たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

ハシゴ DE『トニー...』&『ビヨンド...』

2005年03月19日 01時48分52秒 | 観る
『トニー滝谷』『ビヨンド the シー』を観てきました。

村上春樹がマウイ島で買ったTシャツ1ドル也...
胸に『TONNY TAKITANI』の文字。
そのころから『トニー滝谷』という小説を書きたいと...。
そのTシャツを着る度に‘トニー滝谷’という人物が自分の話を
書いてもらいたがっている様な気がして...。 

「トニー滝谷の名前は、本当にトニー滝谷でした」
自分の名前にコンプレックスを抱き、家族の愛情をほとんど知らずに育った
トニー滝谷...イラストレーターとなった彼の描く絵は、正確だけど無機質。
そんなトニーが初めて結婚したいと思った女性は、
「...なんというか、服を着るために生まれてきた様な人なんだ」
そして、A子は服を買い続ける。買わずには居られない。
子どもの頃から孤独を孤独とも思わず過ごしてきたトニーには、
愛する人に愛を注ぐことが出来なかったのでしょうか。
服への執着がA子の命を奪い、トニーに残されたのは、7号サイズの服の山。
「身長165cm、服のサイズ7号、靴のサイズ23cm」...
一風変わった雇用条件で採用されたB子に、トニーは制服として
妻の残した服を着てくれる様 頼みます。

...私がいなくなっても、ろくな服は残らないな...。そうだ!あった!
うちには同じ作家のとんぼ玉のアクセサリーが...ひい、ふう、みい...。
これからは首にピッタリのチョーカーだけをオーダーしようかしら...。
そうしたら あと釜に同じ首の太さの女性が...???



そしてもう一本...
こちらは、実在した人物を描いた作品『ビヨンド the シー』。
制作、監督、脚本、主演を務めたケヴィン・スペイシーは、子どもの頃から
ボビー・ダーリンの歌を聴いて育ち、この企画を実現するため10年掛けて
動きや歌い方など、ボビーを演じるための訓練を続けて来たのだとか。

作品は、ボビー・ダーリンが自伝映画を撮り始めるという場面から始まり、
そして、それは見ているうちに、観客は その自伝映画を見せられているのか、
ボビー・ダーリンの私生活を覗き見ているのか...自伝映画のための子役は
ボビーの心を描くツールでもあり...兎に角、ボビー・ダーリン本人を
知らない私にも、きっと彼はこんな風に動き、唄い、生きて、そして
死んでいったに違いない...そんな風に思えてしまうケヴィンのボビーです。
そしてここにも、充たされない思いからアルコールに走る妻の姿が...。
ボビー・ダーリンの妻、サンドラ・ディーを演じるのはケイト・ボスワース。
so cute !



そうそう、『トニー滝谷』を観たテアトル新宿のスクリーンに
知った顔を発見! いつも舞台で音響を担当してくれている「やまさん」。
あっれぇ~~~???

(『YYK論争 永遠の誤解』予告編にて)
コメント (4)
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