川本ちょっとメモ

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<安倍人脈> 森友学園 国有地がタダ同然で売却された問題 総理夫人主導ではないか? 官邸主導ではないか? ―元総理大臣秘書官・江田憲司HPから転載

2017-03-26 20:38:25 | Weblog
2017-05-02
< 森友学園ダイアリー (1) > 登場役所/近畿財務局、大阪府私学・大学課ほか 登場人物/安倍夫妻、鴻池、松井、橋下ほか
2017-05-05 03
< 森友学園ダイアリー (2終) > 登場役所/近畿財務局、大阪府私学・大学課ほか 登場人物/安倍夫妻、鴻池、松井、橋下ほか




江田憲司民進党代表代行(元総理大臣秘書官)のホームページから、3月25日付記事「森友問題の謎を解くカギ・・・官邸内のメカニズムを知る必要」を下記に転載します。

江田氏は東大法卒の通産省官僚出身です。橋本龍太郎内閣の総理大臣秘書官を務めた経歴の持ち主で、総理大臣身辺の組織管掌を経験されていますから、この所見は信頼できるものと思います。

ここに転載したものは、原文そのままですが、小見出しや下線、色文字を付してあります。平文の方が良いという方は、上のピンク文字のところをクリックしてお読みください。ハフィントンポストでもご覧いただけます。私はハフィントンで知って、江田氏のホームページから原文を採取しました。

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森友問題の謎を解くカギ
 ・・・官邸内のメカニズムを知る必要



<国有地タダ同然問題>
 森友問題。私は当初から一貫して、安倍総理夫人の道義的・政治的責任は重い、しっかり説明責任を果たすべきだ、と申し上げてきました。先の証人喚問で、やはりこの国有地がタダ同然で売却された問題については、総理夫人主導ではないか、官邸主導ではないかという疑念が深まったと思います。

<安倍総理夫人が中心的役割……疑惑深まる>
 もともと安倍昭恵夫人が名誉校長を引き受け、寄付金・児童集めのパンフレットに顔写真入りでメッセージも寄せていたこと。3度も幼稚園を訪れて、講演もされ、そこで小学校について「私にお役に立てることがあれば」と明言もされ、そしてそこには公務員たる夫人付が随行していたこと。

 これに加え、証人喚問では、夫人付の「財務本省とのやり取り」のファックスまでが明らかになり、昭惠夫人が、まだ更地だった校地予定地まで視察をされ、100万円の寄付も、その真偽はともかく、具体的な受け渡しの描写も含め、証言されたこと。

 この問題を巡っては、他の閣僚や大物政治家等々の口利き、介入があるのではないかといった話もありますが、やはり中心的役割を果たしたのは、この安倍総理夫人ではないかという疑惑がさらに深まったと思うのです。

<官邸、内閣府勤務経験から>
 皆さんに申し上げたいのは、やはり官邸内、政府内のメカニズムというものを知らないと、なかなかこの森友問題の謎は解けないのではないか。その意味で、真相究明のために、私の官邸での経験、総理秘書官だけではなくて、当時の通産省から出向して内閣参事官室、今の総務官室にも勤務を2年間させていただいておりましたので、そういう経験から、この森友問題の謎を解くカギというか、知見を提供させていただきたいと思います。

<何から何まで「異例づくめ」
 近畿財務局・大阪航空局・大阪府がとんとん拍子で>
 森友学園問題。まず、何から何まで「異例づくめ」「初物づくし」。本来、縦割りで連絡も悪い役所(近畿財務局、大阪航空局、大阪府)同士が、しかも「前例踏襲」でリスクを冒さない役所が、まるで示し合わせたかのように、籠池氏の要望にこたえて、開校時期にあわせて、とんとん拍子で手続きを進めている。ありえないことで、そこには大きな政治的な力が働いていたとみるのが普通でしょう。

<安倍昭惠夫人の道義的政治的責任は極めて重い>
 外から見れば「総理夫人」は、どうしても総理の「分身」あるいは「代理」とみられます。少なくともその背後に総理の影を見る。そんな総理夫人が通常、一つの私企業、一つの私学に加担することはありえません。「総理夫人」の肩書、その信用力は抜群ですから、その結果、当該する私企業、私学に大きな利益、利得を与えかねないからです。その意味で、いずれにせよ、本件における安倍昭惠夫人の道義的政治的責任は極めて重いと思います。

<橋下龍太郎政権の総理夫人…私は総理夫人担当政務秘書官をしていた>
 私が橋本龍太郎政権で「夫人担当」の政務秘書官をしていた時も、久美子夫人がどんな行事に出て、どこに祝電を打つか等々は常に相談を受けていました。「公」ではない「私」のために、夫人が「動く」ことは厳に慎んでいたものです。首相夫人が「公人」か「私人」か? は(私は当然「公人」と思いますが)、本質的な問題ではありません。

<講演3回、パンフレットに写真・メッセージ、名誉校長>
 この問題では、その一私学に、昭惠夫人は3回も講演等に行かれ、児童募集のパンフレットに写真付きでメッセージを寄せ、名誉校長にも就いていた。更地の校地予定地の視察もしていた。そして、それを見事に寄付金集め等に利用されている。脇が甘かったという程度の話ではないのです。

<ビデオ…塚本幼稚園で感涙する安倍昭恵夫人>
 加えて、幼稚園で感涙する昭惠夫人のビデオが流れましたが、そこに政府職員が同行していたことも判明した。そこで「瑞穂の国小学院で何かお役に立てることがあれば」と言った昭惠夫人の思いを、その職員が関係方面に伝えたことも考えられます。

<総理案件…推察…そんたく、秘書官の指示・命令>
 また、この事案に「総理案件」という印がつけられ、最近、局長以上の人事を官邸に握られ戦々恐々としている財務省等の幹部が、忖度に忖度を重ねたことも考えられる。

 ただ、夫人付のファックスが明らかになった以上、そこには「忖度」を超えた、安倍夫人、あるいは政務秘書官ら総理秘書官の直接的な指示、命令があったことも推察されます。

<総理夫人担当政務秘書官の職務>
 総理夫人担当は、官邸内では「政務秘書官」です。なぜ「政務秘書官」が夫人担当なのかというと、総理家(安倍家)と私的に一番近い存在が政務秘書官だからです。

 役所出向の総理秘書官は政策面でのサポート役にすぎず、官邸や内閣府の職員に至っては、通常、総理や夫人と会うことすらありませんから、夫人にくる各種行事やイベントへの出席依頼、祝辞や祝電依頼等を捌いていけるのは政務秘書官しかいないのです。どうしてもそれまでの総理家との関係、経緯等を踏まえての判断も必要になりますから。

<総理夫人付職員のしごと>
 ちなみに、この同行職員(※谷氏ほか一人)は経産省からの出向ですが、それは「夫人担当」の政務秘書官が経産省出身だからでしょう。そうでなくとも行革で人繰りが厳しい役所が、純増で二人も職員を内閣に出向させたのは、政務秘書官が母屋の経産省にお願いしたと考えるのが自然だからです。ということは昭惠夫人の訪問とその内容も、この政務秘書官に報告されていたのではないか。その出張報告は関係部署も閲覧していたのではないか、との疑念を生みます。

(注)内閣官房によると、現在、夫人担当の職員は全部で5人。そのうち3人は外務省職員で非常勤。この3人の職務は昭惠夫人がファーストレディーとして総理外遊に随行する時の様々な「お世話」担当。どの政権でも、こうした外務省職員は存在。ただし、経産省出向の職員二人(常勤)は安倍政権特有のポスト。夫人の国内担当と思われる。

 その夫人付の谷氏。一応、形式上は内閣総務官室在席ということになっていますが、その実質上の上司は、外務省の非常勤の職員は外務省出身の総理大臣秘書官、経産省出身の常勤の2名の職員については、実際の上司は、政務担当総理秘書官あるいは経産省から出向している総理秘書官いうことになります。ここは非常にキーになると思います。

 その谷さんですか、2種の国家公務員、大変優秀な方であると聞いていますが、いかに優秀であっても、ああいうファックスのやりとり、財務省本省との連絡調整を彼女の独断でやることは絶対にあり得ません。この点、先にふれたように、内閣総務官であるとか、国会で答弁をしている内閣審議官という方々は、実際上は上司ではないので(総理室内の内実を知らないので)、何を答弁されても私は信用しません。

<ファックスの内容が示す…指示したのは誰か>
 先の証人喚問。最も重大な証言は、その安倍夫人の秘書から届いたファックスの内容。そこには、すくなくとも当該秘書が、財務省本省等と本件について連絡調整した結果が記載されていました。

 こういう国有地の売買をめぐる案件で、経済産業省出向の一職員が、彼女の単独の判断で、意思で、本来、財務省所管の案件で連絡調整することはあり得ません。その権限も力も、彼女自身にはない。安倍夫人を含む官邸内の誰かの指示とみるのが普通でしょう。

 特に財務省という役所は、自分の専管事項について、官邸の職員といえども他省庁の役人が容喙(「ようかい」横から口出しする)をしてくることについては極力嫌う役所ですから、そこには、昭惠夫人、あるいは政務担当総理秘書官、あるいは経産省出身の総理秘書官(彼らから財務省出向の秘書官に依頼したことも考えられる)の指示に基づいて動いた、だからこそ、ああいうファックスのやりとりもできたと解するのが自然なわけです。

<安倍昭恵夫人の証人喚問を>
 先日の証言をうけて、真相解明には、安倍夫人の証人喚問は必須です。籠池証人が、嘘をついたら偽証罪に問われる場で、ここまで明確に、かつ、具体的な受け渡しシーンも含めて、具体的に「100万円授受」を証言した以上、一方の当事者が「嘘をついてもいい」参考人招致や記者会見で何を発言しても、その信ぴょう性は比較しようがないからです。

 また、安倍官邸が「籠池氏が偽証している」というなら、即刻、偽証罪で告発すべきでしょう。

<安倍昭恵夫人の多彩な活動経費の資金出所はどこか?>
 最後に、仮に100万円の寄付があったとすれば、そのお金の出元は一体どこなのかということにも関心があります。また、仮に寄付がなくても、総理夫人同行の職員の旅費等は昭恵夫人が支払ったということを内閣官房は認めているわけですから、昭恵夫人が極めてアクティブに地方出張等々行かれている中、それをポケットマネーで支弁しているとすれば、大変過大な負担を強いているのではないかと思います。

 私はもともと、当然、総理夫人は公人だという立場に立つものでありますし、昭恵夫人が総理の代理であるとか分身でそういう活動をされているのであれば、ある意味公的な立場に立つ公人として、そういう出張等々の経費も政府で負担しても、国民感情からいっても許されると思っています。

 それを、「私人だ」「私人だ」と言うから、公費からはそういう経費が支弁できない。だったら、安倍夫人が個人的なポケットマネーで出しているのか。そうすると、かなり過大な負担になっている状況というのを官邸はどう考えるのか、それとも、別になんらかの形で官邸が負担しているのか、その事実関係をはっきりさせたうえで、そうした総理夫人の位置づけ、その活動に対する経費負担のあり方等々についてもしっかり正していかなければならない思っています。

 いずれにせよ、こうした官邸内のいろいろなメカニズムを知っていただいた上で考えていかないと、この森友問題の謎は一向に解明されないと思います。以上のことも踏まえて、ぜひメディアの皆さんをはじめ、真相究明に当たってご尽力いただければ幸いだなと思います。




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<法重視の判決二つ> 森友学園事件で政官情実行政、民主国家で法治主義無視、 失望しているところへ法重視の明るい判決2題

2017-03-24 22:42:34 | Weblog


森友学園事件における国有地格安払い下げも、大阪府の「瑞穂の國小學院、認可適当」も、行政における順法精神の欠如を示しています。そして大阪府私学課も近畿財務局もうち揃って、森友学園関連の文書は無いと言います。印象的に言えば、両役所談合の結果でしょう。ここでも公文書保存の上で、違法行為があります。財務省理財局長は国会答弁で適法だと言っていますが。

安倍首相夫妻、稲田防衛相、松井大阪府知事が籠池泰典氏と人間関係の接点があります。そのあたりの人間関係が、国有地の大甘査定、小学校設置審査の大甘認定につながったのではないか――行政の不法行為に違いないと、疑惑を呼んでいます。

有力政治家や高級官僚らが法を軽視して情実行政を行ったという森友学園事件が、民主主義国家の法治主義に影を落としている時期に、法治原則を確認する明るい判決がありました。下の2本の新聞記事をご覧ください。

大阪地裁では、覚せい剤の取り締まりに関係する警察の容疑者逮捕について、警察の「違法」と判断しました。新聞記事を読めば、警察にとって無理もない事情もあるようです。しかし、裁判所もその事情を承知したうえで、捜査令状無しに逮捕した覚せい剤使用者を無罪放免にしました。

最高裁では、裁判所の捜査令状なしに行う警察のGPS捜査を違法と認める判決が出ました。


【毎日新聞 2017年3月24日】

大阪地裁判決
<覚せい剤取締法違反> 令状なし取り押さえ、無罪 「任意範囲超えた」 

 覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた大阪府豊中市の男性(55)の判決公判で、大阪地裁は24日、無罪(求刑・懲役2年)を言い渡した。職務質問中だった大阪府警の警察官が逃走を図ろうとした男性に対し、強制捜査が可能な令状がないまま投げ飛ばすなどして取り押さえており、飯島健太郎裁判長は「任意捜査の範囲を超えた逮捕行為で違法。その過程で採取された尿に証拠能力は認められない」と述べた。

 男性は昨年6月、大阪市生野区の店舗で覚醒剤を使用したとして起訴された。判決によると、男性は昨年6月16日未明、大阪市北区の路上で、府警曽根崎署員らから職務質問された。署員は任意の採尿を求めたが男性は拒否。男性は「心臓が悪い」と話したため、病院に搬送された。府警は強制採尿のため捜索差し押さえ令状の請求手続きを始めた。

 だが、男性が急に病院の外に走り出したため、署員のうちの一人が男性を投げ飛ばしたり、首をつかんだりして取り押さえた。この段階で令状は現場に届いていなかった。男性はその後、令状に基づき採尿を受け、覚醒剤反応が出たため逮捕された。

 飯島裁判長は「逃走防止の必要性は高く、一定程度の有形力の行使は許容される」と指摘したが、「警察官の行為は任意捜査の範囲を超え、令状主義の精神を没却する重大な違法があった」と判断した。


【毎日新聞 2017年3月16日】

最高裁上告審判決
<GPS捜査> 裁判所の令状なしは違法 最高裁が初判断

 捜査対象者の車などに全地球測位システム(GPS)端末を付けて居場所を把握する捜査の違法性が争われた刑事裁判の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は15日、GPS捜査は強制捜査に当たり、裁判所の令状を取得せずに行った警察の捜査は刑事訴訟法に違反するとの初判断を示した。最高裁が警察の捜査手法を違法と認定するのは異例。

 最高裁の全裁判官15人で構成する大法廷は、法律上重大な問題や憲法違反の有無を審理するが、今回は憲法判断は示さなかった。

 上告審で弁護側は「GPS捜査はプライバシー侵害の危険を必ず伴い、令状が必要な強制捜査に当たる」と主張。捜査と関係ない位置情報も蓄積されるため、現行の検証令状を取得した場合でも許されないと強調し、「警察の捜査は憲法が定める令状主義や適正手続きの保障を無視している。厳格な要件を課す立法が必要だ」と訴えた。

 これに対して検察側は「公道などを移動する車が対象で、プライバシー保護の必要性は高くなく任意捜査に当たる。検証令状を取得して実施した例もあり、現行法で対応が可能。憲法違反や憲法解釈の誤りはそもそも存在しない」と反論していた。

 大法廷で審理されたのは、事務所荒らしを繰り返したなどとして窃盗罪に問われた大阪府の男(45)の公判。大阪府警は2013年5~12月、男と共犯者の車やバイク計19台にGPS端末を付けて位置情報を取得した。大法廷はGPS捜査を違法と認める一方で、捜査で得られた証拠を除いても被告の有罪は維持できるとして懲役5年6月とした1、2審判決を支持し、弁護側の上告を棄却した。


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<安倍人脈と森友学園事件> 安倍昭恵隠しと籠池抹殺のすさまじさ 安倍政権は本当に恐ろしい  

2017-03-23 03:13:28 | Weblog

2017/02/09
<政治とカネ> 格安疑惑 安倍首相身辺に 大阪の国有地 森友学園に払い下げ 価格は近傍
         価格のほぼ1割 名誉校長に安倍首相夫人 学園理事長は日本会議役員

2017/02/12
<政治とカネ> 安倍人脈 国有地売り払い格安疑惑(金額続報) 国有地売却額、一転公表
        8770平方メール 1・34億円、東側隣接国有地売却額 9492平方メートル
         14・23億円の1割で売り払い

2017/02/13
<安倍人脈> 国有地格安払い下げ疑惑の森友学園「瑞穂の國記念小學院」は「昭和10年代軍国主義的教育」志向……人脈は安倍首相夫人、稲田防衛大臣、平沼赳夫日本会議国会議員懇談会会長
 2017/02/24
 <安倍人脈> 国有地格安払い下げ疑惑 資料 第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)

2017/03/02
<安倍人脈> 国有地格安払い下げ疑惑 森友学園のゴミ堆積申立ての真実性を疑う理由 財務局・航空局の「要求丸呑み」は不可解
2015/06/23
安倍研究(13止) アトランダムなまとめ――天皇と伊勢神宮を精神世界の頂点に置く



2017年2月9日、朝日新聞のニュースで、豊中市の国有地がびっくりするような低価格で森友学園に払い下げられたことを初めて知りました。瑞穂の國小學院のホームページの内容、安倍昭恵「名誉校長」と平沼赳夫氏のあいさつが出ているのを見て、日本会議系人脈の政治力による「悪」だと直感しました。

それ以後調べているうちに、国有地払い下げが大阪府私学課と近畿財務局の合作によるものとわかりました。森友学園の小学校設置申請の申請内容が、そもそも正式受理できる段階にはないこともわかりました。大阪府と国の合作による「悪」の事件です。

森友学園事件では、国民一般にとっても他人事でない、空恐ろしくなった一言に出会いました。その言葉は籠池泰典氏を証人喚問するというニュースで、テレビ・新聞で大きく報道されました。竹下亘自民党国対委員長は、籠池証人喚問の理由を次のように語りました。

 【毎日新聞2017/03/17】 自民、公明両党はこれまで、民進党などが求める参考人招致を拒否してきた。今回、逆に証人喚問を提案した理由について、竹下氏は「(籠池氏を)たださなければいけないという思いは非常に強く持っている。首相に対する侮辱だからしっかり受け止めなければならない」と記者団に説明した。


籠池泰典氏は、「安倍昭恵夫人から小学校建設寄付金100万円をもらった。安倍首相からということだった」と言いました。安倍首相と自公両党は、「100万円など知らぬ存ぜぬ」という立場です。だから、籠池氏は100万円寄付の嘘話で安倍首相を貶めたという理屈から、「首相を侮辱する者を糺す」、と竹下亘自民党国対委員長が言うのです。

