川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

高層マンション反対!(川崎・男児投げ落とし殺害事件に接して)

2006-03-31 13:48:32 | Weblog


若いころに、消防のはしご車は10階までしか届かないと聞いたことがあります。そのときから高層ビルやホテル、マンションがこわくなりました。

でも、仕事の関係先なら高層階にあっても行かざるを得ません。これまでに大都市のホテルに泊まる機会もありましたが、低層階はショッピング・飲食街や宴会・イベントホールで占められています。宿泊は上層階に限られています。

マンションなら賃貸・分譲ともに階数を選ぶことができます。分譲マンションは高層階ほど人気が高いと聞きました。大地震や大火事のときはどうするんだろうと思います。何年か前のニューヨークテロの映像や記録を見れば、建築基準法上の要求を満たしていたところで、命を失ったり、けがをしたりする危険率は、非常に高い。

人間の安全を優先すれば、高層ビルに問題があるのは素人目でわかります。それが法的に容認されているのは、企業論理の要請です。

人が住むには、マンションの構造だって問題ありです。共有スペース、すなわち隣人とのつながりを取るスペースである通路側は壁と鉄扉です。「人とのつながりを断固拒絶!」という意志を表現しています。

「防犯には好都合」というかもしれませんが、高層集合マンションそのものが防犯上は死角の多い建物です。防犯上問題の多い建物そのものが無い方が、防犯上は都合が良いということになります。

都心の地価が下がったという理由で、この数年間はマンション販売が好調だったようです。マンション販売が好調なのは、売り手側にとって利益のあげやすい不動産なので供給戸数が増えたからです。

平成年間で急成長した住宅会社の多くは、ヒューザーのようにマンション販売会社です、それに比して通常の戸建て販売会社は少数派となります。ハウスメーカー本業を除けば、大企業が手がけるのはマンションばかりです。資金効率が良いからです。戸建てにくらべて手間が省けるからです。

1戸2500万円、ワンフロア10戸、10階建てマンションなら全部で100戸で、25億円の売り上げになります。戸建て住宅で土地40坪、延べ床面積30坪、1戸2500万円を100戸売ろうとすれば、数千坪の土地が必要です。この土地を調達し、造成工事を施し、建物・外構等建築工事を施し、販売するには、マンション販売より数多くの手数がかかります。

私には、マンションがばかげて見えます。たとえば横1列に10区画を縦に10段並べた住居棚が、10階建て100戸売りマンションの実像です。例外的に管理組合や自治会がうまく運営されている事例は別として、一般的に10区画10段のねぐらは、隣人関係を希薄にし、個人生活を尊重した(=わがままな生活を保障した)ものになります。

ですから、地価が高くて戸建てに住むのが困難な土地柄でも、3階建て、5階建ての公団式集合住宅がまだしもオープンで良いと思います。テラス方式を参考にすれば、より良いデザインで機能的な低層集合住宅は十分に魅力的なものになるでしょう。

新しく機能的な低層住宅ができれば、地方都市の郊外住宅地域でも価格の安い分譲住宅として人気が出るのではないでしょうか。

とりあえず、高層マンションに住むことは、分譲会社や大家への利益貢献度大なるものがあるに過ぎず、地域社会と断絶してわがまま生活を保障するものとして、社会的にマイナスになると考えています。私は大反対です。
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製品としての自転車の交通安全対策

2006-03-25 22:26:08 | Weblog


夜間、点灯して走っている自転車を見たことがありません。大都市都心部の建物密集地以外では、夜間の無灯火自転車は視認し難いものです。よしんば、小さなヘッドランプが点灯されていても、横方向や後方に対しては役に立ちません。

大方の自転車のペダルには反射材が組み付けられていて、これはよく視認できます。が、小さいものなので前方に目をこらしていなければ、見落とすこともあります。

メーカー工場で製品化する際に、四方から見えるように複数カ所に、そしてもう少し反射面積を大きくした反射材を付けた方が安全のためにいいと思います。それは不格好だという批判があるならば、製品デザイナーが工夫をすればいい。

自転車に乗る人自身が反射材を身につけて走行したり、自転車そのものに反射材をはり付ければそれで済むことですが、無灯火走行の現実を見れば期待できません。

十分に安全な反射材を付けていない自転車は、整備不良として交通違反取り締まりの対象とし、法律や条令を改正してはどうでしょうか。


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日本の桜の開花とマレーシア熱帯の一斉開花との関係

2006-03-19 13:20:01 | Weblog


熱帯ジャングルでは、ある地域の樹木がほぼ一斉に花を咲かせる「一斉開花」が数年に1度起きる。一斉開花した年でも開花する地域面積はさまざまだ。

◇3月10日付朝日新聞夕刊記事から

日本の桜の開花が早めの年は、マレーシアの熱帯ジャングルが「一斉開花」しやすい――。

大阪市立大学の山倉拓夫教授(植物生態学)が、順位相関という統計手法を使って調査した結果、99%以上の確立で「関係がある」ことがわかった。24日から新潟市で開かれる日本生態学会で報告する。

