川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

札束1億円は重かった、小沢資金4億円なら当然重さ4倍

2010-01-30 04:24:23 | Weblog


十数年前のこと、私は身内が経営する会社に勤めていました。社長が何かの拍子にこう言ったのです。

「おまえ、1億円の現金を見たことあるか?」
「そんなん、あらへん」
「わしもや。通帳で見てるだけや」

こんなやりとりのあとに、社長が「すぐ出してこい」と言いました。預金先の銀行支店に行っても、1億円の現金が支店にあるはずがない。100万円の支払いでも銀行振込をする時代です。1億円もの現金を見たがるのはいかにも成金のようで、銀行に言うのも恥ずかしい。しかし社長命令ですから、電話で通知をして翌日に現金を引き出して、会社に持ち帰りました。

そのとき私は、旅行かばんに札束1億円を詰めましたが、かさ高いうえに大変重い。小沢さんの秘書(当時)が運んだ札束4億円は、当然重さ4倍。かさも4倍です。

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小沢疑惑の元は闇献金、その簿外資金作りの流れを想像しますと…

2010-01-28 20:35:22 | Weblog


役所の裏金づくり
都道府県、市町村などで簿外資金を作っていたことは、何度もニュースになりました。日本の各地で、市長や県知事が部下の公務員たちに簿外資金を表に出すよう訴えてきました。司法関係の役所だって例外ではありません。北海道警や宮城県警の裏金づくりはニュースになりました。

全国の各級役所の各課各係では長い間、習慣的に裏金(簿外資金)づくりを行ってきました。いろいろ報道されてきたことによると、種々の備品消耗品を水増し発注をして、受注業者から架空発注分をペイバックさせてきた。出張費や交通費などを架空計上することもあったそうだから、さまざまな出費項目を利用したのだと思います。

民間の裏金づくり
民間とはいえ、零細事業者と大きな会社では違いがあるでしょう。零細事業者は一般的に売上げ確保に苦しんでいて、利益が出ません。生活を守るのがせいいっぱいです。利益が出なければ、裏金づくりなどできるものではありません。私用飲食の一部を経費で落とすという類のことがせいいっぱいでしょう。

小沢疑惑に関係する水谷建設は鹿島建設の下請け会社です。通常、下請け会社が元請け会社を飛び越えて1億円という大金を政治家に献金することはありません(今のところ小沢側はもらっていないと否定しています)。鹿島建設の意思を代行したか、共有したかのどちらかでしょう。多くの人は鹿島建設の意向で水谷建設が闇献金したと思うでしょうし、私はそう信じています。

水谷建設の簿外資金作りの流れを想像しますと…
そうだとすれば、鹿島建設から水谷建設への外注費は1億円を拠出するにふさわしい金額が上乗せされています。この場合、当然、二重設計がおこなわれます。事業主発注の工事設計通りの工事を設計し、実際の工事とは違う工事設計書を作ることになるでしょう。このごろはコンピューターで計算されますから、数値や金額は細部までごまかしがききません。精密に、二重の根拠が作られていると思います。

仮に、鹿島建設が実際の外注額に1億円を上乗せしたとしましょう。水谷建設は仕事をしないで1億円を受け取るのですから、余分に1億円の利益が出ます。そして何千万かの法人税や住民税を支払うことになり、1億円が大きく目減りします。

何千万円も目減りした分に、水谷建設が自己資金を足し前して1億円にしたところで、そのまま闇献金の原資にはできません。会社から正当な名目で1億円を引き出したのなら、『闇』献金にはなりません。

だから、水谷建設の帳簿処理のうちで、どこかで脱税行為がある可能性があります。鳩山総理にも脱税行為(贈与税)がありましたね。

ただし、超大企業は税金をむだに払ってでも、「使途不明金」や「交際費」の名目で裏金を作ることがあると聞いたことがあります。でも、建設会社がそういう手法を常用すればいろいろと疑いをかけられますので、その手はまず使いません。むだに払う税金も惜しい……。

さらにまた、水谷建設が孫請け会社に工事外注をして、孫請け会社から簿外資金を調達した金額が含まれていれば、孫請け会社と水谷建設の間で、鹿島―水谷間と同じ構図が生まれます。


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政治献金→融資→個人資金…小沢氏の説明転々 (読売新聞)

2010-01-23 17:49:03 | Weblog


YOMIURI ONLINE 読売新聞 2010年1月23日14時31分 から記事を転載します。青の強調表示は私がしたもので、原文は全部黒字です。黒の太字強調は原文そのままです。