総理大臣への批判を、総理大臣や官房長官らが「政権基盤に悪影響がある」と判断したら、何をされるかわからない――という「怖さ」を感じました。安倍政権の傲慢なやり方では、総理大臣は国家なり、とでも言うのでしょうか。

国・大阪共に、安倍首相の強権ぶりと見識の偏狭さ貧しさに導かれて、政治・行政の乱れがまかり通っています。

2015年8月1日の安保法制についての記事で私は下の囲みのように書きましたけれども、今そのような実態が一つ、世間を騒がせているわけです。

安倍政権、自民党・公明党など政府側にだけ都合のいい身勝手な憲法解釈が実行に移されるなら、それは国が亡びるもとになります。

一国の最高指導者が政治権力をバックにして身勝手な法解釈をし、それによって自分の好きな政治を行えば、それはすぐに下位の者に伝染します。


 今、安倍晋三政権の「法の無視・法の勝手解釈」体質が国・地方の行政の乱れを引き起こしているありさまを、森友学園事件がわかりやすい形で見せてくれています。


2017-02-24
<安倍人脈> 国有地格安払下げ疑惑 資料「第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)
2017-03-12
<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起
2017-03-14
<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく
2017-03-21
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(5終)平成27年12月、平成28年3月、7月会議録 大阪府が森友学園事件の引き金を引いた


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<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(5終) 大阪府(松井一郎知事)が引き金を引いた 平成27年12月、平成28年3月、7月会議録

2017-03-21 23:44:05 | Weblog




2017-02-24
<安倍人脈> 国有地格安払下げ疑惑 資料「第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)
2017-03-12
<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起
2017-03-14
<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく



今回の審議会会議録は文字量が少ないので、以下の3回分をまとめて掲載して、会議録シリーズ終了です。

<1> 審議会 2015年(平成27年)12月24日 開催
a.「瑞穂の國小學院」計画について、審議会は当初から一貫して財政条件に
  大きな懸念を示しています。それなのに委員が、寄附した人がどんな筋の
  人か質問したところ、事務局はまったく答えることができません。認可申
  請書には、財政基盤を説明する書類の一部として、寄附金リストが出てい
  るはず。それだけでなく、大阪府としては、「条件付き認可」で認可撤回
  もあり得るという建前でやっているので、以後の推移を注意深く見守るこ
  とになっているのです。 (※審議会が認可を出すのではありません。大
  阪府知事名で認可を出すのですから、私学・大学課の仕事ぶりには失望し
  ます。)

b.委員が質問しました。建物の建築確認申請が出ているか? これに対して
  事務局(大阪府私学課職員)は、確認申請が未提出なのか提出済みなの
  か、提出済みならば今はどういう段階にあるのか、何も知りません。厳し
  く推移を見守るべき案件にもかかわらず、です。 (※委員は、「書類を
  確認せずに、口頭報告を受けたのみであれば、遺憾に思います」とまで、
  言っています。)


<2> 審議会 2016年(平成28年)3月23日 開催
  「瑞穂の國小學院」の大阪府私立小学校連盟加盟をするでしょうとの報告
  があっただけです。
<3> 審議会 2016年(平成28年)7月26日 開催
a.「瑞穂の國小學院」の教育について変わった報告がありました。10歳で
  「二分の一成人式」というのをやるらしい。そしてこれを済ませると、低
  学年の男女共学から男女別のクラス編成になるらしい。――と言うので
  す。発言した委員が聞きこんだ情報で、誰もはっきりしたことを知りませ
  ん。所管の大阪府私学課も何も知りません。 (※条件付きとはいえ、こ
  のありさまで「認可」を出しているのです。大阪府の教育行政がここまで
  乱れていると、誰が想像できたでしょうか。)

b.森友学園の母体である塚本幼稚園について、訴訟が提起されているらし
  い、評判が良くなく転園させる保護者が何人もいる。委員からの報告で
  す。
c.私立小学校連盟に平成28年度から加盟したいと森友学園から要望があっ
  たが、開校予定である平成29年度からだと説明してもすぐには納得しな
  いで、かなり強引に28年度からの加盟を要請してきた。――委員からの
  報告です。

大阪府私学・大学課は、書類申請段階で差し戻して諸条件を整えた後に再申請するよう指導するべきでした。しかしそうしなかった。大阪府私立学校審議会は、近畿財務局が森友学園に国有地売払いできるようにするために、「条件付学校設置認可」を与えました。「森友学園問題」の引き金を引いたのは大阪府です。

橋下徹氏はテレビ番組で、森友学園理事長の籠池氏の陳情を受けて私立学校審査基準を改正した、政治家が陳情を受けるのはあたりまえだ、と明確に話しています。

この私立学校審査基準の改正は安倍内閣成立以前のことであり、安倍首相夫妻はまだ登場していません。

橋下徹前大阪府知事の時代に籠池泰典氏(森友学園)の陳情を受け入れ、松井一郎現大阪府知事が「私立小中学校設置認可審査基準」の財務条項を変更したことが、今回の森友学園事件のスタートです。

松井知事は今になって、「審査基準違反」だとして私学課職員の処分を言い出しています。担当職員に罪を被せて処分するとは、なんと非情であることか。


大阪府私学・大学課は、なぜ急いで、私立学校審議会に「瑞穂の國小學院」に「条件付き認可適当」答申を出させたのか?


森友学園と近畿財務局の間で国有地に関する契約を締結させるためです。

そして土地の事業用定期借地契約、あるいは売買契約が締結されると、こんどは大阪府私立学校審議会「条件付認可」の条件のうちの最難関の条件が解決したことになります。


大阪府(私学・大学課)と財務省理財局(近畿財務局)のもたれ合い、協業関係が浮き出ています。「第123回国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)を読めば、近畿財務局と大阪府私学・大学課が密接に協力していることがよくわかります。


しかし近畿財務局も私学・大学課課も、無理を重ねています。

【1】その「無理」から自分たちの身を守る為に、財務省財務局は土地の契約に解約とか買戻しをできるよう特約条項を付しました。

【2】同じように、「無理」から自分たちの身を守る為に、大阪府私学・大学課は「条件付」認可を下しました。条件が整わなければ「認可取り消し」です。

いずれも、自分の身が危なくなれば、森友学園に責任を押しつけて逃れる口実を仕込んだのです。ということは、合法非合法の問題を別に、財務局も私学大学課も、それが「悪事」であることを自覚しているから、ということになります。

安倍首相が昭恵夫人(瑞穂の國小學院名誉校長)と共に、籠池泰典氏(森友学園)を応援していたのは明白な事実です。それが森友学園の籠池泰典氏に安倍晋三・昭恵の威光威力のパワーを使わせる結果になっています。

(注) ユーチューブ動画クリック参照
安倍昭恵首相夫人「主人もすばらしいと言っている教育」2015.9.大阪市塚本幼稚園


現在の松井一郎大阪府知事は橋下徹氏の盟友であり、国政政党「日本維新の会」の前身の共同創設者です。橋下、松井両氏ともに安倍首相とは親密な仲であり、「日本維新の会」は安倍属党、あるいは安倍別動隊のような政党です。

松井府知事が口出ししているだろうと推測できる間接的な事実はあります。あおむらさき @aomurasaki_ll さんが3月に入ってからツィッターで「松井知事の公務日程と私学大学課の関係」を調べておられます。


悪人は籠池泰典氏一人だけではない。憲法にも教育基本法にも違反するはずの「教育勅語教育」をほめたたえた安倍首相夫妻、稲田朋美防衛相ほかの「日本会議」「維新」の政治家たちが、「瑞穂の國小學院」の新設を喜び、期待していました。そしてそれに迎合していく公務員たち。法を曲げる悪人たちがはびこっています。

(2019.H27.3.25.追記))籠池泰典氏は3月23日参院予算委証人喚問で、つぎのように言っています。

「私だけにトカゲの尻尾切りで罪をかぶせようとするのではなくて、私は正直にお話しさせていただきますので、ぜひそのほかの関係の方々を国会に呼んで事実関係をお聞きいただき、真相究明していただきますよう、心からお願い申し上げます。」 

------------------------------------------------------------------------------
(資料掲載)
(注1) 黒塗り部分は [〓〓] 、 [〓〓〓〓] で表現しています。
(注2) 委員の発言ごとの氏名は会長も含めて黒塗りになっているので、一律に [委員] と表記
     しました。
(注3) この審議会では、平成27年1月大阪府私立学校審議会(会議録)の結果、小学校新設
     「条件付認可適当」と答申した後の経過状況を報告しています。



▼ 2015(H27) 12月定例会 1枚目 ▼


平成27年度大阪府私立学校審議会
平成27年12月定例会議事録


1 と き  平成27年12月24日 (木)
       開会14時00分~閉会16時00分

2 ところ  大阪府咲洲庁舎45階 会議室

3 出欠状況  出席委員15人、 欠席委員3人  (※委員氏名省略)


▼ 2015(H27) 12月定例会 2枚目 ▼

  2枚目のうち ― 上2分の1くらい  [〓〓〓〓]


[事務局]
 報告案件  「瑞穂の国記念小學院設置の進捗状況」について説明

委員
 納付金が大幅に下がった印象を受けますが、ご意見はありますでしょうか?

委員
 寄附金 [〓〓] とあるのですが、これはどういった形で寄附されたのですか?
 一人が寄附されたものか、複数が寄附しているのかどうかで、全般状況が違うと思うのですが。

事務局
 一人の方が寄附されています。

委員
 一人の方なんですか。どういった方ですか?

事務局
 すみません。把握しておりません。

委員
 どういった方かで、まったく意味合いが異なると思うので、把握する必要があると思いますが。

委員
 ありがとうございます。お金というのは出所も大事だと思います。きちんご事務局のほうでは把握しておく方が良いでしょう。どのような方からの寄附であるのかの確認は必要かと思います。3月の審議会で報告をお願いします。

委員
 わかりました。


▼ 2015(H27) 12月定例会 3枚目 ▼


委員
 ほかにご意見はありませんか?

委員
 はい。すでに入札等終わられて、来年の1月に着工かと思いますが、施工主は工事内容等はどうなっていますか? 内装を簡素化するとのことですが、建築確認の申請書は出ているのですか?

事務局
 建築確認がどうなったかは把握しておりませんが、1月から着工できるとのことなので、手続きは済ましていると思います。 ※事務局は事前に申請者に照会し、その回答を得た後に、所管する豊中市建築審査課に確認をして、この審議会に臨むべきでしょう。それをしないのは怠慢なのか、裏で森友学園・財務局との談合が成っていて、開校コースに何の心配もしていないのか…。

委員
 建築業者とはいくらで契約したのか?

事務局
 業者は [〓〓] というところで、法人負担は [〓〓] でできると聞いております。

委員
 認可の条件として、工事請負契約の締結状況を報告することになっています。(※平成28年)1月着工であれば、契約締結済みと思われます。以前の審議会で、随時ご報告いただくことが条件になっていたかと思います。書類を確認せずに、口頭報告を受けたのみであれば、遺憾に思います。

委員
 やはり、この事案は、ある意味、条件付きの認可のようなものなので、逐一、ご報告をいただきたいですね。次の3月にまとめてご報告いただくか、何か重要な変更があれば、その前に各委員にご説明いただくようお願いします。
 ほかに、何かよろしいでしょうか?
 はい、ありがとうございました。

  3枚目のうち ― 下2分の1くらい  [〓〓〓〓]



------------------------------------------------------------------------------
(資料掲載)
(注1) 黒塗り部分は [〓〓] 、 [〓〓〓〓] で表現しています。
(注2) 委員の発言ごとの氏名は会長も含めて黒塗りになっているので、一律に [委員] と表記
     しました。
(注3) この審議会では、平成27年1月大阪府私立学校審議会(会議録)の結果、小学校新設
     「条件付認可適当」と答申した後の経過状況を報告しています。




▼ 2016(H28) 3月定例会 1枚目 ▼


平成28年度大阪府私立学校審議会
平成28年3月定例会議事録


1 と き  平成28年3月23日 (水)
       開会14時00分~閉会16時20分

2 ところ  大阪府咲洲庁舎45階 会議室

3 出欠状況  出席委員14人、 欠席委員4人  (※委員氏名省略)


▼ 2016(H28) 3月定例会 2枚目 ▼

  2枚目のうち ― 上から9割くらい  [〓〓〓〓]


[事務局]
 瑞穂の國記念小學院について説明

委員
 はいありがとうございます。今ご報告ありました瑞穂の國記念小學院につきまして、何かご質問、ご意見ありましたらお願いしたいと思います。


▼ 2016(H28) 3月定例会 3枚目 ▼


委員
 入試日につきましては、まだ次回でというふうにおっしゃいましたが、私の方では9月24日土曜日を今のところ予定しているということを聞いておりますね。それから、大阪の私立連合会への加入申込は4月になりましたら行いますよということで、連合会としましては、4月25日月曜日に(※平成)28年度の第1回総会を行いますので、そこで審議をしてまあその中で、仲間に入っていただくという形になるのではないかと思っております。以上でございます。

委員
 また次の審議会のおりにも進捗状況のご報告お願いします。 [〓〓〓〓]

  3枚目のうち ― 下8割くらい  [〓〓〓〓]



------------------------------------------------------------------------------
(資料掲載)
(注1) 黒塗り部分は [〓〓] 、 [〓〓〓〓] で表現しています。
(注2) 委員の発言ごとの氏名は会長も含めて黒塗りになっているので、一律に [委員] と表記
     しました。
(注3) この審議会では、平成27年1月大阪府私立学校審議会(会議録)の結果、小学校新設
     「条件付認可適当」と答申した後の経過状況を報告しています。




▼ 2016(H28) 7月定例会 1枚目 ▼



平成28年度大阪府私立学校審議会
平成28年7月定例会議事録


1 と き  平成28年7月26日 (火)
       開会14時00分~閉会16時00分

2 ところ  大阪府庁新別館北館1階 会議室兼防災活動スペース2

3 出欠状況  出席委員14人、 欠席委員4人  (※委員氏名省略)


▼ 2016(H28) 7月定例会 2枚目 ▼

  2枚目 全部  [〓〓〓〓]


▼ 2016(H28) 7月定例会 3枚目 ▼

  3枚目のうち ― 上から3割くらい  [〓〓〓〓]

[事務局]
 瑞穂の國記念小學院について説明

委員
 はい、いろいろありがとうございます。今までいろいろと懸案事項をその都度ご報告いただいて、またここでご意見あれば出していただいて、また向こうにお伝えいただきます。今の報告について、ご質問、ご意見あればお願いします。

委員
 私立小学校連合会からの報告があります。平成28年4月15日付けで瑞穂の國記念小學院の代表者、籠池先生の方から平成29年4月1日付けで私立小学校連合会に加盟したいということで、加盟申込書が出されました。平成28年4月25日の私立小学校連合会第1回総会におきまして、協議をし、その結果、平成29年4月1日付けで加盟承認されました。連合会におきましては、今後、西日本の私立小学校連合会の加盟と、日本全体の小学校連合会の加盟を進めてまいりたいと思っております。

 今、私学課の方からご報告ありましたけれども、3回の入試説明会は行われていると、募集人員が男女共学で、1年生が80名、2年生は昨年度募集できなかったため80名の募集。内容としまして、男女共学とうたわれていますけれども、、二分の一成人式、10歳ですかね。それとともに、男女別のクラスにするという情報も入っておりますので、5、6年生になったら、男子のクラスと女子のクラスに分けられるのかもしれません。以上、今のところの我々が持っている情報でございます。 (※小学校6年間の教育について、男女別クラスにする可能性が高いということです。こんな基本的なことを不明確なままにして「設置認可」したとは、驚きです。) 

委員
 ありがとうございます。非常に具体的でよくわかりました。事務局からのご報告で連合会に入られたという情報提供をふまえまして、何か皆さまの方でさらに、ご意見、ご質問あればお願いいたします。

委員
 この法人については、現在幼稚園を運営されておりまして、あまりいい話を聞きません。正直なところ、一度に先生がたくさんやめるとか、転園をされる保護者の方が何人もおられることを聞いております。

 校地を実際に買われたということで、運営は実際に楽になるということなんですが、それはある程度の人数が確保されたらということ。私も以前は私学の小学校にいましたので、私学の小学校の運営が大変なことは十分承知しているのですが…。

 「認可相当」とされたことなので、あれなんですけれども、基準を満たし


▼ 2016(H28) 7月定例会 3枚目 ▼


ているからといって、その辺を慎重にサポートすると言いますか、入学した子ども達が途中で行き詰まることのないように、これは実際、兵庫県で起こっていることです。非常に厳しいところでありますので、そのあたりの支援につきましてよろしくお願いできたらと思います。

委員
 よろしいでしょうか。実際、私どものところにも、その幼稚園の方から何名か転園してこられます。相当、保護者の方と管理者の方の間で問題があったと聞いております。一部、訴訟問題も発生していると聞いています。

 60名の方が説明会に参加されていますよね? 5、6年生から男女別のクラスになるということは、それが悪いとかいうわけではないのですが、何かそれだけの根拠があって、学校が独自性を狙われているといことだと思うのですが、世の中に男女が共存しているという中でこういうような体制を取るということを、実際に許可される私学課の方からではなく、今、先生の方からお聞きしました。

 クラス編成なんかも変わってくるようなことがあれば、前もってそのような説明はあったのでしょうか? 教育的な配慮ならば、男の子、女の子別にあってもいいと思いますけど。

事務局
 認可申請いただいた時点では、男女別のクラスになるというお話は伺っておりませんので、そこは確認したいと思います。 (※大阪府私学課は何も知らないでも認可を出すのですね!)

