川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

「政府のパフォーマンスに利用された」発言に怒りを覚えた

2009-05-28 12:47:52 | Weblog


さきほど正午のNHKニュースを見ていました。新型インフルエンザ対策の関係者が国会で質問に答えたことについて報道していました。女性の専門職の方が、この人は空港の水ぎわ検疫に従事した人なのですが、自分たちは「政府のパフォーマンスに利用された」と不満を語っていました。

報道陣が検疫従事者を追いかけまわし、それがマスメディアで毎日毎日報道されたことに対する不満です。検疫従事者は緊急事態の検疫活動で心身ともに疲れきったことでしょう。疲れきった身には、それらがわずらわしかったのでしょう。そのことは私にも十分理解できます。

しかし、私は怒りを覚えた。「政府のパフォーマンスに利用された」と語るこの人に怒りを覚えた。政府は報道陣の前だけの特別なことを検疫陣に強いたのでしょうか? そうではないでしょう。

今回の新型インフルエンザ感染については、個人から企業・各級役所にとって初めての経験でした。鴻池前副官房長官を除くあらゆる関係者が、国会で話していたこの女性と同じように、全力を尽くしていたでしょう。(あの時点での女性同行伊豆遊行を見れば、鴻池氏の精神構造は異常というほかありません。)

まして、当初はその毒性の程度が明らかでなかった。重症化して致死性があり、強力な感染力があるという前提に立っていました。より悪い条件を設定して対応することは、いいことじゃないですか!

緊急事態への対応の仕方について、あと講釈やあと批判はいくらでもできるでしょう。しかし、地方自治体も学校も病院も、そして政府も全力を尽くしていたではありませんか。

国会で語った女性検疫官の「自分だけが苦労をした」ような物言いには、怒りを覚えます。かの女性は検疫計画に異論があったのかもしれません。

それにしても真実のところは、過重な仕事に従事させられたという不満があるのでしょう。緊急事態への対応が過重な作業をもたらし、政府のパフォーマンスさえなければもっと労動が軽減されたのにという感想なのでしょう。ふだんに時間から時間までというゆるい仕事に従事してきたので、こうした不満が出るのでしょう。なんということか! 検疫関係者が検疫作業に従事するのは、その人の職務です。

私の家内の義弟は小学校長をしています。対策で大変な思いをしておりました。彼の息子夫婦は若手の小学校教師です。学校が休校になって、その間は家庭訪問と学童の実情聴取に忙殺されていました。もう一人の知人である外国航路の客船関係者は、ゴールデンウィークも出社して対策に従事していました。



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民主党・小沢代表代行の泣き所「不動産蓄財疑惑」

2009-05-25 23:55:40 | Weblog


gooニュース 2009年5月9日(土)09:00 からの転載記事です。このgooニュース記事はまた、月刊『FACTA』2009年4月号から転載されたものです。


  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

あの陸山会が所有する10億円もの物件は小沢の個人名義のまま。そこに特捜部のメスが入ったら……。

「不動産は政治団体のものだ。あれだけの資産を個人で持てるわけがない。銀行から借り入れたり、政治団体の政治資金で購入した」

1986年8月、当時の玉置和郎総務庁長官は閣僚の資産公開の記者会見でそう話した。玉置は永田町に自分名義の高級マンションを3室も所有していたが、なぜか資産公開から外されていた。その理由を問われた玉置の説明がこれだった。玉置の秘書も記者団にこう語っていた。

「登記上の名義は確かに玉置個人だが、政治団体名では登記できないので玉置個人の名義で登記した」

だが、このとき問題になったマンションの登記簿を見ると、「政治団体のもの」だったはずの3室は、玉置の死亡した日付で玉置夫人にそっくり相続されていた。

それから23年。西松建設からの違法献金問題で窮地に立った民主党の小沢一郎代表は、3月27日の代表続投宣言の直前、側近議員を前に「資産は個人のものじゃなくて政治団体のものだということをもう一回、ちゃんと説明したほうがいいな」とつぶやき、「政治団体は不動産の登記名義人になれないんだ。契約上は政治団体のものでも私の個人名義で登記するしかないんだよ」と顔をしかめてみせた。


咽喉に刺さった高裁判決
小沢の政治団体「陸山会」などへの違法献金容疑で小沢の秘書を逮捕・起訴した東京地検特捜部は、西松建設などのゼネコンからの資金が陸山会の不動産購入に使われたと見て資金の流れの解明を進めている。

