〇2016.12.13. 21:18ごろ
米軍普天間飛行場所属のオスプレイが、沖縄県名護市安部(あぶ)の海岸から約80メートルの浅瀬に不時着。機体は翼と胴体が分離して大破し、乗員5人のうち2人が負傷しました。海上の夜間訓練を終わって普天間飛行場に帰る途中の不時着事故でした。 ※参照クリック 共同通信「大破している現場映像」
〇2017.09.11.
2016年12月13日オスプレイ不時着事故の米軍事故報告書を防衛省が発表しました。
〇2017.10.11. 17:20ごろ
米軍普天間飛行場所属の大型輸送ヘリコプターCH53が飛行中に機内から出火し、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場付近の民有牧草地に不時着後、大破し炎上しました。これは2004年8月に沖縄国際大(宜野湾市)に墜落したヘリと同型機。乗員7人は無事で、地元でもけが人は出ていません。
※参照クリック NHKニュース10月12日
〇2017.12.07. 10:20ごろ
沖縄県宜野湾市の保育園で、米軍ヘリが上空を通過した際に屋根にドンと音がして、直径約7.5センチ、長さ9.5センチ、重さ約210グラムのコップ形状のものが落ちていました。REMOVE とか US という文字が認められます。時事通信が下のように伝えました。 ※参照クリック ANNニュース「保育園に落下物 米軍ヘリからか」
■保育園、米軍大型ヘリの落下物か 園児けがなし 近くに普天間飛行場
(時事通信 2017/12/07-23:09)
12月7日午前10時20分ごろ、沖縄県宜野湾市野嵩の「緑ケ丘保育園」の屋根に航空機のものとみられる落下物が見つかった。当時、保育園には園児約60人と職員11人がいたが、けが人はいなかった。
県警によると、大きさは直径7.5センチ、長さ約9.5センチの円筒形で、「US」などの英語の表記があった。落下物の形状から米軍のCH53E大型輸送ヘリコプターから落下した可能性がある。県警と防衛省が米側に照会している。
保育園は米軍普天間飛行場から約300メートルの距離で、滑走路の延長線上にある。同飛行場は住宅密集地にあり、米軍機による事故の危険性が指摘されている。
〇2017.12.08.(時事通信)
沖縄県宜野湾市の保育園で米軍ヘリコプターの落下物とみられるものが見つかった問題で、沖縄県の富川盛武副知事は8日午後、米軍キャンプ瑞慶覧(北中城村など)で米海兵隊太平洋基地司令官のポール・ロック准将と面会した。ロック准将は、海兵隊のCH53大型輸送ヘリの部品であることを認めたが、飛行中に落下した可能性は低いとの見解を示した。
〇2017.12.11. 21:09(時事通信)
沖縄県宜野湾市の保育園で米軍ヘリコプターの落下物とみられる部品が見つかった問題で、防衛省沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は11日、宜野湾市役所で佐喜真淳市長と面会し、米側から部品は飛行中に落下したものではないとの回答があったと説明した。
部品は、米海兵隊CH53大型輸送ヘリのもので、プロペラの損傷を検知する装置を保護するカバーだった。落下したとされる時間帯に離陸したCH53の機体について、米側は「(部品は)全て離陸前に取り外され、専用の袋に保管されていることが確認された」と説明。他のCH53のカバーも全て基地内に保管されているとしている。
〇2017.12.13.(沖縄タイムス)
米軍ヘリの部品が園舎の屋根に落下したとみられる事故で、沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園に対し、米軍が落下の可能性を否定したことを引き合いに「自作自演では」などと誹謗(ひぼう)中傷する十数件の電話やメールが相次いでいる。命が脅かされただけでなく、心ない“言葉の暴力”が園児や保護者、園関係者を二重三重に苦しめている。
〇2017.12.13. 10:10ごろ
沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小学校の校庭に、上空から米軍ヘリの窓枠が落下しました。同小は米軍普天間飛行場に隣接しており、米軍側は米軍機CH53ヘリコプターからの落下物だと認めています。
■校庭で授業中の小学校に米軍ヘリ窓枠7.7kg落下 沖縄・普天間
(毎日新聞 2017年12月13日 夕刊)
県警宜野湾署などによると、落下したのは約90センチ四方のアルミ製の枠で、校庭の中央付近に落ちてきたという。当時、校庭では2年生と4年生の計約50人の児童が体育の授業中で、落下物の風圧で飛び散った小石が4年生男児1人の手の甲に当たり、軽いけがをした。沖縄防衛局によると、米軍から「CH53から窓が落ちた」と連絡が入ったという。同小は米軍普天間飛行場とフェンスを挟んで隣接しているが、市教委は「同小への落下物は聞いたことがない」としている。