委員
 私たちも資料がないと確認できませんね。 [〓〓] がご心配なように、私たちにもいろいろな情報が入っていて、加入したいということで、連合会の取り決めに背くことなく順守をするという風にいただいているので入らないでくださいとできないところでありますけれども、入られた後でいろいろなお考えがある。

 籠池先生、存じ上げておりますけれども、中に入って、我々17校で連合会を作っていっておりますけど、18校目になられて、連合会としての動き、大阪の小学校としての動きを大きくかき回されるようなことになりましたら、それなりに動かないといけないが、どのような流れになるのかわからないところがあります。

 ただ、強引なところがありまして、平成29年4月1日からの加盟ということなので、それ以降はお仲間になるので、それからは私立小学校連盟の仲間としての動きをお願いしたい。かなり強引に、平成28年度から仲間としたいような動きをかなりさせてくる。私がすべてダメだということで、何度も代理の方がお願いに来られましたけど、それまで新しく作られた四天王寺さんであり、関大さんであり、そのような形で進んできましたので、こうさせていただきました。

委員
 ありがとうございます。最初の段階から心配なことがあるものですから、私学課でいろいろと情報を集めてもらって、定期的にご報告をいただくと。

 教育基本法の精神に抵触するようなことはあってもいけませんので、いろいろと方針はあってもいいのですが、極端なことにならないよう実情を見ていただいて必要であれば、質問させていただいて、モニターしていただき、実情をご報告していただきたいと思っております。


  3枚目のうち ― 以下1割くらい  [〓〓〓〓]



コメント

<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく

2017-03-20 22:32:25 | Weblog


2017-02-24
<安倍人脈> 国有地格安払下げ疑惑 資料「第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)
2017-03-12
<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起
2017-03-14
<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく
2017-03-21
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(5終) 大阪府(松井一郎知事)が引き金を引いた 平成27年12月、平成28年3月、7月会議録



大阪府私学課の情報公開は十分ではありません。
従来は、答申書と議事概要の2種類を私学課サイトに掲載していました。ただし、議事概要の内容は議事項目ていどの記載で、あってもなくても大して変わりありません。

しかし、その「議事概要」が平成28年度の私学課サイトから消えました。先月2月22日の議題は、「瑞穂の國小學院の件」ですが、答申書の発表もありません。議論紛糾して答申を出す段階に至っていないのかもしれません。

「瑞穂の國小學院」について、平成27年1月27日審議会で「条件付認可適当」を答申して以後、平成28年12月22日審議会まで、正式議題としては掲載されていません。今回掲載の平成27年7月28日審議会で、その後の経過報告として審議されていますが、議事として「議事概要」「答申書」共に、記載されていません。

  平成26年度
    第1回開催 平成26年 7月24日 答申書、 議事概要
    第2回開催 平成26年12月18日 答申書、 議事概要
    臨時会   平成27年 1月27日 答申書、 議事概要
    第3回開催 平成27年 3月24日 答申書、 議事概要

  平成27年度
    第1回開催 平成27年 7月28日 答申書、 議事概要
    第2回開催 平成27年12月24日 答申書、 議事概要
    第3回開催 平成28年 3月23日 答申書、 議事概要

  平成28年度
    第1回開催 平成28年 7月26日 答申書
    第2回開催 平成28年12月22日 答申書 
    臨時会    平成29年 2月22日



------------------------------------------------------------------------------

(資料掲載)
(注)この審議会は、平成27年1月大阪府私立学校審議会(会議録)の結果、小学校新設「条件付認可適当」と答申した後の経過状況を審議しています。



▼ 2015(H27) 7月定例会 1枚目 ▼


平成27年度大阪府私立学校審議会
平成27年7月定例会議事録


1 と き  平成27年7月28日 (火)
       開会14時00分~閉会17時00分

2 ところ  大阪府咲洲庁舎45階 会議室

3 出欠状況

 3-1 出席委員(17人)
   梶田叡一委員(会長)、坪光正躬委員(副会長)、草島葉子委員、
   重山香苗委員、山北浩之委員、天野久委員、安家周一委員、
   石田和孝委員、水谷豊三委員、辰巳正信委員、福田益和委員、
   上田哲也委員、古武一成委員、善野八千子委員、満田育子委員、
   辻川圭乃委員、八重樫善幸委員

 3-2 欠席委員(1人)
    木原俊行委員

4 議事録署名委員  山北委員、水谷委員

5 議  案       別添のとおり概要

6 議事概要      別添のとおり


 以上の審議の結果を証するため署名押印する。
                              [〓〓〓]
                         
                              [〓〓〓]


▼ 2015(H27) 7月定例会 2枚目 ▼

  2枚目のうち ― 上5分の1くらい  [〓〓〓〓]

[事務局]
報告案件  「瑞穂の国記念小學院設置の進捗状況」について説明

[委員]
 ありがとうございます。お金はどうも集まっているようなのですが、着エがされていなくて、校舎が最初に認可した開校時期に間に合うかどうかが分からないということで、これは引き続き私学・大学課、事務方で見ていただいて、本当に間に合わなければ
また次の措置に繋がっていくということであります。何かご質問、ご意見あればお願いします。

[委員]
 よろしいでしょうか。

[委員]
 はい、どうぞ。

[委員]
 小学校の方からなんですけれども、小学校の方は今17校で大阪府の連合会を作っているんですけれども、今までは新しい学校を作られたときには、中・高をお持ちの学校さんが小学校を作られましたので、連合会には普通の流れとして入っていただいたと。

 連合会の事務局の方にはその辺り新しく作るので連合会に入りますとか入りませんとか、連合会はどういうものですかというような問い合わせも何も無いような状況なんですね。

 ですので事務鳥の方から「小学校にも連合会がある」と、幼稚園連盟に入っておられるはずなんですね、塚本学園さんへ、「入りませんか」ではないですけれども.そういうようなお声がけはしていただけないでしょうか。我々は今待っている状態なんですけれども。

[事務局]
 昨年度学校側とお話したなかでは、幼稚園連盟と同じように、「小学校連合会にも加入の意思はありますか」とお聞きしたところ、「それはあります」というお言葉は聞いています。

 ただ具体的にまだされていないということですので、この先あと半年余りになりますので、早急にその意思表示、加入の手続きを取るかということを問い合わせいただくように、こちらから連絡することは可能です。

[委員]
 そうですね。大阪の連合会に入られて、次に西日本の、そして日本、ということですね。順番に移っていかなければなりませんので、そういったものがまずは大阪の連合会の方で認めさせていただくということですね。そういった手続きがございますので、総会に諮らなければなりませんので。

[事務局]
 その時点からご意思が変わっていなければいいのですが。


▼ 2015(H27) 7月定例会 3枚目 ▼


[委員]
 では、その辺よろしくお願いします。
 はい、どうぞ。

[委員]
  先ほどのご説明で、請負契約がまだ決まっていないということがあったと思いますが、実際にその入札行為があったり案内であったり、入札の前の、そういうものはどこまで確認されているのですか?              

[事務局]
 相見積もりを取るための条件と言いますか、要項は学校のほうから提出されたと聞いています。

[委員]
 ですから、具体的にいつどのように相見積もりを出すとか、という日程の方は。

[事務局]
 7月末までに出すように、ということです。

[委員]
 今日はもう28……。

[事務局]
 ですので明後日ですね。見積もりをその日までに出すようにと。

[委員]
 それに対して通常、入札なんかの場合は建築総合点というんですか、点数で何点ぐらいの業者をこの応募の対象とするかなどを一定決めて、公募の対象となさると思うんですけどね。そのあたりの事務的なことは。

[委員]
 点数は特段ここには書いてはおりません。

[委員]
 現実にそれは公開されて、何らか公示されているんですか?

[事務局]
 個別にいくつかの業者に投げられたのではないかと、確認はておりませんけれども、公示はしてしていないで,何社かの業者に扱げたのだろうと思っております。

[委員]
 まだあやふやな感じがたくさん残っていますが、8月・9月に確認してもらわなければいけませんね。8月に着工でしたっけ。

[事務局]
 8月に着工です。

[委員]
 まあこれは、見ていかなければしょうがないですね。

[委員]
 以前うかがったときに、建築会社 [〓〓] が建築をするということで補助金をつけて、かなりお安い額で見積もりを出されていたと思うのですけれども、その [〓〓] は手を引かれたということですよね。

[事務局]
 学校からは入札で決めるべきだということをおっしゃっていましたので、結果的に別の業者に行く可能性はあると思います。
 [〓〓] に関しましては、今現在、現地に看板が出ておりまして、そこには施行業者は [〓〓] とあるんです。実際その [〓〓] というのは今説明しましたように、[〓〓〓〓] ということで、[〓〓] にその契約は先にしているようです。そしてそれが終わってから本体の工事をするのに[〓〓] 、[〓〓] を含め


▼ 2015(H27) 7月定例会 4枚目 ▼

て相見積もりをとったうえで決定するというようにお聞きしております。実際そこで [〓〓] を出してくるかわかりませんが。

[委員]
 ということで、今のところまだ不確定、不透明な要素がありますが、引き続き実情を見ていただきまして、開校の時期、来年の4月に間に合うかどうかというところをみていかなければいけないだろうと思います。この審議会、次は12月でしたっけ?

[事務局]
 12月です。

[委員]
 そうですね、そのときにははっきり、まあ間に合うかどうかは……。

[委員]
 入試日は12月の何日と、もう出ていますよね。

[委員]
 そうですか。

[委員]
 出ていますよね、入試日。

[事務局]
 はい、募集は9月から始めることになっているようで、それまでは一定の結論をこちらももらわなければいけないと思っています。

[委員]
 それはそうですよね。募集して、入試があって、やっぱり4月に開校できないと大変ですので。

[委員]
 4月に開校できないのはありえないので、それは入試自体を止めざるをえない。

[事務局]
最低限、校舎の建設の見通しが立って、その契約の中に3月までに引渡しができますよという中身の契約があるといぅ確認が、最低限それがとれなければ、(※平成)28年4月開校の認可というのはしんどいと思っています。

[委員]
 この辺もよく見ていただいてですね、これは本当に認可までも随分ご心配があった学校ですけれども、認可後もまだまだ心配があるようですので、事務局で…。

[委員]
すみません、これはやっばり入学予定者と言いますか、入学を考えておられる方に不利益がおきたらいけないので、私たちが配慮しなければいけないとなると、認可がまだされていない段階での募集要項とか選考試験があるんだったら、必ず保護者がまだ認可きれていないんだ、ということを知っておく必要が、それは最低限、審議会としての責任を果たすためにも、いるんじゃないかと思うんですけれども。

[委員]
 一応、認可はしたんですよ。

[委員]
 その後、止まっているので。

[事務局]
 認可の手続きは、3月になって、先生の確保が出来ている、机も入っている.図書館に本もあるということを見てから認可がありますので、それまでは(認可申請中)という文字を必ず入れるようにと指導しておりますので、神須学園にしろ、大阪学芸中学校にしろ、必ず…。


▼ 2015(H27) 7月定例会 5枚目 ▼

[委員]
 だから認可を受けるのは3月31日とかでしょ。そのことを明記しておかないと。一旦、今はそういう状況なんです、と。万一何かがあったときに困る。そのことを含んで、試験を受けるとかいうように。

[委員]
 それはね、ルールがあって、ちやんと書くようになっています。

[委員]
  ホームぺ-ジにそれは書いておりますので、瑞穂の國記念小學院については…。

[委員]
 それをはっきりとさせておいたほうがいいかなと思って。ふわふわとやっていると、結局困られるのは保護者と生徒の方ですので。

[委員]
 そういう意味でですね、今かなり入念に見ていただいているのが実情ですので。もちろんその中で事務局の方で、先ほど [〓〓] からもありましたように、実際の入試のときに見通しが立っていないということになりましたら、こちらから言わないと、まさに子どもたちが不利益を被ることになりますので、それを含めてこれから入念に事務局の方で見ていただいて,もちろんその中に審議会が加わらなければいけないことがあれば、これは開いていただ〈ことになると思います。

[委員]
 すみません。入試日はいつですか?

[委員]
 認定が3つほどあるんですけれども、一番早いもので言いますと、親子面接が9月25日か26日、筆記試験が10月3日から4日です。

[委員]
先ほど着工が8月の中旬とおっしやつた。だから8月の中旬が、たとえばその9月にずれこんでいたりということになると、この9月25日の親子面接の段階では着工もあって、3月末の竣工がある程度間違いないということでないと、この入試行為というのは非常に、保護者にとったり子どもたちにとって酷なことになりますよね。そのあたりのチェックは必要かなと。

[事務局]
 はい、そう思っております。

[委員]
 なかなかですが、はい、どうぞ。

[事務局]
 もうひとつだけ情報影響をしておきますと、国との賃貸契約の中で、この土地は小学校として利用すること、(※平成)28年の3月31日までに大阪府の認可を受けて4月1日に開校しない場合違約金を、ということで国との契約に謳われていますので、国の方も担保していただいています。

 学校のはうもそれがありますので、きっちりやっていただけるものと考えております。ただ、それがあるからと言って突貫工事で変な建物を建ててもらっては非常に困りますので、そういうことのないようにチェックしながらしていきたいと思います。

                  
[委員]
  ありがとうございます。ほかに何かございますか? よろしいでしょうか? 今のように、本当に心配の種はいろいろとありますので、今までどおり、今まで以上に入念に事務局の方で、私学・大学課の方で見ていただく、あるいは問い合わせが必要ならばしていただくということをお願いしたいと思います。


➡➡会議録シリーズ、次回へつづきます

コメント

<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員

2017-03-16 04:11:44 | Weblog


2017-02-24
<安倍人脈> 国有地格安払下げ疑惑 資料「第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)
2017-03-12
<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起
2017-03-14
<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく
2017-03-21
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(5終) 大阪府(松井一郎知事)が引き金を引いた 平成27年12月、平成28年3月、7月会議録



今回は、「平成26年度大阪府私立学校審議会 平成27年1月臨時会議事録 (H27.1.27.)」を掲載します。

今回の会議録シリーズは「IWJ」サイトで公開されているPDFが読みづらいものなので、新たにテキスト化しました。IWJにこのPDFを提供したのは、玉木雄一郎・民進党衆議院議員です。PDF公開はhttp://iwj.co.jp/wj/open/archives/367433。

これを読めば、大阪府私学課が「瑞穂の國小學院設立申請」をなぜ受理したのか理解できません。申請書類を不受理として差し戻し、条件が整った後に再申請するよう指導するべき案件で、そもそも審議会に提議できる代物ではありません。


この審議会結果が、目下の、政権を揺るがす大騒動の引き金になりました。

1月27日臨時会の結果を待っていた近畿財務局が同年2月10日、国有財産近畿地方審議会を開催し、その結果を得てたいへんな便宜を森友学園に与えたことから、今、日本中を騒がせる大疑惑事件に発展しています。

審議の中で、委員から新聞沙汰になることを危惧する意見があり、また別の委員は「なぜ認可したのか」という批判を受けることを心配しています。その通りになりました。

それほど欠陥だらけの「瑞穂の國小學院」設置申請にもかかわらず、審議結果の答申は、「条件を附して認可適当と認める」。そしてこれも、審議中の委員の一人が心配したように、「認可適当」を前提に既成事実が積み重ねられていきます。

大私審第15号 平成27年1月30日 小学校の設置について(答申)

第4号議案
瑞穂の國小學院の設置の件

 慎重審議の結果、上記の件について以下の条件を附して認可適当と認める。
 小学校建設に係る工事請負契約の締結状況、寄附金の受入れ状況、詳細なカリキュラム及び入学志願者の出願状況等、開校に向けた進捗状況を、次回以降の当審議会定例会において報告すること。


➡➡ 次回は、「私学審平成27年3月定例会」を掲載します。



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(資料掲載) 資料PDFの黒塗り部分は [〓〓] で表示しました


▼ 2015(H27) 1月臨時会 1枚目 ▼


平成26年度大阪府私立学校審議会
平成27年1月臨時会議事録


1 と き  平成27年1月27日 (火)
       開会9時45分~閉会11時05分

2 ところ  大阪府大手前庁舎2階 第四委員会室

3 出欠状況

 3-1 出席委員(14人)
   梶田叡一委員(会長)、草島葉子委員、重山香苗委員、天野久委員、
   山北浩之委員、安家周一委員、福田益和委員、石田和孝委員、
   上田哲也委員、古武一成委員、木原俊行委員、善野八千子委員、
   辰巳正信委員、横倉簾幸委員

 3-2 欠席委員(4人)
    坪光正躬委員(副会長)、水谷豊三委員、満田育子委員、辻川圭乃委員

4 議事録署名委員  石田和孝委員、福田益和委員

5 議  案       別添のとおり概要

6 議事概要      別添のとおり


 以上の審議の結果を証するため署名押印する。
                              [〓〓〓]
                         
                              [〓〓〓]


▼ 2015(H27) 1月臨時会 2枚目 ▼

  2枚目のうち ― 4分の1くらい  [〓〓〓〓]

[事務局]
第4号議案  「瑞穂の国記念小學院設置の件」について説明

[委員]
 はい。ありがとうございました。
 以上の通りであります。12月の定例会で皆さんからご心配いただいた件について、事膚局から申請者に問い合わせていただいて、今のような状祝というか、事実が明らかになった訳です。ですので、皆さんどこからでも結構ですので、ご質問等いただけれ ばと思います。 (※たぶん、会長発言です)

[委員]
 2つ教えていただきたいのですが。
 アンケートの件なんですけれども。アンケートの仕方の根本の所で…。最初に園内の方については当然園から直接配られるということで、51%くらいの回収率ということであると。それに対して園外の豊中市で撒かれた分については「人脈を頼りに」というところが引lっかかっています。申請者の考え方に賛同しておられた方を伝って配布したということは、その色が染まった方にもアンケートしているということですので、一般的なアンケート集計の方法になっておらず、小学生の数字も箕面自由学園さんと比較しておられますが、果たしてその数字は信ぴょう性があるものになるかと。 (※アンケート結果の信ぴょう性に対する不信)

 また、幼稚園の経営の件ですが、「安定している」との記載があり、年間 [〓〓] の余剰金が出ると。園児数198名の規模では、そこまで出ないように思われます。どういう風な経営をしておられるのかと。例えば人件費を削るとか、特別支援の園児も居られると思いますが、そういった園児に対する人件費を削れば可能な数字かと思われるが、そういった部分を幼稚園振興グループでチェックされた上で「安定している」といっておられるのか。また、特別活動の公式行事の内容を具体的に把握しておられるのか、そういった点についてもお尋ねしたいと思います。 (※)経営データに疑問、必要人件費を確保する計算になっていない恐れ。「園児に対する人件費を削れば可能な数字か」と、申請者の学校経営者としての資質を問うている。)

[事務局]
アンケートの回収については、委員ご指摘のとおり、現在の塚本幼稚園の保護者、それから、OBに協力いただいて、その方々の知り合いを通じて、その知り合いの知り合いというような形で書いておられますので、実際、塚本幼稚園の内容に賛同される方に近い方に撒かれているという事実は否めないと思います。但し、母数が1900撒いて1200という数にあがっておりますし、その中で2・4%という「入学したい」数字については、保護者・OB会からの件を割り引いても、まったく信用できないというところまでは認められないと考えております。120数名の志願があって、80名の定員には足りるという結論に導かれていますが、ある程度の定員に近い数字であると思っております。


▼ 2015(H27) 1月臨時会 3枚目 ▼


[委員]
 そこで気になるのは、アンケートが園内で52%、園外が60%を越えている点。通常は園内の率が高くなるはず。今回の場合は逆になっているが、何らかのプレッシャーが園外にあったのではないか。大阪府からノーマルなアンケートをするように指導できるのかどうか。 (※アンケート結果に対する不信)

[事務局]
 実際、回答いただいた方は「回答してもらえる方」に撒いたものかと思われる。府へ申請書に添付する園児数の確保(見込み)については、アンケート結果によるものとはしておらず、また手法も定めていない。

[委員]
 アンケートの件ですが。大学の学部を設置するときもアンケートのようなものをつけることがあります。今回の場合、「知り合い」でやったアンケート、これ自体問題は無いと思いますが、その数字と箕面自由学園との数字の比較を行ったこと、ここは問題になると思います。ただ、ある程度入学希望の意思表示はあると、いうことだろうと思います。

[事務局]
 次に特別活動の行事ですが、先ほど申しましたように、入学式、卒業式それから始業式、終業式というものについては、当然、学校の公式行事になりますが、それ以外にも、1年生から宿泊行事ですとか、塚本幼稚園で今、皇族などが大阪に来られた際のお出迎えとかに行っておられることがございますが、小学校でもそういうことを、教育基本法で定める愛国心を育てるということの一環として、そういう行事に参加させることを一つの手法として、カリキュラムに位置づけて練習といいますか、授業の中の特別活動に位置づけるということになっています。また、囲碁将棋やラグビーなど、スポーツ系の、日本古来のそういった内容を行っていきたいという風に伺っております。

 続きまして幼稚園の経営についてご質問がございましたので、ご説明します。

 当該法人が経営する幼稚園と他の幼稚園と収支構造を比較しましたところ、何が違うかと申しますと、寄附金の割合が他の幼稚園に比べて多いということ。そのほかには人件費が低いということが挙げられます。特別支援の関係については、他の幼稚園に比べて多いということはございません。

[委員]
 皆さんおわかりとは思いますが、補足させてください。例えば特別活動の中身だとか、総時間数とか。2008年の幼、小、中の新しい学習指導要領では、「最低基準」とされました。以前は「標準」と言われていたんですね。だからかなり「こんなことまでやらせていいの?」ということも中にはあるかと思んですが、指導要嶺に書かれていることを踏まえれば、よほど社会的な常識こ反することでない限り、プラスアルファ程度のものであれば、最近の私立の小学校でもいろいろな工夫をして増やしているところもかなりあります。

 個人としては、政治色の強いものはどうかと思うんですが、社会的常識を超えない限りであるならiま、やってもいいということに(指導要領では)なっていますので、それはそれでということになります。最低基準という建前になっていますので、そのあたりは皆さんご承知置きください。

[委員]
 アンケートの回収率のことで、本当に1200件あったんでしょうか? 数をきちんと確認されたのでしょうか?