西松建設から陸山会に渡った資金は十数年間で3億円。陸山会など小沢の政治団体と関連団体の資産は30億円を超える。そのうち10億円超は赤坂を中心とするマンション10戸(うち2戸は一昨年と昨年に売却・譲渡)などの不動産で、いずれも小沢の個人名義だ。小沢のつぶやきの背景には自らの不動産疑惑に捜査のメスが入ることへの危機感がある。

これらの不動産について、これまでも小沢は自分のものではなく陸山会の所有だと主張してきたが、小沢の主張は、すでに裁判所の判決で完膚なきまでに打ち砕かれている。その判決が下されたのは昨年6月4日の東京高裁(柳田幸三裁判長)。講談社発行の週刊誌の記事で名誉を毀損されたとして、小沢と民主党が、記事を執筆したジャーナリストの長谷川学と当時の編集長らを訴えた損害賠償請求訴訟の控訴審判決だ。

問題になったのは週刊現代06年6月3日号の「小沢一郎の“隠し資産”を暴く」という特集記事。同誌は陸山会所有とされるマンションなどを調べ上げたうえで、すべての不動産が小沢名義であり、これほど多くの不動産を所有しているのは陸山会だけであること、これらの不動産が将来、第三者に相続される可能性があること、などを指摘し、当該不動産は「事実上、小沢の“隠し資産”ではないのか」と追及した。

これに対して小沢側はマンションなどは陸山会のものであり、報道で名誉を毀損されたとして提訴したが、一審の東京地裁に続き東京高裁も「名誉毀損に当たらない」と判断。小沢側の敗訴が確定した。

小沢にとって決定的だったのは高裁判決が「本件各マンションが陸山会のものであると断定することはできない」として、「陸山会のもの」とする小沢の主張を切り捨てたことだ。しかも判決は、陸山会について「権利能力のない社団としての実体を有するかどうか不明」と言い切り、組織としての陸山会の不透明さにまで言及したのだ。

今回、東京地検特捜部が陸山会の資金の解明に乗り出したのは、この小沢敗訴の高裁判決を踏まえたものであることが容易に想像できる。

それにしても、不動産が陸山会の所有と断定できないということは、すなわち不動産が小沢のものである可能性を裁判所が認定したとも言えよう。

それも当然だ。何しろ不動産はすべて小沢名義だし、不動産の購入資金には小沢が陸山会に貸し付けた個人資金や、不動産を担保に小沢が銀行から借りた金が充当されているのだ。

小沢側の説明によると、不動産の購入資金は、後で陸山会が政治資金で小沢に返済しているとされるが、法的には不動産の名義人である小沢の個人所有も同然なのだ。ちなみにカネに色はつけられないので、西松建設からもらった違法献金が不動産や小沢への返済資金に化けたとも言える。


「法の抜け道」を熟知
これに対し小沢が陸山会所有の根拠として持ち出しているのが「確認書」だ。これは陸山会代表である小沢(甲)が、個人である小沢(乙)と交わしたという噴飯ものの代物。あるマンションの確認書にはこう記されている。「本物件は甲が甲の資金をもって購入するものであり、乙個人は本件不動産につき、何の権利も有さず(中略)売買代金その他の購入に要する費用、並びに、管理費光熱費等、本物件の維持に関する費用は、甲がこれを負担する」

不動産取引に精通している税理士は「確認書には法的効力がなく、小沢の単なる意思の表明でしかない。そもそも政治活動のために都内だけで8カ所ものマンションを購入する必要がどこにあるのか」と話し、小沢の目論見をこう推測する。

「小沢個人が不動産を売買したら売買益に所得税がかかるが、政治団体の所有にしておけば所得税がかからない。小沢は寄付など人様のお金でマンションを購入し、税金や維持費も寄付金で賄っている。自分の懐を痛めずノーリスクの不動産投資をしているようなものだ。

しかも、そうやって得た不動産は、小沢曰く政治団体のものらしいから、将来、陸山会を引き継ぐ者、つまり小沢の子息ら後継者に無税で引き継がれることになる。これでは実質的に小沢の個人資産も同然で、法律の抜け道を熟知した、うまいやり方ですよ」

小沢の師匠である田中角栄元首相は不動産転がしで政治資金を作ったが、小沢自身も不動産取引に精通しているとされる。

小沢は85年に世田谷区下馬に494平方メートルの土地と建物を購入したが、一度もそこに住むことなくわずか7カ月後に転売し、3千万円の差益を得ていた。後に小沢はこの問題について「居住用に買ったが、自宅としてやや手狭なものしか新築できないことが分かったため売却した」と釈明したが、本来、自宅を買うときは広さなどを事前に十分検討してから購入するもので、いかにも不自然な取引だった。