山倉教授は一斉開花とエルニーニョ現象との関係を調べるなかで、桜との関係にも気づいた。「遠く離れた場所でも、植物は風や海を通じてつながっている」と話す。

◇みんなつながっている

黄砂のことは春の生活につきものです。黄砂は、主として乾燥地帯(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯で強風により吹き上げられた多量の砂塵が上空の風に運ばれて日本、韓国、中国などで降下する現象をいいます。濃度が濃い場合は、天空が黄褐色となることがあります。

わざわざ言うまでもないことですが、自然と人間生活はつながっています。

春先の暖かな青空日和には、心も温かくなりうきうきとしてきます。逆に悩みに悩む日々が続く折りには、いつ季節が移ろったのかという事もあります。

自然と心はつながっています。

人間関係に悩んだり心を砕いたりということは、今の時代ではありふれたできごとです。これは、人と人とのつながりが避けられないことを物語っています。

つまり、「私」はさまざまな連環のなかの一つとして生きていて、また生かされているということでしょう。「私が、私が…」という視点でなく、「あの人もこの人も共に…」という姿勢で生きていきたいと思います。




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クリーンエネルギー(水→水素)の夢 新種の光触媒発見!

2006-03-17 09:34:12 | Weblog


いつものように、以下、けさの朝日新聞から転載です。

◇朝日新聞朝刊(大阪)3月17日付

目に見える光(可視光)をあてると、水を分解して水素を発生する新種の光触媒を、堂免一成(どうめん かずなり)・東京大学教授らが見つけた。

水素は、燃やしても水しか出ない究極のクリーンエネルギー。生成効率はまだ実用にはほど遠いが、太陽光と水から水素を大量に作るという化学者の長年の夢に道を開くといえそうだ。16日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

光触媒は、光があたると化学反応を促進する物質。汚れ防止などの効果を示す酸化チタンがいち早く実用化。水を水素と酸素に分解できる物質も知られていたが、紫外線だけに反応するものが多かった。

水素製造に使うには、太陽光に多く含まれる可視光を有効利用することが欠かせない。

堂免教授らは、窒化ガリウムと酸化亜鉛をまぜた黄色い粉末に助触媒を加えると、可視光にも反応する光触媒になり、可視光による水の分解効率が従来より約10倍高くなることを発見した。

性質を詳しく調べ、さらに効率を上げられる余地があることもわかったという。

◇原発汚染や石油争奪のないクリーンエネルギー時代

原子力発電所の事故によるチェルノブイリの汚染は地球最大のものとなりました。広範囲な地球汚染と膨大な汚染被害者の健康問題は、今も続く悲劇です。

地球温暖化の問題は京都議定書があるにもかかわらず、遅々として進みません。石油供給の問題は世界経済攪乱の要因でもあり、戦争の要因でもあります。イラク戦争はこれと関わりがないとはいえません。

私たちは、日常生活を簡素なものにしてエネルギー使用を控える必要があります。でも、真夏のクーラーをやめるわけにはいきません、真冬の石油・ガス暖房をやめるわけにもいきません。マイカー生活をやめることもできません。

エネルギー使用の節約生活を心がけるとともに、原発汚染や石油争奪のないクリーンエネルギー時代の到来を、夢見る思いで待ち望んでいます。



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日本はニホンかニッポンか?

2006-03-04 11:54:49 | Weblog


国号「日本」の読み方は、ニホンとニッポンのどちらが正しいのでしょうか?
文化庁国語課は「政府として呼び方をどちらかに決めたことはない」という。
今朝の朝日新聞の記事からメモをします。


ニホンとニッポンの現状

〇全日本空輸(ANA)は、「ニッポン」が正しい。

〇日本大学は、「ニホン」が正しい。

〇国立国会図書館は題名に「日本」が含まれる16万8千冊の読みを「ニホン」
 で統一している。

〇NTTの電話番号案内は、どちらの読みでも検索できるようにしている。

〇固有名詞に「日本」がつくものでは、ニホンが約1,300、ニッポンが約
 350。  ※参考サイト → 「日本(にほん・にっぽん)の読み方」

〇国立国語研究所の前川喜久雄さんによれば、同研究所「日本語話し言葉コー
 パス」の中で、「日本」がつく言葉は8,242件。そのうち約98%が「ニホ
 ン」と発音されている。


ニホンとニッポンの由来(宇都宮大学教授・小池清治)

〇漢字の「日本」は奈良時代、中国で死亡した遣唐使の墓に見られる。当時の
 中国読みでは「ニッポン」となるので、元来は「ニッポン」であったろう。

〇ひらがなとカタカナは平安時代に生まれたが、後の室町時代に入るまで、促
 音の「っ」表記がなかった。それまでは、「にほん(ニホン)」と書いて、
 ニッポンと読ませたらしい。

〇このかな表記「にほん」と書いてニッポンと読むべきところを、、文字の通
 りに「ニホン」と誤読したのが始まりであろう。

〇つまり、元々はニッポンだった。


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