[事務局]
基本的には申請書提出時に添付されている分析結果をいただいているのみです。事務局が数を数えるとか、そういうことはしていません。


▼ 2015(H27) 1月臨時会 4枚目 ▼


[委員]
 実際の数は確認されていないと。はい、分かりました。
 次に、財政についてですが、学校建設費用 [〓〓] の妥当性について。資料に記載いただいていますが、建築費用が全国的に高騰している中で、寄附金であるとか、空調設備の説明もありましたが、それを差し引いて [〓〓] ということで、建築の専門家、第三者などの意見を聞いて妥当性があると思われたのでしょうか? この点についてお答えをお願いします。

[委員]
 今、事務局からの説明は、はっきり言って建築費用は低いですよ。入札予定の際の担当者から「これで何とかしましょう」という覚書を入れている状況です。心配はあるんですが。資材の購入についてはこの設置の趣旨に賛同するところから、安く提供しますという話になっています。 (※私学課や松井府知事の「わからなかった、だまされた」という弁明が「ウソ」であるとわかる発言です。)

 少し先走った話になるとは思うのですが、皆さんが思われている「入学者が確保できるのか」、「本当に校舎が建つのか」ということ。この一件が仮に認可しかるべしとしてスタートしたとしても、開校までに1年ありますから、様子を見て、場合によっては好ましくない事案が出るようであれば、認可撤回ということもせざるを得ないかも知れません。1年前の段階で約束をしていただいた内容について、今の時点での裏づけと言いますか、それが今出されているという状況になっていると、こういうことでございます。

[委員]
 それともう一つ。財政について。資料に約 [〓〓] を超える借り入れ残高がある状況となっていますが、流動資産は確実に [〓〓] 、森友学園はお持ちなんですか?

[事務局]
 預金残高の証明書で確認できております。

[委員]
 では借入金残高はおいくらなんですか? 資料のどこかに記載があるんでしょうか? すいません、私、欠席しておりましたもので。

[委員]
 [〓〓] と認識していてよろしいですか? [〓〓] の借入金をほぼ毎年収支差額が [〓〓] くらい出てきている中で、ずっと返してきた上での [〓〓] なのか? それとも、いつ発生した [〓〓] なんですか?

[事務局]
いつ発生した [〓〓] なのかは確認できておりませんが、8年前に建て替えをしておりますので、そのころからではないかと思います。また、金利の関係もございますので、借り換えをされたとのことも伺っております。

[委員]
 返済は滞りなく実行されていますか?

[事務局]
 返済計画に基づき毎年返済され、その上で黒字が出ていることを財務諸表から確認しております。

[委員]
 返済額は年でおいくらくらいですか?

[事務局]
 年間で [〓〓] だったと思います。

[委員]
 毎年 [〓〓] 返済して、なおかつ余剰金が [〓〓] 出るということは、 [〓〓] の、


▼ 2015(H27) 1月臨時会 5枚目 ▼


[委員]
収支上何というか、ウルトラC以上のすごい実態になるんですが、これは信ぴょう性があるのかどうかと…。私学経営をしている我々としても、私学課は毎年、財務状況調査をしておられ、実態もあるていど掴んでおられるかと思いますが、その点を踏まえて、不正の可能性はないよと仰られるんでしょうか? いかがですか? (※申請の「経営計画」を酷評、根強い不信を事務局に問うている。)

[事務局]
 提出された財務辞表に添付されている、公認会計士からの書面を確認させていただき、適正なものと判断をしているところです。

[委員]
 はい、 [〓〓]

[委員]
  丁寧なご説明を私学・大学課の方からいただきました。細かなところでさまざまな疑問が出ているのは当然のことなんで、今後どうなるのかということについてもやはり戸惑うことがあるのですが、先ほど会長がこの先チェックポイントが出てくると仰いましたが、私が一番避けなければいけないと思うのは、児童・生徒を募集した後にこの計画が頓挫した場合、開校したものの児童が集まらずに、結果的には運営ができなくなったと。

 この場合、社会的・道義的な審議会の責任や、他の私立学校に対する審査やそれに対する府の指導、これらのことと連動するのではないかと。児童生徒を募集する前の段階で一定精査をして、例えば寄附金の申し込みの内容の確証、寄附が実行されているのかどうかなどが児童募集前に行われているか、また、工事についても入札が本当に [〓〓] 前後で行われたのかなど。工事業者からの書面についても、支店の証明ではなくて、あくまで担当者の書面ですから、現実に落札されたのかどうかなどの確認も含めて、次回3月審議会がございますが、その段階までに入札が済んで、それまでのトータルな報告をいただいて一つの関門を通過すると。
 
 次に、寄附金が入った段階で次の関門を通過すると。こういう手順を明らかにしていただいて、その手順が整った段階で私学・大学課として整理された内容を、皆さんがいいのかどうかという判断になろうかと思います。細かいことを言うと、ありえないような内容ばかりがあり、こんなことがあるなら僕もやってみたいと、冗談ですけど、思うぐらいのことですので、こんな絵空事でうまくいくとは、私もとても思えないのですが。審議会としてはそういう手順が明らかにされることが大切なのかなと思います。 (※この委員は、申請書類中の経営計画(財政基盤)について、「ありえないような内容ばかり」、「こんな絵空事でうまくいくとは思えない」と率直に酷評しています。)

[委員]
 今、[〓〓] の話にもありましたように、3月や7月にも審議会がありますので、3月には入札の状況、7月には今期の決算がわかりますから、それだけの剰余金が出るのかどうかを私学課にも確認いただき、当然、監査法人が入って、その責任で決算しているはずですので、やはり心配な点は確認をしないといけないのかなと思います。

 ただ、仮にもこれをGOとしないと、プロセスとしては進みませんので、一旦はその方向で進めますが、3月、7月の審議会では必ず報告をいただくべきと思います。ほかに何かありますか。 (※これはたぶん会長発言。「仮にもこれをGOとしないと」と言って、事務局(私学課)の「認可」路線を進めます。)

[委員]
 最後に一つ。今のお話を踏まえて。入学予定者の話がありましたが、どれだけの入学者が集まれば、収支トントンになるのか? 私学・大学課として見通しというのか、予想はつけておられるのか?

[事務局]
  経営が成り立つ収支トントンというラインが7割、60人くらい集まれば何とか赤字にはならないであろうと予測は立てております。ただし、開校時に50人になりましたから認可できませんということにはなりませんので、50人ならば50人で入った、その先に80人にはならないでしょうから、大体50人くらいで推移したとしてどういう収支に


▼ 2015(H27) 1月臨時会 6枚目 ▼


[事務局]
なるかを出し直していただいて、その上で頑張っていただくということになろうかと思います。 (※仮認可であろうが条件付き認可であろうが、建築着工や生徒募集が始まると、もうバックできないのは事務局も承知しています。)

[委員]
 最後に1点。私ばかりで申し訳ないですけど。国有地の借り上げですが、10年後に購入ですか?

[事務局]
 10年以内に、です。

[委員]
 この計画ですが、国有地の借り上げについては、今回の私学審でOKが出れば、おそら借り上げ申請されて、OKが出るんですかね?

[事務局]
 国有地の方は、実際、国が優先的に売却する相手先としては公益法人(※小学校は公益法人の一つ)となっており、今回、森友学園が学校教育法の一条校である小学校を作るということで認められるということになっています。本審議会での認可の条件は土地が所有できるということであり、国の土地売却に関する審議会では、一条校ができるということが条件となっています。

「一条校」とは……学校教育法第一条に定められた学校の総称。幼稚園・小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・大学・高等専門学校・盲学校・聾学校・養護学校。各種学校や職業訓練校、保育所は含まない。

 双方で認可が下りるということを前提で話を進めておりましたので、2月7日に国の審議会がございますので,例えは12月の審議会でOKとなっておりましたら、その契約条件の細部の詰めに入つて契約に移るということでしたが、1月の臨時会にということになりましたので、条件付で認可しかるぺしとなりますと、国は契約に走ると、そういう手はずになっています。 (※「瑞穂の國小學院」を押し込んでいく大阪府私学課と近畿財務局との連携プレイです。これが、大阪府知事と近畿財務局―財務省理財局―総理大臣の連携への疑惑を呼びます。なにしろ松井府知事は国政政党の代表で、安倍首相と親密な仲なのです。)

[委員]
 国との契約は売買契約ですか?

[事務局]
 10年間の定期借地契約を行ったうえで、その契約期間内に購入予約をするという内容で締結すると聞いております。

[委員]
 計圃が頓挫した場合は、土地は国に戻るんでしょうか? 第三者への転売の可能性は?

[事務局]
 国に戻りますね。

[委員]
 それが確実ならば、懸念は払拭されますね。

[事務局]
 購入前は、あくまで借地ですので。

[委員]
 借地権を転売されることも当然条項では…。

[事務局]
 相手が国ですので、そういった点は国できちんとされると思います。

[委員]
 私も少しそのあたりの経戯がありますが、通常、借地権は転売できないようになっています。

[委員]
 大丈夫ですか? 第三者に転売されて権利関係がややこしぐなるという話もよく聞きますので。

[委員]
 その点、国ほしっかりしてますから。


▼ 2015(H27) 1月臨時会 7枚目 ▼


[委員]
はい、わかりました。ありがとうございます。

[委員]
 ほかの委員の方はいかがですか? では、[〓〓]

[委員]
結論からすると、[〓〓] が仰るように、明らかにおかしいという訳ではないので、認める方向に動いている点については、私はいいと思うのですが、一方で、法人に勉強していただかなければいけない部分があるように思います。

 私は経常面よりほ教育内容といった専門面にどうしても目が行くんですが、いただいた回答書の中で、例えば特別活動を科日と呼び、学習指導要領を正確な言葉を使わなくて、指導要領となっているとか、素人臭いんですね。

 それから、第一、第二学年に書かれている特別活動の内容を伺いましたが、これは通常第三学年以降ですべき内容であるところ、それにも関わらず第三学年以降では、それが35時間で運用され、一二年生だけ105時間となつている矛盾。

 あるいは総時間数について先ほど説明がありましたが、低学年の子どもたちでも放課後学習でやるような内容を本科でやるということでしたが、しかしそれを含めた内容を特別活動lこという風になつていて、教科学習のそんなに増えていないという矛盾。

 出していただいてぃた時間割、普通であれば、図画工作や生活は授業時数を繋げて5時間目と6時間目でやるぺきところを、横並びにしているとか、拳げればキリがないほど、ちょっとした違和感が残ります。 (※教育課程について、「数え挙げればキリがない」と酷評して、不信は強い。)

 手早く教育課程を組もうとされた結果、ちょっとした齟齬が生まれたと思いたいので、さらに詰めて、より小学生の学びが充実されるようカリキュラムを組んでいただくよう私学・大学課の方からご指導をいただければ、私としては良しとしたいと考えております。

[委員]
  人件費比率が30%行かないような状態で小学校を経営できるんでしょうか? 高校の場合でしたら、相当ひどいことをしないとできないと思います。 (※人件費率が極端に低いことから、教員数のごまかしや教員の質を懸念している)

[委員]
 事務局のほうで何か。

[事務局]
 平均的な幼稚園の人件費比率は、帰属収入に占める人件費の割合が50数%を占めるということになっておりますが、こちらの幼稚園では40%台前半であり、他の幼稚園に比べますと低い状況です。

[委員]
 50%から40%前半の-桁%台の差はがんばれるとは思うんですが、この40以下の30%というこのあたりの10%を削るということは私には想像がつかないです。

[委員]
 5月に判明する決算の内容を踏まえて、私学・大学課に例えば寄付金のことであるとか今の話についても、7月の審議会で報告をいただきたいと思います。いくら監査法人でOKが出たといっても、報告は必要だと思います。我々委員や事務局がまとめて騙されたということのないようにしたいものです。 (※これはたぶん会長の発言でしょう。「だまされたということのないように」とは、なんと悲しいことばでしょうか。それほどの危うさを覚えながら、「条件付き認可」を答申するのです。)

[委員]
 書類の提出はありましたが、それぞれに何の根拠も無いということが散見されます。特に決算書資料の3ですが、我々学校法人は通常、監査資料に関して税理士に依頼をするということは極めてまれです。ましてや資料の2の [〓〓] の資料はM学園の小学校を受注しましたというような資料を提出して、すでに先々に進んでいますということなのでしょうが、なぜこんなことになったのかと今後新聞沙汰にならないようにならなければと心配です。 (※心配を越える大事件になりました。)

 また、行事の問題やカリキュラムの問題など、この小学校こ小学校の専門家の先生が関わっておられないlようなことであるとうか、そういったことも非常に


▼ 2015(H27) 1月臨時会 8枚目 ▼

[委員]
心配です。アンケートの件やそういう不安材料の一つです。もし何かあった場合には、「なぜ認可したのか」といった話にもなってくるわけです。従いまして、認可しかるぺしなのか、認可しかるぺしの方向で色々な書類の提出を求めていくのか、そこははっきりときせなければいけないと思います。

[委員]
 こういう申請は悩ましいですね。やりたいということはやめなさいと言えない。規制緩和の時代ですから。うまくいくんだったら、やってみてはどうですか、と。

 しかし [〓〓] が仰ったように、子どもに被害が及んじゃいけませんので、ある種の見せかけだけで事実に反することがあってはいけませんので、今はいろんな心配の種を出している段階であると。

 条件付の認可しかるぺしにして、途中いくつか出してもらいlながら、まずい場合は認可しかるべしを取り下げる、あるいは撤回しますよと。 まだ1年先ということもありますので、今後、さまざまなチェックをかけて、事実と違うようなことがあれば、それだけでアウトです。今後何回かチェックをかけていただく中で、虚偽由内容があれば、その時点でアウト。

 また心配な点がより一層明ちかになれば、指導をして、指導をしてもダメな場合は、その時点でまた別の判断を考えないといけないのではないか。一度GOにすると、お墨付きをもらったようになってしまって、ずっと行ってしまうと困りまので。ついでに申せば、私立学校法が改正されまして、まずい点があれば、いろんな措置が取れるようにもなりましたし、そういった点も踏まえて考えないといけないと思います。

[委員]
 この小学校の教育の内容については他と違って、特色が強いということを聞いております。思想的な理念に賛同する政治家だけではなく、いろんな企業もあると。他の私学とは違った点といいますか、入学希望者からすると魅力にもなると思います。基本的な部分は外れてはいけないとは思いますが、私立学校には特色にある教育というのも求められますし、いろんな特色のある学校があってもいいと思います。確かに、理解しにくい部分もあると思います。[〓〓] が仰ったような懸念材料もあると思いますので、今後、常に目を光らせながら、設置に向けてどのように動いていくか、会長のお考えと同じ方向で考えたいと思います。 (※これは、塚本幼稚園式「教育勅語型」教育に賛成の意見表明で、従って大阪府私学課と近畿財務局の流れに同調する意見です。)

[委員]
 率直に申しあげて、さまざまな議論がある中にあっても、条件付き認可となると、やはり後段に記載の言葉から考えますと、「認可」ということになるので、提出された資料が妥当であると認めることになるのではないかと、違和感を覚えます。

 もう一点は、アンケートの回収率が、園内の保護者からの回答率が極端に低いと…。一般的に幼小中と、学年が上がるごとに回収率が低くなるのは理解できるんですが、園についてはだいたい100%というのが通常かな、と思っておりまして、在園児の50%以下の内容ではこれをもって良しとすることは納得がまだいかないように思います。 (※この委員は、たとえ条件付きであっても、「認可反対」の理由を述べています。)

[委員]
 私も全部良しとすることはほとんど難しいと思っております。今後、計画の中で事実確認をする中で、今回提出のあった資料を確認しようとなっておりますので、今後のプロセスの中で明らかにしていくんではないかと思っております。

[委員]
 会計やカリキュラムのことについても、本来であれば、第三者委員会のようなものを作って検証すべきだことかと思うんですが、府の経費の問題もあるかと思います。ただ、法人が作った内容、だけでは不十分であると思います。何らかのチェックを私学・大学課でするべきであると思います。

[委員]
 決算報告書は監査法人のお墨付きがないといけませんし、現状の税理士のチェックだけではダメだと思います。そのあたりはどうですか。事務局、できますか。

[事務局]
 はい。

[委員]
 申請者側に今後、責任を持ってカリキュラムや会計の内容をしっかりと見る与とができる方は居られますか。

[事務局]
 今のところ理事長が中心となって、コンサル担当の会社も入っておりますが、今回の申請書類をまとめることが中心ですので、今後学校の経営や運営に人っていくようなことは多分ないと思われます。ですので、小学校の校長や教頭の経験者を早く見つけていただいて、その方を中心としてカリキュラムや会計の内容を作成するよう指導する、ということになるのではないかと思います。

[委員]
 開校するまではもちろんのこと、開校した後も、今日いろいろとご指摘やご意見のあったカリキュラムや財務的なものなど、とりわけ入札の結果は3月審議会に、また会計に関する内容は7月の審議会に報告いただくようにしていただくということを条件付きとして記録にとどめて、今月の原案として認可しかるぺしということで皆きん如何でしょうか?  ※これはたぶん会長。「条件付き認可」という結論です。

            (反対意見なし)

 これから難しいところがあるかと思いますが、今日の審議会の結論はそのようにします。ありがとうございました。最後になりますが、吉本課長からご挨拶がございます。

[事務局]
 本日は委員の皆さま、ありがとうございました。最後になりますが、吉本課長からご挨拶がございます。  

[吉本課長]
 今日は条件付きということでございますので、先ほど梶田会長はじlめ、委員の皆さまからご意見をいただいた内容として、寄附の状況やエ事の価格については3月審議会に、また7月審議会には監査法人の監査を受けた決算書についての報告、また小学校の教育課程についてもご意見とご懸念をいただいておりますという内容を森友学園に伝えまして、きっちりとしていただくよう、またどういった体制でやっていただくかということで、カリキュラムについては今、いつになるとは申し上げられませんが、どこかの段階で報告いたします。よろしくお願いいたします。本日は誠に有難うごぎいました。