小沢はこの土地を知人の仲介で購入した後、不動産会社社長に売り、社長はさらに転売。結局、この土地は短期間のうちに1億円もの転売益を生んだという。

さて、07年12月の政治資金規正法改正で政治資金管理団体が新たに不動産を持つことが禁止され、小沢は「プライム赤坂」というマンションを、過去に200万円の献金を受けた都内の不動産会社に1300万円で売却したという。ところが不動産会社はこの物件を1180万円で売り出したとして「差額が事実上の献金ではないか」と国会で追及を受けた。

小沢の不動産蓄財疑惑は解明の緒についたばかりだ。(敬称略)



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平和の日常感覚(1) 英雄――「好き」から「きらい」へ

2009-05-18 10:31:53 | Weblog


私は子どものころから英雄偉人が好きでした。子ども向けの伝記をいくつも読みました。幼児期から小中学校のころは、主に偉人にあこがれていました。そうした記憶の最初は、小学校入学前に読んだジソンの絵本です。そのあとは子ども向けの伝記で野口英世、キュリー夫人などが記憶に残っています。世界初の旧ソ連有人宇宙ロケットが大ニュースになった時期には、ロケットや宇宙にあこがれました。伝記のような偉い人になりたいと思いました。

高校生になってからは、興味が英雄に向かいました。太閤記、徳川家康を始めとする戦国時代物をたくさん読みました。平家物語、太平記、三国志も読みました。第2次世界大戦の戦記ものもたくさん読みました。勇敢なことが大好きでした。

しかし、偉い人にも英雄にもなれませんでした。しごく普通の勤め人から自営業者となり、しごく普通に年を加えてしまいました。

三十代半ばになってから、英雄をきらいになりました。きっかけは、第2次世界大戦の戦記ものでした。それまで読んでいた戦記物は、○○師団とか△△連隊とかの戦況を記述したものでした。そこでは将兵個人の恐怖・苦しみ・故郷の家族への思いなどは記録されていません。小隊や分隊の戦いが細かに記述されていれば、殺し殺される現場の恐怖もいささかなりとも伝わるかもしれません。しかし、普通の戦記物は公式の戦闘詳報と似たようなもので、大隊、連隊、師団などの単位の戦いを述べています。それらの戦記は団体の戦いと行方を書いていて、主たる登場人物は行方を決める立場にある各級指揮官です。

しかしそんな戦記ばかり読んでいても、戦場の実際の雰囲気がわかりません。あるときからそのことが気になり始めました。南方戦線で過酷な敗戦を味わった兵士が書いた戦記物ばかり読むようになりました。兵士が書いた戦記には、戦闘の行方を俯瞰する記述はまずありません。兵士にとっては、戦況を俯瞰するすべがありません。戦闘で敗北して壊滅していく、あるいは後方へ敗走していく部隊の悲惨な戦場生活ばかりが、兵士によってつづられています。

日清戦争や日露戦争のように勝った戦争でも、こうした無数の兵士や下級将校の犠牲、さらには敵国側の将兵、戦場となった場所の人々の犠牲のうえで得たものです。歴史の中で『英雄』と言われる指導者はすべて、戦争をくり返して勝ち上がってきた人です。ローマのカエサル、革命フランスの将軍からフランス皇帝になったナポレオン、中国の曹操・孫権・孔明、日本の豊臣秀吉。若い時代にわたしが勇気づけられた英雄です。三十代半ばから後になって、私はこの人たちをきらいになりました。

ただ、今でも「勇敢である」ことは大好きです。人生の盛りを過ぎた今の年齢になっても、日常生活において必要なことは『勇気』を持って事に当たりたいと願っています。今私が願っている勇気とは、家族とともに平和な日常の暮らしをつづけるための勇気です。時代錯誤な愛国戦争につながるような勇気ではありません。評判を聞くばかりで未だ読んでいませんが、ガンジーの伝記を読んでみたいと思っています。


