JAMIE FOXX
『Ray / レイ』(DVD)
制作国:アメリカ(2004年)
監督:テイラー・ハックフォード
脚本:ジェームズ・L・ホワイト
音楽:レイ・チャールズ 、クレイグ・アームストロング
出演:ジェイミー・フォックス 、ケリー・ワシントン 、
クリフトン・パウエル 、ハリー・レニックス 、リチャード・シフ
やっと観ました。
あまり多くを語る必要のない作品だと思うのですが...映画というものは、[ストーリー云々ではなく どう見せるかだ]と 日頃から思っていることを 再認識させてくれた作品です。だって、ストーリー云々...ったって[レイ・チャールズ]は既に そう生きてきたのですし...。
...と まぁ そういった中で、この作品は ともすれば平板な伝記物語に終始してしまいがちな[実話]を題材に取りながら、実に生き生きと そして まざまざと‘レイ’を見せつけてくれています。この仕上がりの良さは、出来事と楽曲の絡ませ方や 幼少期のフラッシュバック・心象風景の挟み込み...などといった 構成力に依るところも大きいのではないでしょうか。
そしてもちろん、DVDタイトルの冠にその名を謳われるだけあって ジェイミー・フォックスの熱演というか 怪演には、もちろん惜しみない拍手を送りたいのですが、撮影以前の取材に 15年の歳月を掛け レイ・チャールズの肉声に迫った監督の熱意には頭が下がります。レイ・チャールズ本人の吐露があったからこそ 良いところだけではない 等身大の‘レイ’を描くということに成功しているのでしょう。レイ・チャールズは、オーディションで 彼自らジェイミー・フォックスを選んだといいます。映画の完成を目前にして亡くなったことを思うと 実に残念です。
さて さて、[良いところだけではない 等身大のレイ]ですが、[ヘロインと女が傍になくてはダメな奴]です。メジャーデビューの後も大成功を収めたレイは、やがて ヘロインとは キッパリ手を切きりますが、‘女’の方は...結局のところは 反省なんかしていかったと思います。家庭を捨てる気は全然ないし 妻も子もとても愛しているのだけれど それだけじゃだめで、外にいるときも どんな時でも 愛してくれるママの手を求めている そんな人だったんじゃないかなぁ...。私には、彼の妻は務まりません...。
母の影響力って 絶大です
ケリー・ワシントン(妻 デラ・ビー)、レジーナ・キング(恋人 マージー)、
アンジャニュー・エリス(恋人 メアリー・アン)、シャロン・ウォレン(母 アレサ)