またどうせ記者が切り取り発言で問題にしようとしてるだけでしょ(笑)
そう思ってスルーしていたのですけど、どうも問題が大きくなりそうなので本当に言ったのかな?と発言のソースを調べてみたところ、以下のような発言でした。
①女性理事を選べと文科省がうるさくいう。
②しかし女性がたくさん入っている理事会(ラグビー協会)は時間がかかる。
③数を増やすなら発言時間を規制しないと終わらないので困るという人がいる。
④組織委員会の女性は発言が的を得ていて時間がかかることはない。
⑤だから次は女性を選ぶ。
全文を要約すると、「ん?」となりました。これは、女性全般を指して話が長いと蔑視したわけじゃなく、能力のことを言ってるのではないでしょうか?能力が高い五輪委員会の女性はちゃんとまとめられるが、ラグビー協会はそうじゃなかった。だから能力の高い女性を選ぼうということですよね。結論は女性理事を増やしたいということで、何ら問題はないと思います。裏返せば、能力の低い男性はそもそもしゃべらないから時間がかからなくていいということなので(笑)男性差別発言と捉えることは可能ですけど、これのどこが女性差別なのでしょうか。
で、問題はこの全体発言の論旨をまったく捉えられなかった記者が、②だけを聞いて曲解し、切り取って大きく問題(になる可能性がある)と報じたことでしょう。これ国語のテストで発言者の意図を問う設問あれば、②は発言の要旨ではないのでバッサリ切り捨てる部分です。しかも報道の中には③の伝聞も森会長の発言として取り上げているところもありました。国語力不足のまま記事を書くのは嘆かわしい限りですが、一番の問題はそれをすんなり信じてしまい、自分で調べようともせずにヒステリーを起こす人が大勢いることですね。
発言者の意図を正確にわかりやすく視聴者に伝えるのが報道人の使命だと思うのですけど、悪意をもって切り取ったりねじ曲げたりする人もいるので、情報はちゃんと自分なりに咀嚼し吟味する癖を身につけたいものです。