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「日本国憲法の誕生」過去記事ご紹介

2009-05-03 11:19:46 | Weblog


憲法記念日です。過去記事ですが、経年によって色あせる記事ではありませんので、毎年、この時期にご紹介しています。読んでいただければありがたいと思います。


07/05 ■日本国憲法の誕生-資料集その1
     ・資料1 日本国憲法の誕生
     ・資料2 大西洋憲章八
     ・資料3 ポツダム宣言
     ・資料4 米国の初期対日方針SWNCC150/4
     ・資料5 日本統治体制の改革(SWNCC極東小委員会PR-32)
     ・資料6 宮沢俊義の外務省における憲法講演
     ・資料7 矢部貞治「憲法改正法案(中間報告)
     ・資料8 近衛国務相・マッカーサー元帥会談
     ・資料9 外務省内の憲法改正問題に関する検討
     ・資料10 幣原首相・マッカーサー会談
     ・資料11 松本国務相「憲法改正四原則」
     ・資料12 内閣情報局世論調査課「憲法改正に関する世論調査報告」
     ・資料13 憲法問題改正調査委員会委員作成の改正私案
     ・資料14 各政党の憲法改正諸案
     ・資料15 マッカーサー3原則(「マッカーサーノート」

07/05 ■日本国憲法の誕生-資料集その2
     ・資料16 新憲法可決までの足取り
     ・資料17 日本国憲法成立-吉田の感想
     ・資料18 日本国憲法成立-芦田の感想
     ・資料19 大逆罪、不敬罪の廃止
07/05 ■憲法につきまとう復古(ナショナリズム)勢力
     ・旧天皇制度維持への執着-「大逆罪」維持を企む
     ・永久的非軍事化-旧天皇制廃止・自由で民主的な社会の建設
     ・二つのポイント-天皇制と軍備
     ・ポツダム宣言-国体護持のために受諾が遅れた
     ・違憲判決と靖国神社・護国神社
     ・ワールドカップ応援は愛国心の発露ではない
     ・今に続く旧体制日本の血-復古勢力
07/05 ■占領政策の変化-非軍事化から再軍備へ
     ・占領軍の民主化措置-欧米型へ
     ・占領政策の変化-反共への舵取り
     ・軍隊再建へ動く
     ・自衛隊成立まえの略年譜
07/06 ■日本国憲法は国民に歓迎された
     ・戦争をしようとしない社会体制を作る
     ・1945~1946年の国民は無条件に戦争を憎む
     ・母は、国民は、新憲法下の日本を歓迎した
     ・日本国憲法の理想主義的理念
07/06 ■資料: 日本国憲法条文(前文、第3章国民の権利及び義務)
07/06 ■資料: 日本国憲法条文(第1章天皇、第2章戦争の放棄)
07/06 ■憲法9条についてどう考えるか-私の結論
     ・ナショナリズムとリベラリズム
     ・民主主義の確立
     ・天皇制の温存
     ・天皇の不作為禁止規定なし-民主主義の制度的欠陥
     ・憲法9条への三つの態度
     ・憲法9条ナショナリズム改正派
     ・憲法9条リアリズム派
     ・憲法9条リベラリズム擁護派
     ・憲法9条-私の結論
     ・国民が新憲法成立を歓迎したということが大切です
     ・憲法には国民を幸せにしようとすることばが満ちあふれています
     ・憲法9条と平和3点セットを守りぬきます
     ・自衛権と防衛出動のための法令整備を進めるのがよいと考えます
     ・平和外交を愚直に推進しよう!
     ・参照:「平和、憲法」関連記事
07/09 ■「平和」は絶対的命題、安全保障効果は国際交流力>軍事力
     ・なぜ「平和」を求めるか?
     ・「平和」-絶対的な命題
     ・「平和」→「安全保障」
     ・安全保障=軍事力という発想は電卓的
     ・安全保障の要素-伝統文化の役割は小さい
     ・安全保障の要素-大衆文化の役割は特に大きい
     ・安全保障の要素-経済関係
     ・安全保障効果は、国際交流力>軍事力
     ・アメリカも、国際交流力>軍事力
07/09 ■憲法9条擁護、親米第一、日米安保基軸、「国際交流力」主軸
     ・絶対的命題-平和
     ・軍事侵略の想定は自衛隊の仕事
     ・安全保障の基本は「親米第一」
     ・憲法9条成立経過における自衛権
     ・誕生当時、自衛隊は占領軍の補完物
     ・日米安保体制基軸
     ・イラク派兵は国連常任理事国入り実績作り
     ・北朝鮮をどう見るか
     ・中国やロシア相手に戦争で勝てない
     ・中朝韓ロになめられないようにするには!
     ・青年は兵隊の供給源です、自衛隊に入隊してください
     ・日本は財政赤字です
     ・「国際交流力」主軸、「軍事力」補完軸
     ・国家目的としての軍事力強化は非現実的です
     ・「親米」、憲法9寿、海外派兵自粛は可能
     ・小泉首相はイラク派兵を断るつもりなし
     ・尖閣列島、竹島問題の遠因はアメリカ
     ・参照:「平和、憲法」関連記事


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