 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、焦点となっている土地代金の原資4億円。

小沢氏側は過去の記者会見や読売新聞の取材などで、この資金の性格について、「政治献金」「定期預金を担保にした融資」「個人資金」と、説明を変遷させてきた。東京地検特捜部は、原資にゼネコンから提供された資金が含まれているとの見方を強めているが、小沢氏は23日午後に行われる事情聴取で、どう説明するのだろうか。


「献金してくれた皆さまのお金を資産として有効に活用することが、皆さまの意思を大事にする方法だと考えております」(2007年2月)

陸山会が多数の不動産を小沢氏の名義で所有していることが問題視されたことから、小沢氏は07年2月、自ら記者会見を開き、今回問題になっている東京都世田谷区深沢の土地購入に関する資料などを公開。政治献金を使って不動産を購入していると述べていた。

小沢氏はこの時、世田谷区の土地が、登記上の名義人である小沢氏ではなく、同会のものだという確認書のコピーを報道陣に配布した。日付は不動産登記をした05年1月7日付になっていたが、特捜部の捜査で、確認書が会見直前に作成されたことが判明している。


「4億円の定期預金を担保とした同額の借入金を原資としたものです」(昨年10月、陸山会の回答)

読売新聞が昨年10月7日、土地代金の原資について、陸山会に取材したところ、同会は同月9日、。4億円の定期預金を担保に小沢氏名義で借りた資金だったと文書で回答した。

ところが、その後、同会が土地代金を売り主の不動産会社に支払ったのは、04年10月29日の午前中で、同会が定期預金を担保に融資を受けたのはその日の午後だったことが明らかになる。特捜部は、代金支払いと同じ日に組まれた定期預金と融資は、簿外資金を土地代金に充てたことを隠すための偽装工作だった疑いがあると見て、捜査している。


「隠し立てするお金ではない。私どもが積み立ててきた個人の資金だ」(今月16日、党大会で)

04年分の政治資金収支報告書に4億円の収入などを記載しなかったとして、政治資金規正法違反容疑で逮捕された同会の元事務担当者の石川知裕衆院議員(36)は、。「小沢先生から現金4億円を受け取った」と供述している。

小沢氏は石川容疑者らの逮捕後の今月16日、東京都千代田区で行われた党大会のあいさつで、4億円の原資について言及。金融機関に積み立ててきた個人の資金だと語った。それまでの同会の説明と食い違うが、その理由については、その後も明らかにしていない。

特捜部は、中堅ゼネコン「水谷建設」の元幹部らが、04年10月中旬、石川容疑者に現金5000万円を渡したと供述していることから、ゼネコン資金と土地代金の関連を調べている。


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小沢疑惑で明らかになってきた民主党政権の金権体質と危険な権力体質

2010-01-22 22:31:57 | Weblog


民主党・小沢幹事長の政治資金管理団体である陸山会が東京・世田谷の土地を買ったことが問題になっています。

この土地購入事案では、第一に政治資金規正法違反の罪が問われています。しかしそのほかにいろいろなことが問題の焦点になります。

政治資金管理団体に不動産を買わせることの真の意味は何か? この問いには、政治資金で政治資金管理団体が不動産を買い、将来的には小沢幹事長個人あるいはその家族の所有にするつもりではないかといわれています。これは、NPO法人、社団法人、財団法人、社会福祉法人などのことを見れば類推できることだと思います。

世田谷の土地を買ったお金はどこから出てきたのか? はじめ、小沢側は銀行融資で買ったと言っていました。その嘘がばれた。そうではないということがわかりました。

そして、「小沢個人の現金」で買ったという話に変わりました。それでこんどは、なんで4億円もの現金を持っていたのかという疑いが起こりました。答えて、小沢幹事長が親から受けた遺産だという。

このことを「小沢幹事長のたんす預金」ということばで表現している記事があり、コメンテーターがいます。「たんす預金?」という問題がある。

しかし、たんす預金だけではないだろう。4億円の中には建設会社からの闇献金が含まれているのではないか? いや、4億円すべてが闇献金ではないのか?