コメント

<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色

2017-03-14 13:42:34 | Weblog


前回につづいて、「平成26年度大阪府私立学校審議会 平成26年12月定例会議事録 2/2」を資料掲載します。下の方をスクロールしてご覧ください。

下のうち2/24付、3/12付の2件の記事をクリックして合わせてご覧いただくと、国と大阪府が連携して、森友学園・籠池理事長に「瑞穂の國記念小學院」を作らせてあげようとしていたことがよくわかります。

2017-02-24
<安倍人脈> 国有地格安払下げ疑惑 資料「第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)
2017-03-12
<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起
2017-03-14
<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく
2017-03-21
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(5終) 大阪府(松井一郎知事)が森友学園事件の引き金を引いた 平成27年12月、平成28年3月、7月会議録



森友学園理事長である籠池氏の陳情を受けて大阪府の小学校新設「審査基準」の緩和を請け負ったのは橋下徹・前大阪府知事。橋下氏自身がそう説明しています。

「瑞穂の國小學院」設置申請を受理して近畿財務局と連携して進めているのは大阪府私学課。

松井大阪府知事は最初、審査基準緩和は規制緩和の一環と説明、次に、申請は善意が前提なのでわからなかったという意味の釈明、その次に、森友学園を刑事告発する、そのまた次に、規制緩和だけをして審査体制強化をしなかったのは失敗だったと釈明しています。

橋下、松井両人とも、逃げ一本の姿勢です。

今回の会議録シリーズは「IWJ」サイトで公開されているPDFが読みづらいものなので、新たにテキスト化しました。IWJにこのPDFを提供したのは、玉木雄一郎・民進党衆議院議員です。PDF公開はhttp://iwj.co.jp/wj/open/archives/367433。

これを読めば、大阪府私学課が「瑞穂の國小學院設立申請」をなぜ受理したのか理解できません。申請書類を不受理として差し戻し、条件が整った後に再申請するよう指導するべき案件で、そもそも審議会に提議できる代物ではありません。

今回掲載分は長いですが、がまんのうえ、終わりまで一読いただければ、これを国の機関と提携して推進した大阪府及び前知事・現知事の責任を問いたくなります。

会議録の発言中で、学校法人会計用語が出てきます。「帰属収入」、「第2号基本金」など聞きなれない用語については「学校法人会計について」クリックどうぞを参照願います。その3ページと4ページをチラッと読むだけですぐに理解できます。

この「学校法人会計」4ページ全部を一読すれば、学校の維持とはこういうものかということへの理解が一歩進みます。ここを無理押ししていった近畿財務局、大阪府私学課、そのバックにいる安倍首相以下の政治家、橋下徹氏、松井一郎氏以下府議・市議など維新系政治家の責任まで明らかになることを望みます。


大阪府私学課公表

大阪府私立学校審議会平成26年12月定例会
議案内容及び議事概要について

(第4号議案)瑞穂の國記念小學院の設置の件
(議事概要) 申請内容等において確認すべき点があるため、継続案件とす
       る。
       臨時の審議会で審議する。
(審議結果) 継続審議

※私学審の会議についての私学課公開はたったこれだけです。会議録は公開されていません。


➡➡ 次回は、「私学審平成27年1月臨時会」を掲載します。

この1月臨時会の結果を待っていた近畿財務局が同年2月10日、国有財産近畿地方審議会を開催します。

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(資料掲載) 資料PDFの黒塗り部分は [〓〓] で表示しました



平成26年度大阪府私立学校審議会
平成26年12月定例会議事録 2/2



1 と き  平成26年12月18日 (木)
       開会14時00分~閉会17時45分

2 ところ  大阪府咲洲庁舎45階 会議室

3 出欠状況

 3-1 出席委員(13人)
   梶田叡一委員(会長)、坪光正躬委員(副会長)、草島葉子委員、
   天野久委員、山北浩之委員、安家周一委員、辰巳正信委員、
   水谷豊三委員、上田哲也委員、古武一成委員、福田益和委員、
   木原俊行委員、善野八千子委員

 3-2 欠席委員(5人)
   重山香苗委員、石田和孝委員、辻川圭乃委員、満田育子委員、
   横倉廉幸委員

4 議事録署名委員  天野久委員、辰巳正信委員


※1 以下「発言」記録で [事務局] 以外の発言者氏名はすべて、[〓〓] にな
  っています。
 2 [〓〓] で氏名不詳の発言者は、このテキスト化ではすべて [委員] とし
  ました。このため各委員発言の前後関係などはわかりません。



2014(H26)12月定例会 10枚目

[委員]
 継続性、安定性だけれども借金なんかはどうなってるの? つまり自己資金だけでこれ


2014(H26)12月定例会 11枚目

[委員]
だけまかなうとおっしゃっているんだけれども、その自己資金の余裕というかな、そういう財務的なあれはどうなってますか?

[事務局]
 この設置に関わる費用につきましては、[〓〓] 。残りの [〓〓] を寄附でまかなおうということでございまして、寄附については寄附予定である方の寄附申出書であるとかそのあたりで寄付がされるということの確認させていただいております。

[委員]
 自己資金の [〓〓] いくらというのは?

[事務局]
 平成26年3月末現在の法人の財務状況の中で、流動資産の中で預貯金等含めまして [〓〓] は十分まかなえるという残高証明などは、確認させていただいております。

[委員]
 すみません、学校法人がもともと幼稚園法人でしたので、幼稚園振興グループの方ですべての経理情報はお持ちだと思うんですね。それで、従前から過去5年間にそれだけの資金がそのような形で、フローの中であったかどうか。その辺についてはいかがですか?

[事務局]                     
 帰属収入が、平成20年度から申し上げますが、平成20年度2億1700万に対しまして、消費支出の合計は、1億5700万というふうになっております。

 平成21年度につきましては帰属収入の合計が2億1100万に対しまして、消費支出の方は1億7700万。

 22年度でございますが、帰属収入が2億700万に対しまして、消費支出の方は1億6300万。

 23年度でございますが、帰属収入が2億2600万に対しまして、消費支出が1億5200万。

 それから平成24年度でございますが、帰属収入が1億9100万に対しまして、消費支出の方が1億3100万円。

 昨年度、平成25年度が1億5600万円に対しまして、消費支出が1億2300万円という形になっております。 ※用語の意味については「学校法人会計について」をクリックして、3ページの
「帰属収入」
、4ページの「第2号基本金」を頭に入れておいてください。


[委員]
 ついでにだけどね、普通で言うと私立学校会計基準というね、あれでいきますと、こういう新しい校地校舎をやるときは第2号基本金という形でね毎年積んでいくことになってるんですよね。

 予算的にやっちゃいけないという指示が文科省からですね、今から10年ぐらい前に出ててね。つまり来年こういう出費があるからとか再来年あるからと、こういうことをここから流用しますというのではなくてね、このこういう理事会決定に基づいて、こういう構想があるから校地校舎等のね、建築資金を第2号基本金という形で積み立てていくようにという指導なんだけれども、その辺のあれはありますか? 第2号の、まぁただ単に内部流用がありますというだけではなくて。


[事務局]
 平成25年度のものなんですが、第2号基本金はゼロでございます。

[委員]
 あぁそう。

[委員]
 ちょっとすみません。今のキャッシュフローは分かったんですが、貸借対照表における、流動資産等の、それから基本金等の積み上げはどんなふうになっていますか?

[事務局]
 平成25年度でございますが、流動資産につきましては2億4100万でございまして、現金預金がそのうちの[〓〓]になっております。


2014(H26)12月定例会 12枚目

[委員]
 その前の年は?

[事務局]
 その前の年は、すみません。今手持ちでは…。申し訳ございません。

[委員]
 急にこのためにどこかからお金を動かしてきているということなのか、計画的にきちっとそうやっているのかということが分かれば。

[事務局]
 その前の24年度でございますが…。

[委員]
 2号基本金ゼロやったら、計画性は無いわな。それは、だから消費収入の超過額が今の金額をクリアしているのか、流動資産なんかなんぼあったって借り入れあったら意味無いんで、その辺のバランスシートだけを見たら、思いつきで始めたとか、だいたいおかしいですよこれ。

 子ども読まれへんような難しい漢字でね。それと今たまたま、すみません会長、手も挙げんと、先ほど[〓〓]がおっしゃってたように南港の方は募集停止してると、まぁおそらく直接関係無いですけどもここに校長としての略歴として載ってますけども平成7年のこれ、森友学園ですか、カッコ現在に至ると書いてあるんですけども、ひとつ前のさくら幼稚園及び学校法人南港桜学園理事長就任やけども、これは今に至ってるのかいないのか、ということも今の閉鎖の話を聞いたから不思議に思うんですけども、やっぱり同じ幼稚園のお仲間というか、同じ校種の中ではいろんなええ話も悪い話も入ってくるんやないかなと思いますんで、その辺やはりちょっと気になること多いですね。

[委員]
 ちょっとあのね、事実関係を。学校法人南港桜学園というのは別法人ですか?

[事務局]
 別法人です。

[委員]
 別法人ですか。これは今どうなってるんですか?

[事務局]
 今その、もともと南港桜幼稚園というふうに名称を名乗っておられましたが。

[委員]
 で、これが休園してるんですか?

[事務局]
 そちら、開成幼稚園と名称を変更されまして、この近くにございますが、今、平成26年度から休園しておられます。

[委員]
 じゃあもうひとつの、つまりこの、法人としては1つしか持ってないというわけですか? 幼稚園を。

[事務局]
 開成幼稚園は、はい。

[委員]
 いや、ごめんなさい。こんど小学校を作る方の法人というのは、幼稚園は1つしか持ってないという。

[事務局]
 はい。

[委員]
 それでね、先ほど流動資産のあれだけれども、その借入金というのはどうなってます?


2014(H26)12月定例会 13枚目

[委員]
その辺がね、見せ金になりますのでね、下手すると。

[事務局]
 借入金のほうはですね、これ平成25年度末でございますが、[〓〓]

[委員]
 借り入れがね。つまり今持っているものよりもオーバーしてるわけですね。それからもうひとつですが、先ほどの帰属収入、それから消費支出、そこのね消費支出の中にあの、減価償却、これはちゃんと入ってるんでしょうか?

[委員]
 減価償却引当金の何パーセントとか。

[委員]
 入ってますか?

[委員]
 あの、人件費の割合が薄いですよね、退職金の引当金とか。いっしょくたになってるんですよ、きっと。お金あるあるって言ってても、実はそれは使ってはいけないお金だったりしてね。

[委員]
 だから、そうなんですよ。あれで出て流動資産がいくらある、というのは危ないんですよ。使えないわけだから。

[委員]
 わからない人が見たら使えると思って、使っちゃうとなってしまいそう。

[委員]
 法人の設立やったら、そういう資金面がここの紙に出てくるんでしょうけどね。逆にこっちの方がたち悪いですよね。まして6年ですよ。そして今たくさんの学校経営者の中で、小学校だけ作ろうという発想がまたなかなか珍しいような気がしますよね。

[委員]
 よっぽど違うところから毎年お金送られてきて送金してもらうんやったら別ですけどね。

[委員]
 条件が整ってればね、それでもまぁね、やってみてはどうですかと、あと可能であればいろいろと指導なんかも。借金の方が多いんであれば、これは財政的な基盤が……という話になりますので。

[委員]
 ちょっといいですか?

[委員]
 はい、どうぞ。

[委員]
 南港桜幼稚園が、販売に、競売じゃなくて販売に出ている情報が裏づけなしで入ったので、私、私学課(※大阪府)のほうにそういう話を聞いておられますかと聞いたらご存知なかったようで、ではすぐ調べてくださいと。

 じゃあそこの園児はどうなるんですかと言ったら、塚本幼稚園の方に、半強制的に吸収しちゃってるように聞こえてきて、裏づけは無いんですよ。で、今言うたら開店休業中みたいな形で、だからそこを売却したものを資産にしようとしているのかなと私思うんですけれども、そこのところは結局どういう顛末になったのか?

 私はそういうようなことを聞いて、きちんと私学課に調べてくださいということが一つありましたし、それからまわりまわってですが、確かに[〓〓]おっしゃったように、保護者の不安とかが聞こえてくるわけですよ。

 たぶんぼくは理事会の議事録なんかもちょっとどうなっているのか…。2号基本金積み上げていないということで、基本的


2014(H26)12月定例会 14枚目

[委員]
に予測できるんですか? 先生おっしゃるように。どういう決定の仕方が理事会であったのかという議事録を確かめておられるかどうか、ということがひとつあるかと思います。

でないと本当に、理事長のワンマンの思いつきでという計画性の無いものというのが、そこでまた裏づけられてくると思うんですけど。結局、売りに出ているものが私学課から声かけられた後、どうなったのか、教えてほしいんですけども。

[委員]
 どうですか? 今の売りのは。

[事務局]
 [ベタ黒塗り]の方から、「売却されるんじゃないか」という情報提供を受けまして、すぐに当学校法人理事長の方に連絡を取らせていただきました。そんなことはない、というようなことで。

[委員]
 チラシなんか出てたんですけどね。それが入ってきたから、そんなことは無いはずはないと思うんですけども。

[事務局]
 実際そういう形で不動産、不動産というか、そういうチラシも出ておりますよということを申し上げたんですが、それは法人の理事の中で勝手にそういうことをした者がおったので、私の知らないところでそういうことがされていたということを、お話をおうかがいしました。      

[委員]
 あの、ちょっとね。まずね、それは別の法人になってるわけね。で、そこが出したと

[委員]
 はい、そうです。

[委員]
 ひとつのやり方はそこでお金が入ったらもう一つ別の法人に確かにね、寄付するなりね、なんなりできることないわけはないけれども、その辺の見通しみたいなものは知っておかないと、財務的な基盤がね安定してるかどうかという審議会の判断の材料としては、ということはひとつありますよね。ですからこれはもう少し調べてもらわないといけないですね。

これね、(※平成)28年4月ですからそれまでにですね、確認するもし必要があればね、今ここで却下するんだったらもちろんそれでいいし、あのちょっと保留みたいにするんだったらそれのやり方があるし、あるいはこれを受け付けておいて、一応ですね認可しかるべしにおいてですね、(※平成)28年までに調べてもらうという、3つあると思うんです。やり方が。

 ただその今のね、そういう答えの仕方は、そこの法人のね誰か理事が知らんときにしたという、これはちょっと困るなあとね。つまり今理事長しかないんですよ代表権が、学校法人には。それしたらですね、ある種の背任行為なんです。これはね、代表権ないんだから。これは学校法人の運営についてですね、違法ということになりますね、これは、いや行き違いですと、それで済まない話なんですよ。ですから、これを確認してもらうというのが一つ。

 もう一つですね、理事会記録なんかですね、今ご指摘があったけど、今いろんなところで理事会記録というのはチェックされるんですよね。私も仙台のところで、だからきちっとして、いつでも出せるようにして、何かあると見ていただいたりしておりますし。あるいはですね、大学を持っているところはもっと厳しいんですよね。これは文科省が非常に厳しくてですね、理事会記録というのはですね、いろんな機会に出さんといかん、コピーをね、ということがありますが。なんかその理事会記録と言いますが、これにどういう議論があってどういう風に決定されたというプロセスは、何かつかんでおられますかね。


2014(H26)12月定例会 15枚目

[理事会]
 理事会の議事録としましては、豊中でこういう土地が国から売りに出るということで、それを購入して小学校を作ることとしたいという理事長からの発言に対して、異議なく了承されたという理事会議事録を、提出いただいております。

[委員]
 その前後は、なし?

[委員]
 たとえば、すみません。

[委員]
 はい、どうぞ。

[委員]
 たとえばその理事会で物事を決定していくときに、理事長からの提案があって先ほど私がたが質問したような、理事の方もつぶさにわからないところがある。

 そういう質疑応答が普通はあってですね、例えば今の2号基金が積みあがっているのか? とかですね、あと寄付の先はどなたなんですか? とか…。

 ここに資料集の6ページのところに、10年間が満了して契約に基づき、うまく返済が、買い取りできなければですね、更地返還だと書いてあるわけですね。ということは10年間運営が順調にいって、そのお金が、底地を買い上げる費用がきちっとできたときにはその先11年目があるんですけど、そうでなければ残念ながら更地になったので皆さん退学してくださいと、そういうふうな憂き目にあう人が出る可能性があるわけですよね。

 だからそのことをもって考えても、私どもがこれを認可の方向で物事を進める気には私はならないんです、個人的に。

 そんなに不安定な学校を、できてそこに賛同して来られる方が例えばおられるとしても、それがたくさんの人数かどうかわかりませんが、安定的に運営ができる可能性が非常に心配されるということをもって考えてもですね、教育内容というのはさまざまなイデオロギーありますからそれはそれといたしましても、その小学校をされたときに運営の内容がどうなのかということにつきましても、そこから推して量れば厳しいのではなのかという想像をするのは、そんなに不合理ではないと思います。

[委員]
 はい、一番大きいのはお金の問題です。まずね、スタートするにあたってですね、いわゆる手持ちの運転資金的なものがいくらある、では困るんですよね、これは。

 今の一つはですね、借入金との関係。もう一つは手持ちの資金でほかに向けなきゃいけないものが、必ず学校法人の会計ではありましてですね。手持ちのものはそのまま使えないんですよね。

 ここはどうなってるのか知らないですが、退職金財団にいくら払わないといけないとかですね、それからですね、普通は余裕というのは減価償却を抜いた後の話なんです。ところがキャッシュフローが見えてこないんです、減価償却で。

 ですから、そこのところの問題がどうなってるのかとかですね。貯金があるからといって、それではだめなんですよ。ちょっとこれはね、調べてもらわんといかんかもしれないですね。


[委員]
 すみません。

[委員]
 はい、どうぞ。

[委員]
 小学校のことはわからんのですけど、今、会長がおっしゃったように大学設置に関しては当然完成年次までの、細かいお金の流れを全部、やいやい、やいやい、出さされますよね。小学校の場合は完成年次までの、もちろん収入、支出ですね、そういったものというのは、申請のときに資料として付けないけないのか、そうでないのかということを、もし付けなくていいんであればあれですけど、付けなければいけないのであれば、これ、前提が借り


2014(H26)12月定例会 16枚目

[委員]
れたらということですから、じゃあただで借りるの? と。 家賃はどれぐらい、地代はどれぐらいいるの? という話も大きな経費の中でですね、地代というのはバカにならんとたぶん推測するんですけれども、そういった附属書類というのは小学校の設置には必要ないのか、というところをお教えいただきたいんですけれども。

[委員]
 何か出てますか?

