たまごのなかみ

千葉県北西部在住。映画・観劇、近隣のこと。毎日 元気に機嫌良く♪

やっぱり面白い

2015年07月31日 13時18分10秒 | 観る
帆引き船を観に出掛けた翌日、北海道の直後にも拝見した 劇団櫂人 のアトリエ公演プログラムBに出掛けました。

日曜日(7/27 アトリエそら)

作:横光利一
演出:篠本賢一
出演:東條将孝(月村)、服部次郎(四谷)、
   甲斐照康(千倉)、福島睦(清子)、田中淳子(婦長)、   
   戸張きみよ(三木範子)、向後正枝(三宅貞子)、青木 恵(桃田)

サナトリウムのある日曜日を切り取った芝居は、リアリズム演劇の原点を観る様でもあり、作者の意とは別に、年月が生み出す古風な調子がモダニズムを感じさせる芝居になっています。





出演者の自己紹介に シニアだなと思う事、まだまだと思う事 と、いうのがあったので、私も...^^

もう随分まえから、階段を駆け降りるのは無理っ
二十代の頃より今の方が 靴のヒールが高い まだまだ 手元の字も大丈夫
コメント (2)
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新しぃ~~

2015年07月31日 10時31分18秒 | 観る
どんな集団が上演しても 間違いなく面白い戯曲というのがあります。大橋泰彦の「ゴジラ」、清水邦夫の「楽屋...」、泉鏡花の「天守物語」... 泉鏡花が明治6年生まれである事を考えると、彼の作品の なんと幻想的且つ斬新である事か。「草迷宮」は、戯曲として発表された物ではありませんが、鏡花の幽玄の世界を満喫して来ました。


「ひろしま」鑑賞後、東中野に移動。
向かうは、梅若能楽学院会館です。


草迷宮(7/25 梅若能楽学院会館)
原作:泉鏡花
構成 / 演出:篠本賢一
出演:石鍋多加史(小次郎法師)、渡辺聡(葉越明)、
   坂本容志枝(茶店姥 25日,26日13時)、
   神保麻奈(茶店姥 26日17時)、渕野陽子(菖蒲)、
   仲義代(宰八)、道場真里(コロス)、
   小泉真穂(コロス)、高原瑞季(コロス)、
   佐々木梅治(秋谷悪左衛門 声)
音楽:藤田佐知子(太鼓)、渡辺淳(尺八)、
   丸山剛弘(チェロ)

魔所と呼ばれる三浦半島の大崩れ。そこにやって来た諸国行脚の小次郎法師。茶屋の老婆から、秋谷の屋敷で 五人が立て続けに死んだ話を聞き、回向に赴いた法師であったが...

演出の篠本氏について、少し...
新劇出身の篠本氏ですが、1991年からは 観世榮夫に師事、2007年に亡くなるまで 能楽を学びました。そんな経緯もあり、彼の上演作品では よく能の技法が用いられます。

今回は、能舞台を使っての公演。もちろん能の要素が盛り込まれていますが、相反して 伝統的な能にはあり得ないアンサンブル(三人のコロス)の存在が物語を導くなど、形式の枠に囚われない いいとこ取りの演出です。お囃子も、和の太鼓・尺八に加え、チェロが入ります。弓で弾く弦楽器というのは、時に 言葉の様にも感じられ、鏡花の表す異界に なんとも良く合います。

木々に囲まれた能楽学院会館で、ファンタスティックにしてちょっぴり身の毛のよだつ空気に触れた 真夏のひと時でした。
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