと思います。明言はなかったと思いますけど多分斉木を狙撃したのも一条だったのでしょうね。

一応これで完結ということで、登場人物の最終的な立ち位置も明らかになりました。自分は、仮にここまでの登場人物の中に黒幕が出ていたとした場合、立場的には弱いけど年齢的には山路しかいないと思っていましたが(笑)先にも触れたようにぽっと出の武部が黒幕となり、彼は完全に雪平側であったことが分かりました。三上も逆スパイのような役回りで徹頭徹尾雪平側でしたし、何故かマルモ小久保も雪平側に。誰が組織側なのか、誰を信じればいいのかという人狼的な心理戦もこの作品の醍醐味でありましたが、結局は雪平が余りにも人を信じ過ぎるので、裏切り者ですら心変わりしてしまうというというのがこの作品の肝だったように思います。一条は間違いなく最初は完全に組織の犬だったでしょうけど、監視するうちに情がうつってしまった感じですしね。津島は思いの外薄っぺらい奴でしたが、最後の最後は雪平のために一条と撃ち合ったような気がします。つまりお互い雪平を生かすために、お互いに組織側だと思っている相手を排除したと・・・実際あの最後の時点で黒幕はもういないわけですし、津島の望みが叶うことはありません。ちゃんと話し合えば3人とも助かる道もあったのかもしれませんが、拳銃があるが故の悲劇といったところですな。あと、ドラマ張りに雪平の裸がでてきたり誰彼構わずキスしたりしていましたが、雪平も中の人ももう40代のオバさんなのになあと思うと妙に冷めて見ていた自分がいました(笑)

何はともあれこれで終了・・・と思ったら、来週にスピンオフの第3弾もあるそうです。前回も映画公開のタイミングで放送され、映画につながる前日談のようなものが加えられていましたから、今回も楽しみですね。

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