[事務局]
 資金の収支の計画といたしましては、向こう10年先のところまで家賃がどのぐらいかかる予定である、そして何年先に土地を購入するのにこの時点でいくらかかるということにつきまして、平成37年までの収支の計画は提出いただいております。

[委員]
 でもね、初年度なんかはかなり赤字になってるわけでしょ。

[事務局]
  初年度、というより開設前年度は赤字になっています。

[委員]
 あぁ、そらそうですね。

[事務局]
  生徒数が定員いっぱいまで来ると、初年度から黒が出るという予定でございまして、開設7年目には借入れをすることなく土地購入までできるという、そういう計画を出していただいております。赤黒のボーダーにつきましては、生徒数が募集定員の75%といいますので、だいたい60人~61人を上回れば、7年後に借入れをせずに土地が購入できるボーダーだと聞いております。

[委員]
 それは、かなりチェックしてもらってますか? 中身。というのはね、ふつう最初の年度から校長・教頭はいるしね、それから家賃は最初も最後もあまり変わらないはずだしね。私も、いくつかの設置を自分で準備したからわかるんだけれども、どうしてもね、1年目、2年目なんてのはね、なかなか、というところがあってね、そこのところの計算がどうなっているのか。つまり60何人でね、運営するというのはね、これは、どういう…。確かに授業料は高い。高いということはあるんですけどね、それでも、というところがありますね。まぁ、ただしそれは後でチェックしていただくということにしまして、まぁ一応出てると。なのでそれが合理的な計算であるかどうかチェックしていただいて、ということになりますね。ほかに、もう一つ。

[委員]
 いいですか。

[委員]
 はい、どうぞ。

[委員]
 私も、これどう考えても…。借地も、定期借地権なんて、一般の貸借によって購入金額のときに変わってきますし、借地料を払ってしかもそれお金をためて、本当に大丈夫? というのが誰しもが思うんじゃないかなあと。だからそれを精査する、申請されたものをそのまま受けるんじゃなくて精査をされたのかどうか、本当にこれで永続性が担保できるのかどうかという判断をされたかどうかを聞きたいですね。ここで、すぐ計算できないですからね。根拠が示されうえで、それだったら大丈夫だなあということだったら、いいと思うんですけどね。

[委員]
 すみません。


2014(H26)12月定例会 17枚目

[委員]
 はい、[〓〓]、そして[〓〓]。

[委員]
 兵庫県で5、6年前だったかと思いますが幼稚園法人が私立小学校をポートアイランドだったか島にだされたんです。その設置者の方も私はよく存じ上げてる方でした。で、考え方がこのケースと、この理事長とよく似ておられる方ですが、そこの小学校はたいへん苦戦なさっておられます。

 生徒募集に。何が悪いのか私はよくわかりませんけれども、シミュレーションが、どこまで精査して、どこまでシミュレーションが可能なのかということなんですね。

 この制度が狂っていると、シミュレーションとしてはいけていますということを我々聞いたときに、それだったらいいんだという判断をたとえばしてですね、もしもそのシミュレーション通りにいかなかったら、誰が責任をとるんですか? そしてそこで非常に迷惑をこうむった保護者や子どもたちについて、誰が責任を取れるんですか? それはものすごく私は重要だと思いますよ。そうじゃないと、学校自身がつぶれることはそれは時と場合によってあるのかもしれませんが、そこで迷惑をこうむる。

 これは通信制の高校だってみんな同じですよね。そこがきちっと担保されてるかどうかという精査は、府庁の中でどのような形でされているのか、専門家がきちっと入られてそのことの精査がされてるかというのは、いかがなんですか?

[事務局]
 収支の予定につきましては、職員給与の額ですとか、その給与が年間何パーセントを占めるとか、そこまでの精度をもって出してこられております。生徒数につきましても、生徒数かける徴収する予定の授業料の額にまちがいはございませんし、大阪府からの補助金につきましても、だいたい1人当たりどれぐらいというのを齟齬のない範囲で出してこられておりますので、それをもって計画という中身については計算上おかしいところは無いという判断をしておりますが、これに対して専門家が入るということはございません。大阪府の職員、私学、大学課の行政の職員がチェックをしたうえで、適切であるという判断をさせていただいております。

[委員]
 会計士レベルなのかよくわかりませんけれども、そういう方々の一つの見識というのは私はいるんだろうと思うのと、そこのいちばん前提になっているのは入学者数ですよね。これの先ほどの調査が、精度はどうなのかという問題も先ほど私申し上げましたが、そこはきちっと我々に開示していただいて、こういう調査会社がこのような形式でどこに対してどんな風に、ということがわからないと、我々はその数字を信じることはできないですよね。

[委員]
 はい。[〓〓]。

[委員]
 建築日数見てましたら、(※平成)27年の3月には着工となってますね、工事が。ここではっきりしておかないと、どんどんどんどん借金だけふくらんでいくのもどうなのかなと思いますし、もう一つはコンサルティング会社とかNPOとか、いろんなスタッフが我々私学をだまそうという風に、いろいろコンサルティング入ってくるんですよね。そのコンサルタントは悪いことは言いませんので、[〓〓]もおっしゃるように良い絵を描いてくるんですよね。そして美しい絵を見て、絵に描いた餅を見て、これやったら食べられそうやなと判断してしまうことも無きにしも非ずだと思いますので、見切ってですね、どんどんどん、これを延ばして延ばしてということが果たしていいのか。延ばしてる間に校舎が建ったから許してくださいということになってしまうということもあり得るということですから、どこかきちっと話を整えて、結論を出さないと、どんどん先行していってしまうと、予感がする今日このごろです。とても危険かなあと思います。


2014(H26)12月定例会 18枚目

[委員]
 すみません。

[委員]
 じゃあ、ちょっとごめんなさい。今のことについて、もし何かあれば。

[事務局]
 土地の契約につきましては、来年2月に国の審議会を通した上で契約を交わすということになってございますので、その来年2月の審議会については、大阪府の私学審議会で認可しかるべしという答申が出るという前提のもとで国の審議会が行われると聞いておりますので、最終的に土地を借りられる契約につきましては2月の審議会の後ということになりますので、そこが通らないことには土地を借りるという話も進みませんし、当然そこに建設されるという行為が進むこともないと。

[委員]
 はい、今スケジュール的な、あとでもう一度ですね、その辺をまとめてですね、整理していきたいと思います。
 はい、どうぞ。

[委員]
 恐れ入ります。あの、議論尽くされているかとは思うんですけれども、いずれの校種についても慎重な議論が必要かと思いますけど、とりわけ小学校に関しましては、教科教育のスタートに当たってこのことに関する影響というのは本当に大きなものになります。

 今回の審議会、随分とこう時間も費やしているというか重要な観点でさまざまなご意見が出てるところですけれども、会長先ほどおしゃったように3択でしか進めていけないところはあるんですが、その前に事務局の方にやはりこう申請があった段階で、これまでの却下の事例であるとか、必要最低限度のやはり対応をですね、ここにあがってきて規定されることについては精査していただいて、あげていただくことをよりこれまで以上に慎重にしていくことが必要ではないかと…。感想的でたいへん恐縮ですけれども、今回特にこの小学校ということで感じたところです。蛇足的ですが。

[委員]
 ありがとうございます。全般的なあれで皆さんほかにありますでしょうか。

[委員]
 先生、そうですね、これも本当に認可しかるべしということになってしまうと、年を越えましたら、小学校の子はそれぞれ新しい(※平成)28年度の入学試験に向かってのものをどんどん出していきますので、ですから認可申請中ということで、こちらの方も情報をして、もしかしたら3月ぐらい、4月になりましたらもちろん入試説明会も開かれますでしょうし、入学試験が大阪の場合は10月ぐらいからスタートしますので、28年4月1日、時間があるようで時間が無い、という風に思います。

[委員]
 そうですね。私はやっぱり中身の問題もあるけどね、財務的なことが非常に不安に、今うかがっててね、非常に不安になってきましてですね、これをやると、まあはっきり言うと借金をしてね、それから今の確かに寄附のあれもね、変な話ですけど [〓〓] 当てにしてるわけです。それはどこが出しますというのもね、どういうことで信用したらいいのかというね。

 私も出す方も受ける方もいろいろとやってきましたんで、大学レベルですけどね。設置もやりましたし。そうするとですね、よほど慎重にやらなきゃいけないなあというのがありまして。一つはですね、今ありました国の方がこの土地を貸すかどうかっていうのを、この大阪府の審議会の結論を待ってるということがあります。

 ですので、今結論を出すか、2月に国の審議会の前に出すか、というのが一つあるかと思います。それで、今結論を出してですね、これはやっぱりまずいという出し方も一つあるでしょうし、あるいは先ほど出たいろんなことについてですね、再度資料を集めていた


2014(H26)12月定例会 19枚目

[委員]
だいてね、財務的なこともあるし、ほかの、つまり財務的にいちばんあれなのは借金との関係ですね。それと今手持ちのものがひも付きのものであれば、これはできませんのでね。預金の話だけではできないという話ですね。それも含めてやっていただいて、そして事務局はですね、まあいけるんじゃないかという判断があれば2月にですね、2月じゃなくて向こうが2月でしたっけ、国が。

[事務局]
 2月というふうに聞いております。

[委員]
 1月の末にですね、臨時の審議会なり何なりを開いてですね、判断するというのが一つ。二つあるんです。今ここでダメというふうに出すか、あるいは資料をもう一度出してもらって、1月の末にもう一度やってもらって、そこで判断を出すということなんですが、皆さんの方で何か。確かに臨時をやるというのはしんどいのはしんどいんだけども、慎重に我々でていねいにていねいにやるとすれば、そういう流れになるんですが。皆さんの方でご意見いかがでしょうか。

[委員]
 少しだけ質問よろしいでしょうか。

[委員]
 質問、どうぞどうぞ。

[委員]
 今、借入金の残高が [〓〓] いくらとおっしゃいましたよね。小さな幼稚園法人ですので、返済計画というのが当然あるわけで、更にこの小学校を作るとなるとまた借り入れられるわけですね。その借り入れの返済計画が最後までちゃんと見えるんでしょうか?

[事務局]
 今現在、幼稚園方で借りられているのが [〓〓] あるということで、毎年 [〓〓〓] を年間の償還額として積み上げて、すでに今現在からずっと返されてます。それが平成37年までの償還計画として返されるということで、それをもちろん差し引きしました幼稚園の収支というのがプラス [〓〓〓] で出てますので、今借りてる負債を増やすということは考えておりませんので、償還計画についてはこのまま引き続き返していくものだと判断しています。

[委員]
 小学校を [〓〓] ぐらいで建てるということですよね。

[事務局]
 今度の小学校を建設するための [〓〓] については自己資金[〓〓〓] のほかに寄附金が [〓〓〓] 見込まれてますので、寄附は受けますけれども、新たに借り入れを行うことは、借り入れが増えることはないです。

[委員]
 ちょっといいですか。

[委員]
 すみません。ちょっと待ってください。はい、先に。

[委員]
 すみません。(※会議資料の)ここは今、さくら幼稚園、学校法人南港桜学園となってますが、今は開成幼稚園で、学園名は籠池学園となってます。籠池先生のほうからも開成幼稚園が閉められたあとで、「先生どうされるんですか」と言ったら、「(※平成)27年度から開けます」と、私にも言っていただいていたんです。それが何か今のところ、27年、結局開けないという形になってるようなんです。私学課のほうに聞くと、その辺りで私危惧するのは、法人で動いている


2014(H26)12月定例会 20枚目

[委員]
のにその理事長が来年からやるって言ってたものが、今の時点でもうやらないと、そういうようなところで理事会運営がきちっと成されているのか非常に、先ほどの議事録も1回、1回出てきて、小学校を作るという一文で終わってるような、そこらへんで理事会機能が、ちゃんと理事会が機能しているかどうか、学園の。そこらへんが非常に不安定なところがあるので、そこらへんが精査できるのであれば、聴取するとか、理事会のときに議案書みたいなのがどういった資料で、どういうふうに説明して、というのがちゃんと出てるのかということもチェックされた方がいいような気はするんですが。

[委員]
 あの、私立学校法ではね、理事会運営についてチェックせんといかんとなっているわけですよ、今はね。ですからそれで理事会記録、たとえば署名してもらうでしょ。まあはっきり言いますと、作ったものを出すところがあったりして、これはばれると国の場合はですね、本当にすごいペナルティがあります。何年間か申請が全然できないとかね。そしてそれが重なれば、さっきのですね、役員の入れ替えの命令というふうに、国の方はなるわけですけどね。まあ、ちょっとその辺も調べてもらわないといけないですね。理事会がいつ開かれてて、どういう決定がどういう手順でやられてるか、というのをね。はい、どうぞ。

[委員]
 私も資金のことでよくわからないんです。本当に基本的なことですが先ほど、雑収入に対して園児数が出てまいりまして、現在の塚本幼稚園の方ですが、これに対しまして、だいたい年間に一日当たりざっくり割って [〓〓] ぐらいの収入じゃなかったかなと思うんですが、もちろん補助金やいろんな形のものがあって、総収入ができておるんですけれども。確か190人ぐらいで [〓〓] とかおっしゃったのではなかったでしょうか。

[委員]
 学生生徒納付金と、それから今おっしゃっていただいた補助金、経常費補助金等の収入以外に何か収入がありますよね、[〓〓] も入らないから。必ず何か別の収入がある。

[委員]
 それで寄附金が [〓〓] とおっしゃった気がするんですが。私もメモしておりませんが。

[事務局]
 授業料、まあ保険料、入学金、それから補助金を除きますと、寄付金というのが毎年のように、最近でいきますと [〓〓] とか、 [〓〓] とか。

[委員]
 まあ、言ってもせいぜいそのぐらいですか。 [〓〓] [〓〓]

[委員]
 それ以外の収入はないですか?

[委員]
 そう、それ以外の、それが1桁違えばわかるけど。

[委員]
 そこらの寄附金のもとが、やっぱり決して、だからって悪いとか、そんなことは私一切申しませんけれども、一定の団体、もちろんそれは一つの何かの目的を持って集まられた団体もありうるかな、と。

[委員]
 その辺もひとつね、調べてもらってわかることであれば、いずれにせよ我々はですね、幼稚園から小学校を作ってはいけないなんてことはあり得ない。これはやられたらやったらいいんです。それから指導要領に基づいていれば、プラスアルファがあったとしても、そ


2014(H26)12月定例会 21枚目

[委員]
のこと自体はですね、少し特色を出してやっていただくのは当然いいわけですよね。

 ただし問題は、それが安定した形でやれるかということが一つ。これは財務的なことがあって、初年次から、私、黒字の計算というのは、私も実は書類は最後まで目を通す方ですが、これはすごいなあと。普通はなかなか無いんですね。完成年次に近づくと黒くなっていきますけどね。この問題なんか、ちょっとチェックしといてもらわんとね。まあはっきり言うと、数字は上手に作れと言われれば作るんですよ、これは。

 だけど我々も別に性善説でやってんだけどね。けれども場合によって、我々が非常に大事なことを見落としてたとということになると、我々自身の責任にもなりますので、財務的なことをチェックするというのが一つあります。

 それから二つ目にこれまで声が、いろんな声が、[〓〓] がおっしゃるように出ているとするのであれば、ただやり方についてはいろいろと見方があるから、その範囲なのか、あるいは強制やらパワハラやらいろんなものを伴う形で社会的に問題になるものがあるかどうか。

 手法はね、荒い手法があってもいいし、いいしと言ったらおかしいけれど、それで文句言うわけにもいかないしね。手法はあれでいいけれども、その手法の中身にですね、あまり社会的にね、ご理解がいただけないようなものがあるかどうかということは、やはり先ほどのご指摘であると思うんですよね。

 それから第三番目にですね、特色はあっていいんだけれども、それが本当にある種の偏ったもの、これは語弊がありますけれど、今、ヘイトスピーチがものすごい問題になってまして、これはどこか大事な部分があるじゃないかという話もあるけれども、少なくともああいう形でやるのは社会的には理解が得られないということがありますので、そこまでいかないにしても教育内容、教育理念についてですね、やはりこういうやり方で、というのは少し調べてもらわんといかんかもしれないですね。 ※この点、母体の塚本幼稚園の教育について関心を呼んでいます。

 まあ今、私が皆さんの話を伺っていてですね、3点ぐらいあると思うんです。それで、ここからの振り方が2つあってね、この段階で問題があるからもう一度考えてくださいね、というのが一つ。もう一つはですね、時間を置いて今出たものを全部向こうに投げて資料を出してもらって、これはまず事務局で判断せんといかんですね。だいたいこれでいけそうだっていうことになれば、1月の終わりに臨時の審議会を開いていただいてですね、最後議論してですね、これについて結論を出すと…。この2つがあると思うんですが、皆さんいかがでしょうか? はい、どうぞ。

[委員]
 やっぱり今 [〓〓] がおっしゃったように、教育ソフトの中の考え方というのはいろんな考え方があると思いますので、やはり現実問題として、今ここに校舎4400平方メートル、それと校具、教具、図書、これを開設時期までに、もしくは順次、段取りをしますということですよね。そうすると、お金の面で委員は皆非常に心配していると。

 校舎4400平方メートルを建てようと思うと、木造だったらわかりかねますけれど、普通の鉄筋だったら10億いります。9億~10億いります。木造だからといって半額でいいというわけにはいきませんけれども、先ほどちらっとお聞きしたバランスシートからしても考えにくいですし、10番(会議録1/2 10 校具・教具・図書等)の、これは学年進行とともに6分の1づつ買っていくにしても、これはお金はどうされるんですか? と。

 それから理事会の満場一致はいいですけれども、理事会としてはこういう構想があって、こういうふうなシミュレーションを持ってて、こういうふうに機能していきますというようなことがあって賛成を普通はすると思うので、その辺の議事録は1回のことで異議なく賛成したので、新しく小学校を作ろうという議事録もなかなか珍しいというのもありますし、まずはぼくは一点、お金のことが一番わかりやすいと思いますので、その中では今年もうすでにお出しになってる、今年3月末のバランスシートをベースとして、どういうふうな調達で、どういうふうな計画で○○の10年先までのシミュレーションをお出しになったのか?

 その信ぴょう性というものをもって、もう一度、1月に判断の材料としたいことがいちばん主観が入らなくて、お金は客観的に判断できるからいいんじゃないかなというふうに思います。

 では、ずいぶん議論しましたので、今日は保留とさせていただいて、今出たですね、私は3点ほど念頭にあることを申し上げましたが、それを裏づけるお金の資料や、それから今の理事会資料、理事会記録、これは理事会は年に何回か開かなければいけないことになってますからね。あるいは評議員会記録ですね。

 この辺でですね、どういう形で今までのことが了承されてきたのかと。たとえば寄附金を [〓〓] 集めることにしても、理事会でどのようなご説明があり、どのようにご了承されたのか。 [〓〓] 集めるというのは、なかなか大変ですからね。

 ということがありますので、そういうことも精査していただいて、そして今日出たことを全部ですね、メモしてあると思いますが、全部含めていただいて、資料を出していただいて、今日は保留。

 そして資料を出していただいて、事務局の方できちっと検討していただいて、これをもう一度かける必要があるということになれば、1月の終わりにやって、その間に必要があれば私と [〓〓] は事務局の相談に乗るということで、今日は保留ということでいかがでしょうか。よろしいでしょうか? 

