川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

小学生の暴力増加について

2005-09-25 00:05:11 | Weblog


◇小学生の対教師暴力のありさま
23日、文部科学省発表の「小学生暴力増加」ニュースが伝えられました。小学生の対教師暴力のありさまを朝日新聞が伝えています。9月23日朝日大阪版から、以下にそのまま転載します。

小学生たちが先生に向ける暴力から見えるのは家庭内暴力、感情にブレーキをかけられない子たちの多さ……。ひとくくりにdけいない背景に、教師たちは立ちすくむ。全体の暴力行為件数では大阪府をはじめ、関西での多さが目立っている。子どもたちに、どう向き合ったらいいのだろうか。

小粒の医師が、くぎが、次々と投げつけられる。トラブルを起こして運動場を逃げ回る子を追いかけていた時のことだ。くぎは、トラックのラインを地面に留めていたものを引き抜いて投げてきた。

関西の小学校の先生がいま、格闘しているのは担任の3年の男子だ。黒板に向かって説明している時や、机の間を回って指導する時、後ろから突然、足をけられたこともある。

昨年も3年を担任した。やはり教師に暴力で向かってくる子がいた。「もう家に帰る」と教室を飛び出すその子を同僚と追い、校門でつかまえて、話を聞こうと相談室まで連れていった。その途中、殴る、けるの大暴れ。話を聞こうと近寄ると、茶わんを投げられた。「この子たちの共通点は、親から暴行を受けていることなんです」と、先生は話す。

「てめえがやったら体罰教師やで」。別の関西の小学校で。50代の男性教師のすねを思い切りけった6年男子の言葉だ。「教師の暴力が問題になるということを、逆手に取る子がいる」と、栃木県の若手教師は言う。けんかを止めようと6年男子を羽交い締めにしたら「訴えてやる」と言われた経験がある。

文部科学省は対教師暴力の実例として「運動会の練習中、整列の指示に反発して教師をけった」(6年男子)などを挙げる。しかし、小学生ではこうした悪意の明らかなケースより、興奮を抑制できずに暴力をふるう「はずみ型」が多くなっていると教師らは感じているようだ。

関西の50代の女性教師は昨年1年間、ズボンで出勤した。「少しでも足のあざを減らしたかった」。担任したのは3年生。「いったんスイッチが入ると手加減できない」男の子がいた。ほかの子の盾になっては、けられた。

放課後、毎日午後3時までおしゃべりにつきあった。親に構ってもらえない寂しさを知った。その後もけられはしたが、「私と人間関係ができたら、その子、手加減できるようになったんです」……以上、朝日新聞記事の転載でした。

◇原因は…「家庭が悪すぎる」
3年前の秋に、国立教育研究所の生徒指導に関する全国会議に出席しました。その折りに県教委の指導主事先生と同宿して、荒れた子どもの指導についてよもやま話を聞きました。他に中学校の校長先生と県下の市教委の指導主事先生が同席していました。

その折りは中学生のことが話題でした。生徒指導の国の会議に出るのですから、当然、荒れた学校や荒れた生徒のことが話題でした。しかし、その時先生方が話題にしたのは、荒れた生徒のその家庭のことでした。

先生方は生徒のことを悪く言いませんでした。「親が悪い、家庭が悪い」と言います。県教委の先生は、やりきれないという様子で「家庭がどうにもならんのが多いんですよ。生徒がかわいそうでなりません」と言いました。

私の家内は幼稚園の先生を長年していました。家内の母は昔、小学校の先生でした。家内の妹も今、小学校の先生です。その夫は小学校の校長先生をしています。家内も、現役の教師である家内の妹も一様に、問題児の多くは親や家庭に原因があると言います。

◇「家庭教育力の強化」は教育行政の責任放棄
文部科学省や中教審などは、「家庭教育力の強化」を一つの課題に挙げています。家庭教育力の強化とは何を意味するのでしょうか。私のような素人が思うには、親に対する啓蒙や教育をするということになるでしょう。子の教育についての親や家庭の役割を学ぼうとする意欲のあるところなら、もともと、その子にも問題は少ないだろうと思います。