岩手県奥州市で建設中の胆沢ダムの事業費は2400億円を超えます。胆沢ダム工事にからんで、西松建設の違法献金がすでに立件されています。同じダム工事がらみで水谷建設が闇献金1億円をしたということも、明らかになっています。ただし、今のところ小沢側は「受け取っていない、そんな事実はまったくない」と言っています。

たんす預金にしても闇献金にしても、「どうしたらそんなお金を作れるのか」というのが素朴な疑問です。私の知っている範囲で次回から話していこうと思います。たいそうなお話ではありませんが。

私は、小沢幹事長がなんらかの罪になるかどうかは別として、4億円のすべてか、あるいは主力の資金が闇献金だと確信しています。もちろん奈良県の片隅からのことですから、なんらかの事実を証明できるわけではありません。あくまでこれまでの生活経験からする類推によります。

この土地購入疑惑のことでは、政権与党である民主党が党をあげて検察特捜批判をして、堂々と圧力をかけているという深刻な問題があります。

さらに、鳩山首相が、検察と戦うという小沢幹事長に対して「どうぞ戦ってください」と激励をしたり、逮捕収監されている石川衆議院議員(元小沢秘書)が「起訴されないことを望む」と言ったりしています。たとえ前言修正や撤回があったところで、覆水盆に返らず。現職総理が検察に堂々と圧力をかけるという事態に至っています。

政権与党と国権の最高権力者による検察へのこれほど露骨な圧力は、数々の疑惑に問われてきた近年の自民党でさえやってこなかったことです。そういう意味では、「国民の自由」にとって危険な政権だ。これも順次、書いていこうと思います。


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クレーム? 圧力? 「小沢」放送中に何かがあった……

2010-01-19 12:58:17 | Weblog


お昼のごはんを食べていた、さきほどのできことです。1月19日、お昼のテレビ番組「ひるおび!」を見ていました。

小沢民主党幹事長の若いときからのエピソードをアナウンサーが紹介し始めました。ワイドショースタイルでテンション高めの勢いです。

田中元首相のところで若き日の小沢さんが書生をしていました。田中首相はことのほか彼の将来を見込んでいたそうです。そのエピソードとして、元首相は娘の田中真紀子さんとの結婚を望んでいたとアナウンサーが話しました。明るく勢いのよい調子で話しました。コメンテーターから「へぇーっ!」と声があがりました。

「これは初耳や、そんなことがあったんかぁ」と私は思い、テレビの向こうの出演者と同じように「へぇーっ」と、あいなりました。芸能情報番組のノリです。

話がつづく。「ところが小沢幹事長は、私にはつきあっている人がいますといったんだそうです」。

私はまた「へぇーっ」。と、そのとき……。10秒だったか、20秒だったか、どれほどだったか時間の長さに自信はありませんがごく短時間、アナウンサーが話を中断しました。聞き取れませんが、私にもひそひそと人声が聞こえます。その時間の空白に司会者が小さな声でアドリブを入れました。「なにやってんの」。

ほんのわずかの放送中断時間でした。そしてなにごともなかったように番組の話が続けられました。ところがところが、コメンテーターやアナウンサーの声のトーンから弾んだところがなくなり、目だって低調になりました。映像がスタジオにもどってみると、一様に出演者の表情がこわばっています。ころっと雰囲気が変わりました。使用前、使用後のコマーシャルを思い起こす情景です。

中断したときにそれなりの社会的に地位のある人物からクレームがあったのだと、私は思いました。それと同時に、明らかに声の調子が落ち、表情がこわばって緊張の表情を見せた出演者全員にたいして、情けない思いをしました。テレビで威勢よく社会批判をしている人たちが、いとも簡単腰砕け……。


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大和工業脱税:8160万円脱税、社長に有罪判決

2010-01-15 19:29:12 | Weblog

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2010-01-15
大和工業脱税:8160万円脱税、社長に有罪判決



あけましておめでとうございます。年末は鳩山、年始は小沢で、民主党指導者はダーティさでも与野党逆転で、自民党を超えたもようです。

下の記事はきょうの毎日新聞の脱税ニュースです。鳩山首相のケースは脱税認定されないかもしれませんが、この大和工業の場合は年数・金額ともにはるかに小さいにもかかわらず懲役刑です。ただ、すでに重加算税などを納付済であることで情状酌量となって「執行猶予」となっていいます。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


大和工業脱税:8160万円脱税、社長に有罪判決--地裁 /奈良
毎日新聞 2010年1月15日 地方版

法人税約8160万円を脱税したとして法人税法違反の罪に問われた宇陀市の袋物材料輸入販売業「大和工業」社長(66)に対し、奈良地裁(野路正典裁判官)は14日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。同社に対しては、求刑通り罰金2300万円を言い渡した。

野路裁判官は「脱税額は多額で、手段や方法は悪質だが、重加算税などを完納している」と述べた。判決によると、社長と同社は05~08年、架空の仕入れを計上するなどして約2億7200万円の所得を隠し、法人税約8160万円を脱税した。

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