 資料の最終的な判断で必要があれば、私も [〓〓] も両方ともお金の問題では苦労しているあれですからね、見せていただいてね、相談に乗るということにしたいと思います。では、この議案はこのあたりにして、「保留」ということにしたいと思います。

 ※以下、3分の2ページくらい、[〓〓〓〓]


2014(H26)12月定例会 22枚目

  ※1枚全部、[〓〓〓〓]


― 平成26年度大阪府私立学校審議会
― 平成26年12月定例会議事録(了)

クリック ➡ 平成26年12月22日 大阪府知事宛て「答申書」


➡➡次回は、「私学審会議録 平成27年1月臨時会議事録」を掲載します。




コメント

<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起

2017-03-12 19:34:21 | Weblog


2017-02-24
<安倍人脈> 国有地格安払下げ疑惑 資料「第123回 国有財産近畿地方審議会(H27.2.10.)
2017-03-12
<安倍―橋下―松井ライン>「森友」学校認可 松井大阪府知事の責任を問う 私学審議会 平成26年12月定例会議事録(1)教育勅語風課程(道徳・特活)、入学者数予測のアンケートに懸念提起
2017-03-14
<安倍―橋下―松井―籠池 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(2)平成26年12月定例会2 委員は財政基盤に疑問一色
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(3)平成27年1月臨時会 条件付き認可 新聞沙汰になることを心配する委員
2017-03-16
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(4)平成27年7月定例会 「瑞穂の國小學院」開校への不安つづく
2017-03-21
<安倍―橋下―松井―森友学園 疑惑> 大阪私学審会議録シリーズ(5終) 大阪府(松井一郎知事)が森友学園事件の引き金を引いた 平成27年12月、平成28年3月、7月会議録



2月上旬に森友学園疑惑を新聞報道で知りました。不審な国有地格安払下げ経緯が小学校新設が絡み、当事者の森友学園理事長が日本会議系統であり、小学校の認可権限者が大阪府であり、松井大阪府知事は日本維新の会代表で安倍首相と何回も会っていることから、即座に裏で連携プレイをしている政界疑惑に思い及びました。

不審な事情は、第123回国有財産近畿地方審議会会議録(クリック)を一読すれば明かです。しかし、大阪府私立学校審議会の会議録は公開されていません。大阪府の橋下徹前知事、松井一郎現知事ともにパフォーマンスは立派ですが、情報公開では近畿財務局より劣ることを露骨に示しています。この点で、東京との小池知事にくらべるべくもありません。

大阪府私学審の会議録がどこかに出ていないかネットで探していたところ、見つかりました。IWJというサイトで公開しているPDFをダウンロードしましたが、コピー擦れしているなど読みづらいものなのでここに3回か4回に分割して資料掲載していきます。

これを読めば、大阪府私学課が「瑞穂の國小學院設立申請」をなぜ受理したのか理解できません。申請書類を不受理として差し戻し、条件が整った後に再申請するよう指導するべき案件で、そもそも審議会に提議できる代物ではありません。

たとえば、最も重要な学校経営の財政計画に対してまともなチェックをしていません。建築計画の審査を教育委員会の技術部門とか都市計画の関係部門に合議して点検してもらったのでしょうか? 府庁内でそういうシステムになっているはずです。専門担当課で審査すれば、標準的な工事費もわかっています。申請書の工事費見積もりが伝えられるような極端な差額のあるものならば、専門担当課が見れば総額を一瞥するだけで、おかしいとわかるはずです。


審議中の私的内容―今回掲載部分では
1.「特別活動」で1,2年生の授業時数が極端に多く、「道徳」授業時間数
 も全学年で標準より多いことの妥当性に疑念を示しています。

2.1、2年生の特別活動が、塚本幼稚園の教育、すなわち教育勅語唱和、海
 上自衛隊見学、大阪護国神社での海軍慰霊祭参加、天皇皇后奉送迎などであ
 ろうことに違和感を示しています。

3.8枚目~10枚目では、アンケート調査の信頼性について、どのように実
 施されたのか、実施対象地域と配布実数との関係など詳細に疑問を投げかけ
 ています。この内容からは申請者(森友学園)に対する強い不信感を読み取
 ることができます。

4.このアンケートは新設学校の入学者数の予測に関係していて、これはまた
 学校の安定的経営基盤の想定に関わるものなので、委員が執拗に追及してい
 ます。


-------------------------------------------------------------------------------
(資料掲載) 資料PDFの黒塗り部分は [〓〓] で表示しました

2014(H26)12月定例会 1枚目

平成26年度大阪府私立学校審議会
平成26年12月定例会議事録 1/2


1 と き  平成26年12月18日 (木)
       開会14時00分~閉会17時45分

2 ところ  大阪府咲洲庁舎45階 会議室

3 出欠状況

 3-1 出席委員(13人)
   梶田叡一委員(会長)、坪光正躬委員(副会長)、草島葉子委員、
   天野久委員、山北浩之委員、安家周一委員、辰巳正信委員、
   水谷豊三委員、上田哲也委員、古武一成委員、福田益和委員、
   木原俊行委員、善野八千子委員

 3-2 欠席委員(5人)
   重山香苗委員、石田和孝委員、辻川圭乃委員、満田育子委員、
   横倉廉幸委員

4 議事録署名委員  天野久委員、辰巳正信委員

5 議  案      別添のとおり概要

6 議事概要      別添のとおり


 以上の審議の結果を証するため署名押印する。
                            [〓〓]

                            [〓〓]

2014(H26)12月定例会 2枚目


第4号議案  瑞穂の國記念小學院の設置の件

1 名  称  瑞穂の國記念小學院

2 位  置  豊中市野田町1501

3 開設時期  平成28年4月1日

4 設 置 者   学校法人森友学園(理事長 籠池康博)

5 校  長  籠池康博

6 定員等
総定員12学級480人
入学定員 2学級 80人

7 教職員組織(人数)
区 分専 任兼 任合 計規定数
校 長
教 頭  
教 諭 18 18 15
講 師 0 5 5
養護教諭
司書教諭
事務職員
校医等
※教諭規定数欄の「15」は教頭・教諭・講師の合計数です。

8 運 動 場  4,950 ㎡

9 校舎
  4,475.64 ㎡
普通教室12室(専用)
特別教室 8室(専用)
図書室 1室(専用)
保健室 1室(専用)

10 校具・教具・図書等
区分点数金額
校具・教具・図書[〓〓][〓〓]



2014(H26)12月定例会 3枚目


11 教育課程 (※数字は授業時数)
教 科第1学年第2学年第3学年第4学年第5学年第6学年
国 語352342304285220220
社 会 76114114114
算 数204245266228247247
理 科114133130130
生 活130133
音 楽747668686767
図画工作747668686767
家 庭6865
体 育1111141141149595
道 徳505050505050
特別活動10510535353535
総合学習75757575
外国語活動303030303535
合 計1,1301,1711,2001,2001,2031,200


12 校長の略歴

   籠池康博  [〓〓]
   
   (最終学歴)  [〓〓]   

   (主な職歴)  [〓〓〓〓]


2014(H26)12月定例会 4枚目

  4枚目 ― 全部  [〓〓〓〓]


2014(H26)12月定例会 5枚目

  5枚目のうち ― 6割くらい  [〓〓〓〓]


※1 以下「発言」記録で[事務局]以外の発言者氏名はすべて、[〓〓]になっています。
 2 [〓〓]で氏名不詳の発言者は、このテキスト化ではすべて[委員]としました。このため各委員発言の前後関係などはわかりません。




[事務局]
第4号議案 「瑞穂の國記念小學院の設置の件」についての説明

[委員]
 はい、ありがとうございます。ちょっと確認ですが教職員組織、これは完成年次、6年まで子どもが揃ったときの話で、1年目はこのうち何人くらい、2年目は、これ開設時期の、今はどのぐらいの先生方でやれるとなってますかね。

[事務局]
 開設年度につきましては、校長、教頭、教諭が6名、講師が5名、養護教諭1名、司書教諭1名、事務職員3名、学校医が3名。

[委員]
 そういう年次計画みたいなものは私学・大学課の方に一応来ているということですね。

[事務局]
 はい、ございます。

[委員]
 はい、分かりました。ということであります。皆さんのほうで何かご質問、ご意見あればお願いしたいと思います。

[委員]
 まずこの仕様の表ですけれども、8ページの、教育課程の表記がこれでいいのかどうか。あの、外国語活動は1年から4年まであるということになってますが、内容的にそ


2014(H26)12月定例会 6枚目

[委員]
うであっても、国が示している枠組みからすればこれは反していますけれども、こういう表現でいいのかどうか、ちょっと私の方が私学のカリキュラムに馴染んでいないので確認したいんですが、これでいいんですね。こういう表現を使うんですね。

[事務局]
 国が示している教育課程というのは最低限守る、というかするぺきということでございますので、それにプラスアルファで学校が設定したり授業数を増設したりということについては。

[委員]
 もともとカウントされていない、空欄になっているところに数字を入れてもいいんですね.もともとある数字を増やすということと、それはちょっと意味合いが違うと思うんですが。

[委員]
 あの.外国語活動についてはいいんです。いいんですが指導要領では5年6年と今ありますが、例えば岐阜県は県をあげてですね岐阜市だとか大垣市なんかで3年から全部入れてます、外国語活動を。

[委員]
 内容的にあるということではなくてそれは何か、この表の中に含んでるんですか。

[委員]
 もう表の中に。

[委員]
 わかりました。

[委員]
 あの、公立の学校でも、今のは公立の学校。で私学はですね、一年次から入れてるところもありまして、これも全部入れた形で届けるわけです。なのでこれは大丈夫です.私が仙台で行っているところもですね、1年次から数時間ずつ外国語活動が入っています。あれはね、今学習指導要領はですね、時間数も内容もですね、最低基準という言い方になってまして、ですから学校の責任でですね、プラスをしてそれを届ければいい、ということになってます。

[委員]
 ありがとうございました。そのうえで、その最低基準にプラスアルファしているのが、先ほど特色とおっしゃった道徳が105時間、1、2年生でありますね。3倍ですね、最低基準の。そして総授業数で言うと1年生2年生は、1.3倍とか4倍とかいう実数になっているんですけど。

[委員]
 あ、これ特活ですね、特活が。

[委員]
 道徳は50時間です。特活が週3に充ててあるんですね。

[委員]
 あ、いや、だから(※特別活動は)もともと国の基準で言うと34とか35ですから、それかちいうと3倍ぐらいの特別活動の時間ですね。

[委員]
 特別活動ね、道徳は50時間ですので。34か35のところを50時間。

[委員]
 なのでこれに充てる教育内容はなんなのかと、それをする必要があって、こんなにその1年生、2年生に授業実数の負担を課していいのかどうかという点、この学校はどうお考えでしょうか。


2014(H26)12月定例会 7枚目

[委員]
 何かその辺のカリキュラムの考え方についてご説明はありましたか。

[事務局]
 特別活動の中身について、詳しくこういうことをします、というところまでは聞いておりません。

[委員]
 これはあれですよね、週もちろん6日、土曜日使って、ということでこれ、土曜日午前中で全部これ1年次からやるわけだけれども、これでカバーできますよね、この時間数は。つまりそれをね、あんまり7時間あるとか8時間あるんだったらね、しんどいなあと。
 これでだいたいいけますでしょうか。あの公立の時間数はね、少し多いことは多いんですが、ただそれでもですね、今のご指摘のように子どもに無理があるようなあれであればね、これは少し言ってあげるというか。

[委員]
 塚本幼稚園さんはご存知のように、日本で一番古いと言われている幼稚園さんでありまして、特に皇室ですかね、との関連のいろんな行事で天皇皇后陛下が大阪に来られたときにお迎えしたりとか、日の丸持ってお送りしたりとか、そういった、ホームページを開いていただけたら色々そういうのはありますし、先日も安倍首相の奥様をお呼びされたり、そういった結構独特と言いますか、教育勅語を子どもたちが覚えてそれを唱えたりとか、ですので、そういったホームページを開きましたら塚本幼稚園新小学校設置趣意書というのがどーんと出ているんですけども、そこを読んでいただいたら、いろいろ分かるだろうと思いますね。

[委員]
 その時間数が(※天皇皇后奉送迎・教育勅語唱和など)、おそらく特別活動に。

[委員]
 それにはその辺を、おそらく週1の34、35でいいところを、先生おっしゃるように3倍の105時間に充ててるとか、これがね先生も何をされるのかな、とかですね。

[委員]
 はい、ここは目立つのは特に3年生以上は標準的なというか最低の35時間になっていますが、1、2年生に特化しているんですね。やや不自然さは残りますね。

[委員]
 幼稚園でやっているようなことの何かを持っていこうということでしょうか。1、2年生というのは。

[委員]
 どこまでが小学校教育としてのものなのか分かりませんけれども、より小さな子どもたちですから、判断がまだ無いときにですね、非常に色濃い教育をされているかなという気がして、果たしてその教育内容についてですね、どこまで審議していくことができるのかという、あの、宗教教育とは違いますので、どちらかというと思想教育のような部分がありますから、そのことは今まで例が無いものを認可していくということなので、教育と政治とそして思想というところが、歴史はおありなんだろうけれども我々普通の高校教育をやってるものから見ると、どうなんだろうというね、少し違和感は覚えますが、それを認可するということになると、やっぱりそこに公費が投入されるところも当然出てきましょうし、それが限界がどこまであるかという。

[委員]
 健全な学校法人が新たに学校を作られるということについては、私は非常に望ましいことでありますし、私は歓迎すべきことであろうというふうに思っております。ただ、学校法人が特に幼稚園や小学校、中学校、高等学校を作っていくことについては、基本的には永続性の担保と教育条件が日々良くなっていくと、そして学校教育の内容が充実


2014(H26)12月定例会 8枚目

[委員]
していくというふうなことがきちっと担保されるということが見通せるということが非常に大きな審査の要件になろうかと思うんですね。

 で今少しおっしゃっていただいた内容をお聞きになったと思いますが、従前より幼稚園教育要領、幼稚園をやっておられたわけです。それで2園やっておられたんですが、この理事長先生は、その1園は現在休園状態であります。

 運営状祝というのは、幼稚園ですね塚本幼稚園、南港桜幼稚園という幼稚園でしたが、非常に問題がたくさんございまして、運営の内容にその保護者が非常に疑問をお持ちになっておられて、どうもおかしんじゃないかということをおっしゃっておられたり、我々が知っておる、理解をしております幼稚園教育要領からは少し逸脱しているのではないのかなと感じられる案件もございました。

 そういう意味でこの大きな[〓〓]を越すプロジェクトを今後していかれて、そして永続的に小学校を運営されることについては、個人的には疑問を持ちます。


 それと、先ほどご説明にあった、木造の2階建て、これ見ますと3階建てですよね、木造の3階建てですよね、文字がぼやっとしてよく見えないんですが、3階と書いていませんか、本校舎。

[事務局]
 基本的には2階建てです。一部3階があるという……。

[委員]
 いや一部3階でも3階建てと言うんですよね。

[事務局]
はい、それは私の説明が間違いでございます。

[委員]
 そうですね。木造の3階建てというのは学校においてはかなり建集基準法で厳しいことが課せられると思いますが、その辺のこととご説明いただきたいのがまずひとつ。それと籠池康博先生は、小学校の免許をお持ちですか。小学校の校長は免許証はいりますよね。

[委員]
 いや、いりません.

[委員][委員]
 あ、そうですか。それは失礼しました。じゃあ誰でもできるということですね。

[委員]
 誰でもできます。

[委員]
 それと、80名、1学年80名を毎年募集されるということで、先ほどの中学校は少しやめていかれるということでしたが、一般的に小学校だけの学校に対して子どもを入れるというのは非常にレアなケースかなと。上に中学校、高等学校と付いている中での小学校への入学というのは、もちろん大きな大学法人も含めて大阪府内にもたくさんございます。そこの小学校は少し入りにくいような、なかなか入れないような競争率でされていることも仄聞しておりますが、そういう中で小学校だけを希望するというのは、アンケート調査があったとぉっしゃっていたんですが、どのぐらいの精度のアンケート調査か分かりませんけれども、私どもの保護者にそのようなアンケート調査が来たと聞いておりませんので、それは本当の、本当にアンケート調査があったのかと裏をとられたのかどうか。それから従前からの幼稚園の運営の詳細をきちっとご理解をされているのかどうか、府として、その辺りをご説明いただきたい。

[委員]
 はい。事務局で分かる範囲でお願いいたします。


2014(H26)12月定例会 9枚目

[事務局]
 木造の2階建て、3階建てというところにつきましては私の説明の不足のあるところかとございます。学校からの説明は木を多く使った建物を建てますということですので、その辺設計図面等々確認しましてもう一度学校のほうにも確認しまして、木造という言葉が正しいのかどうか、学校のほうに確認させていただきたいと思います。

[委員]
 木造の3階建ては、校舎としては問題が出てくるわけですね。

[事務局]
 いや、だめということではないと思いますが。

[委員]
 何か、基準がもしあれば、まぁ、じゃぁそのことも含めて一度確認を。

[委員]
 それ以外のことについてはどうですか。

[事務局]
 アンケート調査につきましては……。

[委員]
 どのようなやり方で、どのような設問でアンケートをとられたのか。回収がいくつあって、その2.4%の根拠を。

[事務局]
 数ですか?

[委員]
 根拠です。どういう設問で。

[委員]
 まず、どこがやったんですか。ここの法人がやられたんですか?

[事務局]
 いいえ、法人が委託しましたコンサルタントの会社が実施しました。

[委員]
 コンサルタントの会社がやられたんですか?

[事務局]
 在園児につきましては、平成26年の7月に実施されております。

[委員]
 そのコンサルタント会社はどちらですか?

[事務局]
 高等教育…すみません、コンサルの名前が出てないものですから。

[委員]
 大学の場合はね、先生、我々学校の名前をあげてここに何通とか、結局どこでとったということが分かりやすいですよね。

[委員]
 そうそう。大学の場合はね、全部それを示さなければいけない。

[委員]
 いけないですよね。どこの誰が何票集めたか分からないデータですから。

[委員]
 ですから、その裏を取ってるのかって、聞いてるんですよ。

[事務局]
 分析の報告書はいただいております。

[委員]
 いや、報告書というのはただ1枚もらわれているだけですよね。どんな設問で、誰に


2014(H26)12月定例会 10枚目

[委員]
対して、何部まいて、何パーセントの回収があって、それでこういう結果になっているというのが一連のアンケート調査の流れですよね。その辺りについてはどうなんですか?

[事務局]
 はい。豊中市内の幼稚園児の保護者へのアンケートにつきましては、アンケートの内容もいただいております。平成25年の10月、去年の10月に実施されまして、豊中市内の幼稚園に在席する園児の保護者宛に1200件の配布をいたしまして、回答率が60.7%。

[委員]
 そうすると1200件の撒きどころはどこなんでしょうね。今、豊中市内の私立の幼稚園児数は、6千何百人おるんですよ。そのうちこの1200件の抽出の精度というのは、どういうふうな精度なんですか?