先の指導主事先生が「子どもがかわいそうでならない」と嘆くほどの親や家庭に、家庭教育力を訴えても無駄でしょう。そういう親や家庭の子を、制度としてどうまっすぐに育てていくかという観点こそ必要だと思います。たまたま担当した教師の個人的努力に頼るのも、問題の解決には限界があるでしょう。

中教審、あるいは文部科学省の言う「家庭教育力の強化」とは、教育行政の責任放棄としか考えられません。また、問題の解決を個々の教師の努力に転嫁するのも、同様に教育行政の責任放棄と言えます。家庭教育力を当てにできない、そういうかわいそうな児童・生徒の教育を、制度的にどう保障していくのか。これこそ、国や自治体に対策を望むテーマであります。

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新聞購読について

2005-09-23 11:34:44 | Weblog


私は学生時代から朝日新聞を取っています。いちばんたくさん取っていたときは、朝日に加えて地元地方紙、日経、読売、JAPAN TIMESです。今は朝日新聞です。仕事上、各紙を読みくらべる必要がありませんので、興味あるできごとが起きた場合で各紙を比較したいときは、コンビニで日経や読売を買います。

朝日を読んでいれば、毎日は似た傾向なので読まなくても不自由ない。読売は保守的傾向が強いから、そういう論調を参照したいときに読む。産経は格落ちて記事密度が薄く、論調が右より過ぎて説得力に欠ける。産経を読むのはムダ。日経は経済欄だけでなく、政治欄も朝日よりいい。

朝日新聞本紙と朝日新聞のネット記事をくらべてみますと、本紙にくらべてネット記事は細部が省略されていることが多い。また、掲載されていない記事も多い。地方ネタはほとんどがネット記事に転載されていません。文化欄なども同様です。

たとえば今日の朝刊記事。「小学生の校内暴力、2年連続増 「対教師」急増 文科省」に興味を持ちましたが、朝刊本紙に書かれている具体的事例が書かれていません(この具体的事例は別項目で転載します)。このあたりの差が大きい上に、情報量の多さと閲覧のしやすさを考えに入れると、私にとって新聞の有料購読はやはり必要です。
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国の財政の節約計画と節約実績の数値を国民にアピールしてほしい

2005-09-17 06:52:43 | Weblog


所得税の定率減税が廃止になるそうです。All Aboutのサイトでは、昨年末の「定率減税半減」についてやさしく解説しています。今度はこれが完全に廃止されるもようです。Yahooニュース=毎日新聞9月16日21:40を参照してください。

平成時代に入ってから、こんなことがありました。
1.銀行等の不良債権問題を助けるために、国は金利低下を誘導しました。こ
 のことで銀行等は大きな利益を享受しました。国民は預金金利のほぼゼロ
 化によって、金利収入の余得がなくなりました。すなわち、国民個人の利益
 を銀行等に寄付した形で、犠牲になってきました。
2.さまざまな条件によって、給与所得者一般に個人所得が減りました。
3.多くのリストラが行われ、早期定年退職者や失業者が増えました。
  パート、アルバイト、派遣など身分保障のない労働者が増えました。
  低賃金で働かざるを得ない人が増えました。
4.次に保険・年金の個人負担分が上がるなど、国の特別会計に該当する部分
 の収入改善に協力してきました。
5.諸費税率3%から5%アップにも協力しました。配偶者特別控除廃止にも
 協力しました。これからの増税にも耐えるしかないでしょう。
6.介護保険制度発足により、介護保険料の負担が新たに加わりました。公的
 保険・年金などの負担は、個人にとっては税金負担と感覚の上で同じです。

そこで政府、与野党、国会議員さんにお願いがあります。国は、どの部分でど
れだけ節約をして、国の赤字解消に努力するのでしょうか。

その計画やこれまでの実績を国民に明確に告知してほしいのです。それらの支
出改善策との対比の上で、国庫収入改善のための増税計画を説明してほしい
のです。「踏みしだき自由の雑草」と見られてはたまりません。






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ガルトゥング博士の「平和学」講演

2005-09-15 05:05:58 | Weblog


アメリカのブッシュ大統領の目つきやしぐさを見ていますと、世界の支配者にふさわしくないように見えます。小心者のように見えます。目つきは弱々しく、いつもまわりの様子を気にしている風です。私にはそのように見えます。

