景気拡張最長なるか! これは今朝(2/18)の新聞の見出しです。つづいて、GDP年率5.5%増、とあります。私は「えっ?」とばかりに驚きました。
記事を読むと、今回の景気拡張は2002年1月のから始まって、この2月で49カ月目になる。5月までつづくと、バブル景気を抜くそうです。2005年10~12月期の年率換算GDPは5.5%と高い伸び率を示したそうです。
私の近所で、知り合いの大企業社員としてはシャープ社員がおります。ここは景気がいい。いつも夜遅くまで勤務していて、そのかわりに収入はピカイチです。ここだけは景気がいい。
でも、私が従事する建設・不動産関係者は皆、ダウンしています。それも悲劇的な状況です。公共事業関係の業者は廃業・倒産・失職が今も拡大しています。水道工事業者で、一人だけ景気のいいのがいますが、仮設の小さな事務所から脱出できていませんから一時的なものでしょう。自営業なんてのは、ちょっと大きな仕事が入れば、そのとき限り、ちょっと生活が向上するのです。
私の娘は21歳で学生ですが、学生でない同世代、20歳台の女性でアルバイト職や派遣労働などの低賃金労働者がこんなに多いのかと思うと話しています。
バブル景気のころは、多くの人々がその恩恵に浴していました。しかし今は、バブル景気に匹敵するほどの景気指標があっても、経済の質が変わって、広く国民一般には恩恵が及ばないということになります。
知り合いの自動車修理業者も、「平成になってからもうあかんわ」と嘆くばかりです。