ひとりの人物が、ある時 二つの分かれ道でどちらを選ぶかによって その後の人生が大きく変わったとしたら...というのをね、2パターン描いてるのかなって思ってたのよ。全然 違ってた。
『メリンダとメリンダ』(DVD 9/6)
制作国:アメリカ(2004年)
監督/脚本:ウディ・アレン
出演:ラダ・ミッチェル(メリンダ)
(悲)クロエ・セヴィニー(ローレル)
ジョニー・リー・ミラー(リー)
キウェテル・イジョフォー(エリス )
(喜)ウィル・フェレル(ホビー)
アマンダ・ピート(スーザン)
ウォーレス・ショーン(サイ)

観始めたらね...、
全く同じ設定の物語を 違う視点で捉えることで、一方は シリアスなドラマになって、もう一方は コメディになって...って そんな風に進んでいく話なんだ...って思ったのだけど...これも ちょっと違ってた。
つまりは こう...
─── カフェで喜劇と悲劇について議論している劇作家 サイ(ウォーレス・ショーン)とマックス(ラリー・パイン)、そして聞き役の女性。人生は、悲劇か それとも喜劇か...。ならば、このシチュエーションは どうだと語り始めた...[ディナーパーティーの席に突然訪ねてきたのは ワケありの女性 メリンダ]...ここから始まる物語を、それぞれが喜劇と悲劇に仕立てて 語り始める」
設定が同じなのは、出だしだけ。周りの登場人物の設定やモチーフは似通っているところもあるけれど、舞台となる場所も違えば メリンダ以外のキャストも違う。なんだ...結局 違う物語を二つ並べているのと そうは変わらないわけだ。メリンダ役のラダ・ミッチェルが 二人の異なるメリンダを巧みに演じ分けてみせるのは面白いけれど、出来れば 設定をピッタリ合わせて欲しかった。その上で、悲劇と喜劇の別の見方が成立する方が面白いと思うんだけどなぁ...。まさか、妥協しちゃったとか? 面倒がらずにやってくれよぉ...ウディ・アレン殿ぉ~。
って 決めてかかってるけど、こんな事じゃ ウディ・アレンあれるぎーの我が家の
殿に「ほらね」って言われちゃうじゃん!