小泉日本はそのブッシュUSAと心中しかねないほど、従属的であるように見えます。「平和学」をネットで検索していて良い記事を見つけました。ガルトゥング博士による講演「イラク戦争・その後」です。

イラク攻撃に至ったアメリカの政治的背景と理由、日本のアメリカへの従属的関係など、簡潔でわかりやすいものです。一読をオススメします。

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8月記事リスト

2005-09-05 00:23:58 | Weblog
7月 1日 ■6月記事リスト
8月 1日 ■7月記事リスト
8月 1日 ■「平和を守る」ことと「専守防衛」と
       ・「戦争のやり方」は軽々しく話せない
       ・どちらかの先制攻撃で始まる
       ・戦争好きな人たちの理屈-ヤラレルのを待つか?
       ・戦争は「正義」によって始まる
       ・「先制攻撃」を認めれば際限がない
       ・石にかじりついても「専守防衛」
       ・愚かな人たち-「敵はソ連」から「敵は北朝鮮、中国」へ
       ・勇ましい人、戦争好き人、自衛隊に入ろう
8月 3日  ■国会の法案審議-素人にもわかる見分け方
       ・法律への生活上の接し方
       ・私たちは法律の網の中で生活をしています
       ・法律の三つの側面-正義、利害、統治
       ・生活実感に照らし合わせて、泣き寝入りよサヨナラ
       ・「正義」の側面
       ・「正義」は価値観によって相違する
       ・「正義」は「統治」と「自由」の戦い
       ・「利害」の側面
       ・「利害」が「正義」を負かした道交法改正
       ・「統治」の側面
       ・「統治する側」のやり方
       ・「明治憲法で保証されている自由」はどうなったか
       ・法律の語句の定義は厳密に、しかし…
       ・「統治する側」は語句をあいまいに-日米安保条約極東条項の例
       ・「統治する側」が意図を隠していることがある
8月 5日 ■朝刊広告: 不発爆弾処理に伴うJR神戸線の運転取り止め
8月 6日 ■TBS系列のヒロシマ特別番組が良かった
8月 6日 ■広島原爆記念日、別の明るいニュース二つ
       ・ロシア潜水艇浮上せず-カムチャッカ沖=日米英が救援艦急派
8月 8日 ■利害関係のない外部者からの批判が社会のためになります
       ・かつてゴルフ場は錬金術でした
       ・ゴルフ場開発はいい仕事、反対できません
       ・所属組織に反対する行為は失職につながる
       ・「おかしいことはおかしい」と話していく勇気
8月 9日 ■小泉クーデターで落雷総選挙
       ・味方の犠牲も覚悟のうえ
       ・小沢さんと同じやり方
       ・小泉クーデター
       ・「構造改革」から誰も逃げられない
       ・落雷総選挙、スピード勝負
8月 9日 ■政権かけて権力闘争
8月12日 ■特攻の志願を執拗に迫られて
8月12日 ■敗戦の北朝鮮から危機乗り越え帰国
8月13日 ■「戦争未亡人」をつくらないで
8月13日 ■後藤田官房長官、中曽根総理を制止する
8月15日 ■憲法の「戦争放棄」条項、日本側の白鳥元大使が進言
8月16日 ■医療費抑制は高齢者の健康増進策と高額医療費の低価格化で
8月17日 ■頭の骨や肋骨や…、焼き場からどこへ行くのか?
8月18日 ■死体焼却焼骨廃棄、死者選別差別
       ・死ねば焼却、遺骨・遺灰は廃棄処分
       ・服喪が終われば遺骨とも永別
       ・遺骨はモノ、死者は思い出に生き残る
       ・死者への所得差別は生者の虚栄
       ・靖国神社による死者の選別
       ・葬儀不要、墓に入れるな
8月21日 ■「生きていること」ほど尊く幸せなことはない
8月23日 ■心はどこにあるのでしょう
8月24日 ■上期の人口3万人減、人口純減始まる
8月27日 ■健康ウォーカーが通り過ぎた


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