中学生教室とマイトさんの看板

今日は午後から労作展の中学生教室。って事で、それまでとその後は、マイトさんの看板なんだけれど・・・本来こんな説明はスポーツでも解説者の人が説明してくれるから、本人が言うよりも、

説得力が増すんだけれど、俺の場合、それが判る人って言うのは、俺の弟子や大作の生徒さんや、極わずかな腕利きのモザイクをやっている人くらいにしか判って貰えないのね・・・。

だから今日は、一体何をやっているのか?の説明をしようと思うのね。まず根本的に大きく理解出来ない事は、モザイクを受ける人達は、モザイクに適しているタイルを見せて、この中から・・・

って受けるものなのね。つまり素材の持ち込みって有り得ないのね。でも今回はマイトさんから、このタイルで・・・って指定されたのね。それがこれ。


この黒い建築用のタイルなのね。こうして見ると、それが何か?と思うかも知れないが、

右の小さいものが大理石、左は1cmタイル・・・こんな厚みがある。1cmタイル2枚分となると、8mmから9mmって所かな。そして更に厄介なのは、タイルが大きいって事なのね。

そもそもどんなモザイクでも、1cmタイルにしても、大理石でも、普通は四角いものなのね。つまりそのまま張れるって事もあるし、それを切るって事にしても、原型の形が四角くそれを切る。

それを踏まえて縁取りを考えて貰うと、本来縁取りは何も切らずに張れるものを、この大きさのタイルを四角く切らないとならないのね。しかも、切り口がギザギザになれば、この後に現地で

タイルを張るマイトさんが張りづらくなる。そこで側面のキレイな部分を残した外回りを活かして、四角い部分の三方は切り口を、一方は切らずに外側を残すってやっているのね。


更に白いタイルを文字の輪郭に沿って、黒の半分くらいの半分にして回っているのね。更に言えば黒いヒゲみたいな部分・・・一体何ミリなんだろうか?更にこの後、残っているバック・・・

何処にもそのまま張れるタイルは存在しない。そうやって仕上がった看板を見た時、世の中のモザイクを知っている人が見ると、一体どう見えるのか?となると、ほぼ100％に近く、大理石に見える

だろうね・・・つまり既存の四角い大理石で作ったように見えるはず。つまりただ高級に見えるだけなのね。でも本当は大理石よりも安い建築のタイルなのね。しかもフルカット・・・。

材料の差としては、大理石の方が高くても、手間としては数倍違うのに、大理石程度のモザイクにしか見えないのね。まぁ中々理不尽なモザイクなのね。誰にも判らないからね・・・。

まぁこれを数日で終わらせる・・・この内容でって。そんなの出来る人がいるのなら見て見たい・・・そうね、普通マグロで作る料理をイワシでマグロに見せる、しかもマグロにしか見えない

・・・それで一体、どんな金額になるの?となった時に、超マグロの価格にはならないのね・・・恐らく、って事は、イワシの価格かサバくらいかなぁ・・・って言うより、そんな事をしている。

そこを俺が教えている人達には判って欲しいかなぁ・・・一応、教えている側としてはね。ただ先生って言うのはいくらでもいるだろうけれど、普通とか、一緒なのは嫌なのね。

ぶっちぎりじゃ無いと・・・。本来この程度の話は、スゲーって位の話なのか?スタンディングオベーションで、泣いている人がいる・・・って話なのか?圧巻って言葉にもならない事なのか?

どの位の話になるのかなぁ?・・・もし本当に誰も気が付かない事であれば、手品なら地球を消すマジックみたいになると、結構なマジシャンなのかもね・・・。見た事が無いからね。

まっいずれにしても、アトリエに来る事があったら、きっと中々やらないだろうから、興味があったら見て下さいませ。まぁ出来れば依頼した人が気絶してくれると良いな・・・あははは。

さてそんなこんなの中学生教室。そりゃ２年連続受賞なら、この程度が出来ないはずは無いから普通。なら後は時間の問題なのね。ただ理想はまだ作りたいモチーフがある・・・そうね、じゃ目安

としては、土曜日まで9時間程度やって文字が終わるようなら・・・可能性があるって程度。後は、9月にももう1日教室を増やすとか・・・段々と切羽詰まるようなピリピリ感になる時間帯。

それが出来るようなら素晴らしい作品になるだろうね・・・だって理想なんだから。つまり金を目指した事になる。でも作れなかったら、後悔が残るようなら、銀や銅。終われば良いって言うなら

何位入賞くらいになれば良いだろうし、出来たぁ・・・なら、楽しめば良い。どれを選ぶか?はただ塾の志望校相談みたいな話だから、持ち時間との相談なのね。俺からは特に言う事は無いのね。

だって本人が望んでいないのに、無理やり高みって言うのも変だし、大した時間も無いのに、無謀なら止めるし、９時間なんて学校の授業に毛が生えたようなもんだし、けれど夏休み・・・

制作のみで過ごすのは酷と言うもん。クラブ活動だってあるし、ゲームだってしたいだろう。これが仕事なら容赦無いのは、俺を見りゃ判るだろうが、だから押し付けるつもりは無いのね。

どう終わるのか?は自分次第だから・・・ただ俺はそうじゃ無いんだけれどねぇ・・・。