[事務局]
 そこまで書いていないです。

[委員]
 ですから80名来るだろうという根拠ですね、それが頼りなわけですよね。それがあいまいだったら、その80の数字自身の根拠があいまいになるわけですから、そこはきちっと調べていただかないとこれを鵜呑みにして、ああそうなんだねとは言えないですね。

[委員]
 その中にもちろん、ここが設置してる幼稚園の方も、保護者も入ってるわけですよね。もちろん、だいたいどこに、つまり1200件というんだけどね、1200件をどこに、というね。まず何をチャンネルして、例えば大学の設置なんかだったらどこの高校にとかね、それから高校以外だったらどういうところにって全部アンケートをお願いしたところを挙げて、どこどこに何件、どこどこに何件というね、そういうのを示さなきゃならないことになっているというか、ということなんですけれども、これはそこに書いてありませんから、それは。

[事務局]
 それは豊中市内の、今申し上げたように幼稚園在園者の保護者ということで、どこの幼稚園に協力いただいたかということが、そういうことが書いてございませんのでそれは確認させていただきます。

[委員]
 はい、わかりました。それからほかにね、ご指摘で2つあって幼稚園、1つは休園している。今やっているところは、どのぐらい園児が来ているんですか。収容定員に対してそれを満たすぐらい来ているかどうか。何人ぐらい来ているのか。

[事務局]
 現在、塚本幼稚園の方は認可定員が315名ございまして、実際、平成26年5月1日現在の人数ですが196名。

[委員]
 そうか。だから卒園児が60人ぐらい。

[委員]
 年長は何人ですか?

[事務局]
 5歳児が75名ということになっております。


➡➡次回につづきます

コメント

<安倍人脈> 国有地格安払い下げ疑惑 森友学園のゴミ堆積申立ての真実性を疑う理由 財務局・航空局の「要求丸呑み」は不可解

2017-03-01 13:10:04 | Weblog


<3/15 追加記事 訂正>
きょう夜明け前に、この記事をお読みの方からご指摘をいただきました。冒頭の調査図はレーダー調査と思っていましたが、レーダー調査は上記掲載図の前に実施されたもので、上記調査図はボーリング調査によるものでした。そして参照先 http://www.ogawatoshio.com/info/2017/03/01/yosan/ を教示してくださいました。このサイトでは国会質疑2月28日の詳細が記載されています(国会公式会議録はまだ未発表)。

ただ、この航空局長答弁を読んだ後でも、ごみの層を深度3メートル目安に見立てて、大方は差支えないだろうと思います。2/28答弁の68カ所全部のボーリング標本を土木技術者が見るなら、カ所ごとのごみ状況を判別できるはずですが。

以前の地形状況を見ると、全域にごみが埋まっているとは考えにくい、という見方にも変わりはありません。コンクリート製品は破砕して埋めればよい。こういう処分法は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の下で実行されています。大型建造物における杭基礎は軟弱地盤への対策ですから、ごみの層が強度上マイナスという理由にはなりません。

 こういうことですので、航空局の見積もり数量が不当だろうという推測にも、今のところ変わりありません。読んでみたところ、2/28質問している小川敏夫議員は私と同じ考えに立っています。


<森友学園 ごみ撤去費値引き8.19億円の算定根拠 国会答弁>
 ※以下は国会説明の要旨で、上の2/28小川議員質問以前のものに拠っています。
ごみ撤去費の見積もりは、国交省が2009年度に野田町1501番敷地全域で68カ所を地下3メートルまで試掘して調査した結果や、森友学園による小学校建設の設計図を参考に、航空局が算定した。

対象面積は敷地の約6割の5190平方メートル、深さは杭を打つ場所が9・9メートルまで、その他は3・8メートルまで、ごみの混入率を47・1%とし、ごみの量を1万9500トンと推計。基準に照らし、掘削や運搬、処分などに8億1900万円かかると見積もった。
  ※この見積もり根拠は不当である――というのが、今回記事の主旨です。

森友学園「瑞穂の國小學院」のごみ撤去処分費8億1900万円の算定根拠として、国土交通省大阪航空局は2009(H21)年度の調査結果と小學院建設の設計図を参考にした。
  ※建築確認申請時に、設計計算に必要なボーリング調査結果を提出してい
   るはず。ゴミ混入率やゴミ堆積深度を判定するのに役立つのですが、使
   われていません。


財務局は見積もりの全額を鑑定価格の9億5600万円から差し引き、2016年6月に1億3400万円で森友学園に売却した。


<森友学園の「ゴミ堆積申立て」の真実性を疑う>
<財務局・航空局の「森友学園」要求丸呑みは不可解>

大きい建築物や擁壁を造作する場合、その地下に基礎杭を打ちます。基礎杭が必要ならば、その基礎杭そのものに確かな強度があるのか、そしてその基礎杭の上に乗る建築物や擁壁を支えるたけの強度があるのか、それを計算するためにボーリング調査が行われます。その結果が妥当でなければ建築設計の構造計算ができないので設計ができません。当然、建築確認を取ることもできません。

今回の森友学園格安払い下げ疑惑では、ゴミ処理費補償支払いの計算根拠の一つとして、「基礎杭の深さ9・9メートル」の分量が計算に入っています。

廃棄物の堆積深度が最大で9・9メートルあるとするならば、基礎杭の深さはそれ以上長くなければいけません。

もし深度9・9メートルが基礎杭の長さならば、地耐力のある地層はそれより浅くから始まっています。従って廃棄物の堆積深度は地耐力のある地層が始まる深度より浅い、ということになります。

基礎杭前提であるならば、建築確認取得のために建築設計の段階でボーリング調査は必須です。そしてボーリング調査をしていれば、「地下の深度ごとのゴミの性質? どの深度からどの深度までがゴミの地層か?」が、設計段階でわかっています。

それなのに森友学園は、基礎杭の工事が始まってから財務局に補償を申し出ています。なぜ、設計用ボーリング調査の結果が判明した時点で、補償の申し出をしなかったのでしょうか?

基礎杭の工事で地下から出てきたという廃棄物は、敷地内のどの場所のどの深さから出てきたのか? 森友学園の申立ての真実性にも疑いが生じます。


また、森友学園の言い分通りに補償見積もりをした近畿財務局・大阪航空局の行為も不可解極まりない。

大阪航空局は2009(H21)年度の敷地内調査を持っているにもかかわらず、それとの整合性や追加調査をなぜ行わなかったのでしょうか?

校舎建設の建築確認図書で提出されたはずのボーリングデータの提出を求めて点検しなかったのは、なぜでしょうか? 

ボーリング調査の追加も含めたデータを綿密に検討すれば、地下の一部のゴミ埋設量がはるかに少ない量であると確認できたに違いありません。

近畿財務局は都合あわせのために、8億円を超える巨額の資料作りを航空局にさせたのではありませんか?


しかしこれら疑いが、すべて的を射ているとは言い切れません。関係当局はすべての文書資料やデータを正直に公表して説明してほしいものです。


<ゴミの堆積及び深度を推測するための資料2点>
このことに関して、ツィッター掲載資料2点をもとにして考えてみます。

 (1) 大阪航空局 2009(H21)年度地下構造物調査図
 (2) KinTaさんのTwitter 航空写真 1961(S36)-06-06

大阪航空局が実施した2009(H21)年度地下構造物調査図では、ボーリング地点66カ所を桃、緑、橙、黄の4色に分類しています。68カ所と言われていますが、図上を数えると66カ所です。ツィッターから資料を得ました。https://twitter.com/kyoto_justice/status/835117406183804928/photo/1

  [桃] 4カ所 「地山確認できず」
     ※この表現のカ所は全66カ所中の4カ所だけです。これは発注者
      指示の調査深度(3.5m?)より深いということであって、私が
      奈良県の平地でいくつものため池を見てきた経験では、相当に広
      い面積のため池でも、深さは4メートルくらいだったように思い
      ます。

  [緑] 3カ所 地中3.2m~3.3mで粘土層に到達
  [橙] 22カ所 地中3mまでに粘土層に到達
  [黄] 37カ所 廃材・ゴミの層は認められず
  ※国会説明等では68カ所ですが、引見図面では66カ所に見えます
  
航空写真1961年は、KintA (. .) /@KintaGoya さんがツィッターに載せているものを使わせていただきました。https://pbs.twimg.com/media/C4mghpxUkAAEDfC.jpg KinTaさんはそのほかにもよく調べておられて、航空写真の上に野田町1501番敷地の推定位置を落としてくださいました。


<宅地化以前の野田町1501番の土地の素性を推測する>
KinTaさんが調べて、航空写真1948年と1961年を見ると、敷地の北辺を東から西へ、そしてそのまま西辺を南に下るかぎ型の部分が池と荒地のように見えます。

KinTaさんの調べではかぎ型の部分は沼地だったようであり、大阪ローカルのテレビニュースでも地元の男性が「あそこは沼だった」と言っていたことと符合します。

残りの部分は区画のはっきりした農地で、やはりKinTaさんのツィッターで見ることができる1926年測地図の地図記号によれば、水田です。

KinTaさんが航空写真に位置を落としてくれた現・野田町1501番の周辺はみな似たような土地です。ということは、周辺は水田地帯で、池らしきものが見えたり、「沼だった」という証言があったりで、広範な周辺地域で海抜が低く(他所では海抜がマイナスという土地だってありますから)、雨水が河川に円滑に流入していく途中の過程で土地の勾配がほとんど無いという地区ではないかと思います。こういう水が淀む地形の所では、水が溜まり過ぎて水田であった所でも湿地帯、すなわち沼のようになることが考えられます。

私の居住地から車で15分のところで、川が2本と幅2mの用水路がわりに近いところに平行している場所があります。この周辺地域では用水路の改修や雨水排水路や下水排水路の新設や改修の折に、自然流下できるように勾配を取ることに苦労していました。川に比較的近く、広域から雨水が集まってくる地形で、流入していく川までの勾配がほとんどないという平地です。

また私の居住地から車で5分とかからない地域で、雨水の流水経路に道路ができたり宅地ができたりして、雨水の流れる経路が細くなって雨水が滞留するようになった水田がありました。この10枚だったか20枚だったかの水田は耕作放棄されるようになっていました。これも今は埋められて地面が3mくらい高くなり、立派な道路になっています。

こういうわけで、敷地の北部分と目される位置に航空写真で黒ずんで見えるのは農業用のため池であるとは言い切れず、水はけの悪い湿地状の部分に水が溜まって池の形状になっているのかもしれません。どちらの性質をもつ池なのかはわかりません。

農業用に使われているため池は手入れされているので、沼のようにはなりません。沼のようになるのは、雨水が滞留する湿地か、放棄されたため池です。ため池か沼か湿地か、航空写真では見分けがつきませんが、「沼だった」というテレビニュースでの地元民証言と符合しています。しかしこの証言も、伝聞なのか実際にこどものときに見たのかはわからないので、確定的とも言えません。ただ、次のように結論づけても間違いないと信じます。

敷地の北部3分の1は上記のような性質の土地であっただろうと思います。これを「旧湿地+池」と見て、残り敷地部分を「旧水田」と見ます。そして「旧湿地+池」の部分も、桃色4カ所を除けば、深度3・3メートルより浅いところで粘土層に到達しています。ということは、この部分も「旧水田」部分と同じように、もっと昔は水田であったところが湿地化したと見ることもできます。

航空局調査図の桃色4カ所について、上の「…資料2点」の項で述べたように「地山確認できず」という表現は、調査ボーリング深度内で確認できなかったという意味で、これは調査66カ所のうち4カ所だけです。ですから敷地全域で粘土層深度が「3・3メートルまで」と判断しても、全体の立法メートル数量はそれほど変わらないでしょう。


通常、ゴミ不法投棄や残土捨て場では掘ることをしないで積み上げていきます。ですから、残土やゴミ投棄の堆積深度はその深さが限度ということになります。しかし、その深さまで埋立可能ということであって、ゴミや残土がその深さまで埋まっているのか、あるいは埋められていないのか、ということはまた別の問題です。さらに、敷地のどれくらいの面積に異物が埋められているかということも別の問題です。

少しだけ混じりこんでいるものを選り分けている姿とその土の山をニュースのアップ映像で見ました。視認する限りでは、ごく普通の掘削残土であって、ゴミというようなものではありません。地下に埋まったままで差支えないものと思われます。それを今になって掘り返して見せるのは、べらぼうなゴミ処理算定額が「適正」であると見せかけたいのでしょうか。

新たに築造する戸建て住宅向け造成地では表土厚1mくらいにきれいな山土を使います。これは宅地造成事業の工事費に入れています。

学校敷地造成では、学童が走ったり転んだりしてもけがをしないような土を使わなければいけません。学校グランウドの表土はグラウンド用途の標準が決められていて、グラウンド地表の下は水はけ良くするように作られます。

このように難のない普通の土地であるとしても、学校建設事業費の内訳に「表土入れ替え」が計上されます。財務局が補償する必要はありません。ですから、これらの数量もゴミ数量計算から除外されなければいけないと思います。

<追加記事 建築エコノミスト・森山高至氏(談)>
新たに杭を打つために、敷地面積の6割もの範囲のゴミを撤去する必要があるとは思えません。工費を圧縮するためにも、撤去範囲を抑えた豊洲市場の工法の方が妥当と言えます。また、豊洲の地下から出てきたゴミの中には、巨大なコンクリート塊もあるので、工事はかなり大規模なものだったと思われます。それに引き換え、小学校の敷地から出てきたのは、生活ゴミやコンクリート片。そこまで大規模な工事は必要ないはずです。豊洲でかかった費用が3億円だったのと比較しても、8億1900万円もの撤去費用の見積もりは、高すぎます。 ―日刊ゲンダイ 2017年3月5日 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/200800/2


<敷地内廃棄物堆積の平面位置についての推測>
大阪航空局2009年度調査図では、野田町1501番の土地(敷地)の北側3分の1の東端から西端まで、この辺りに橙色の調査個所が集中していて、その敷地北東部に桃色・緑色調査個所が入っています。これらは航空写真1948年、1961年の「旧湿地+池」の部分に相応しています。この「旧湿地+池」は自然のうちに遊水地の役を果たしていたのかもしれませんが、最寄り河川との関係がわからないのでなんとも言えません。

1961年航空写真この部分の一部には不規則な土盛りがあるように見えます。残土処分(またはごみ投棄)の土盛りだと思われます。これはほぼ航空局2009年度調査図の桃色・緑色の調査個所に相応しています。

黄色の調査個所は概ね「旧水田」の部分に相応していて、「廃材・ゴミの層は認められず」となっています。


<表面地盤高の関係 水田と一般用途隣接地と>
宅地地盤は接面道路より最低でも30~50センチ高く作られています。これは雨水の表面排水を道路側溝や道路下排水管に、汚水の宅地下排水を道路下の下水管に流す必要と、道路表面の降雨水の宅地流入を防ぐ必要のためです。

これに対して水田の表面高は、接面道路より平均して1m以上低くなっています。降雨水と農業用水を取り込めるようになっています。

ため池や用水路、水田は水が漏れないように作られています。用水路は今ではコンクリートの三面張りですが、旧来のものは粘土で固めています。ため池は今でも池底は粘土で、コンクリートで底張りしているのは新設された雨水調整池専用または兼用のものです。水田は今でも土固めで保水。畦の補修、水の取り入れ口や出し口などの補修に農家は注意を払っています。水田の底張り、すなわち床土は粘土です。

私の住んでいる周辺地域には、住宅地域、大型商業施設、水田、畑、里山、ため池、川、元丘陵地帯の大規模開発地など、いろいろな地形地物がそろっています。

水田の表面地盤高は大方が接する道路高より1メートル前後低くなっています。個人所有の小さいため池の深さは1・5~2メートルくらいなもので、水利組合のあるかなり大きいため池でも深さは最大で4メートル未満です。これは実際に私が知っているため池です。

上のように実際に見聞してきた私の経験から、粘土層到達が3メートル以下とか3・2~3・3メートルという航空局調査結果は妥当なものと思います。


<航空局算定のゴミ堆積深度9・9メートルは3階建てビル屋上の高さ>
一方、最深地点で深度9・9メートルまでの廃棄物の堆積があるという航空局計算の見立ては、とても合理的なものとは思えません。

約10メートルというのは、3階建てのビルが埋まる高さです。
3階建ての屋上から見下ろした地面までの深さを掘ることを想像してみてください。あのような地形で湿地帯のようなところをそこまで掘って何を埋めたというのでしょうか? そんなことは考えられません。不法投棄をしたり残土埋立をするのは零細業者が多く、かける手間と経費を最小限にします。

また廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)の許可を取るのが困難であるうえ、許可施設を作るにもかなりの資金が要ります。だから車で通りがかって見かける道路傍の埋め立て地はみな建設残土の埋立処分地です。私は奈良県内で、農業委員会の「耕地埋め立て」許可を取った建設残土埋立地を、車で走る沿道から何カ所も見てきました。

山間地でなくて、人の住んでいる地域での道路工事や下水工事など土木工事の残土や、大型建築物の掘削残土の中には、多少のごみも混じっています。コンクリートがらが持ち込まれることもあります。土以外のものが目立つ場合は廃掃法の対象になりますが、目立たないていどの量ならば、そのまま埋めてしまいます。

固形物で液体や液化するものを含んでいれば埋めた土地に滲出するので、建設残土を埋める業者はそういう厄介なものを埋めることはしません。

また、残土埋立地を掘って埋めることも通常はありません。お金をかけないよう、とにかく残土を捨てて地ならしをし、ていどのよくない業者はその上に残土を運び込んで積み上げます。残土処分地とは残土で埋め立てる場所で、そこを掘削する意味がありません。

ゴミの不法投棄も同じく、投棄場所に捨てて埋め、積み上げていくだけです。さらに、問題の土地は湿地帯なので、そこを掘って埋めるわけにいかないでしょう。上から投棄するだけです。従って、ゴミ堆積深度9・9メートルなんてのはインチキだと思います。

航空局調査図では桃色で示した4カ所で「地山確認できず」となっています。深度3・3メートルまで確認できていて、同時に「地山確認できず」の地点があるということは、レーザー探査の機械的能力が4、5メートルの深度までしかなかったか、それ以上の深度を探査する作業指示になっていなかったかのどちらかでしょう。周囲は軒並み3・3メートル深度までという測定結果なのに、桃色地点4カ所だけが「9・9メートル」のような深さとか底無しの深さというのは考えにくいことです。

従って、桃色4カ所が仮に数メートルの深さであるとしても、66カ所のうちの4カ所なので無視して、残り62カ所の深さを判断根拠にして差支えないものと考えます。


<土壌汚染要措置区域>
豊中市は2013(H25)年4月26日、大阪府豊中市野田町1501番の一部、471・875平方メートルを、鉛、ヒ素化合物に土壌汚染されている「要措置区域」と指定しました。そして、これは2015(H27)年10月26日、要措置区域指定を解除されています。

1501番の面積は、8770・43平方メートル。要措置区域はそのうち471・875平方メートルですから、敷地全体の5%です。

しかし、この位置が敷地内のどこなのかまだネット検索で知ることができません。また、要措置区域にしていされた事情も解除された事情もネット検索で知ることができません。


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