米軍普天間飛行場近くでは2004年8月、沖縄国際大に大型輸送ヘリが墜落し、炎上。12月7日にも緑ケ丘保育園で米軍機の部品とみられる円筒状の物体が見つかったばかりだった。また、12月13日は同飛行場の垂直離着陸輸送機オスプレイが同県名護市沖に不時着、大破した日から1年となる。
■米軍ヘリ窓枠落下 児童まで10メートル 沖縄・普天間
(毎日新聞 2017年12月14日 朝刊)
沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小の校庭に13日、米軍機から重さ7.7キロの窓が落下した。近隣では今月7日も米軍機の部品とみられる円筒状の物体が保育園に落下したばかり。学校は米軍普天間飛行場に隣接しており、この日の事故後も上空を頻繁に米軍機が飛び交った。保護者や住民からは「もうこんな怖い思いはしたくない」と憤りの声が上がった。
同小と宜野湾市教委によると、落下当時は体育の授業中で4年が運動場東側で鉄棒と縄跳びをし、2年が運動場西側のバックネット近くにいたという。縄跳びをしていた児童グループは、落下地点から約10メートルの距離にいたとみられる。落下時に砂や小石が当たった4年男児も縄跳びをしていたという。
大村朝永教頭によると、米軍機は普段から校舎上空を飛んでいたが、この日はいつもよりも低く飛んでいたという。「(窓が)ひらひら落ちてくる感じで、落ちてきたらバンという音がした」と話す。校庭にいた児童は教員の呼びかけで走って校舎内に避難し、校内放送でも「落下物があったので校舎内から出ないように」と呼びかけた。避難した後、動揺して泣いていた児童もいたという。その後は校舎内で待機し、全校集会を開いた。
〇2018.01.06. 16:00ごろ(沖縄タイムス)
沖縄県うるま市伊計島東側の海岸に、米軍普天間飛行場所属のUH1ヘリコプターが不時着した。住民の話では、現場から50メートルのところに住宅がある。県警や同市消防本部によると、けが人や火災などはなかった。米軍は同日、県側に計器の異常による緊急着陸と説明した。伊計島には昨年2017年1月、普天間所属の攻撃ヘリが不時着している。
〇2018.01.07. 11:43(琉球新報)
沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園への部品落下から1カ月が経過したが、原因の解明は進んでいない。在沖米海兵隊が関連に否定的だが、落下物が跳ね上がったとの証言や衝撃音が確認されている。
沖縄防衛局は5日、琉球新報の取材に対し、「(落下物と米軍機の因果関係などについて)米側に照会をしている。関係機関で連携して引き続き確認、対応したい」と述べた。
〇2018.01.08. 16:45ごろ(琉球新報)
8日午後4時45分ごろ、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターが、読谷村儀間の比謝川行政組合廃棄物処分場の敷地内に不時着した。けが人などの情報は入っていない。近くで畑仕事をしていた人の110番通報を受け、嘉手納署員が現場に向かった。午後6時半現在、ヘリは離陸していない。
県警によると乗員は2人で、警告灯が点灯したため不時着したという。不時着した場所は読谷村の西海岸近く。東側約500メートルには住宅地、南側にはホテル日航アリビラがある。
■米軍ヘリ部品落下の緑ヶ丘保育園、米軍ヘリ窓落下の普天間二小
■保育園にも小学校にも誹謗中傷が集まっている
上の2017.12.8. 2017.12.11.時事通信記事で紹介したように、米海兵隊は内部調査の結果、「米軍ヘリからの落下物ではない」と明確に否定しています。
しかし上の、今年2018.1.7.琉球新報が伝えるところでは、沖縄防衛局の緑ヶ丘保育園落下物に関する照会に対して、米軍は何も答えていない。米軍ヘリからの落下物否定から1カ月近く過ぎてるにもかかわらず、米軍は沖縄防衛局の照会を無視しています。この無視は、落下否定の信頼性への疑念をかきたてるものです。
米軍当局の「落下物否定」を受けて、上の2017.12.13.沖縄タイムス記事で紹介されているように、当の保育園に誹謗中傷するメールや電話が入っています。簡単に言えば、米軍が明確に否定していることを根拠にして、「落下物は米軍ヘリからの疑い濃厚」としたことを、「左翼」や「反日」グループが米軍批判のために作為したと言うのです。
ユーチューブにもこのタイプの人たちによる動画がいくつもアップロードされています。中には、どこが作為であるのかと、落下物と同型のものを映像で詳細に示して解説しているものもあります。
落下物である軍用ヘリ部品と同型品をどうやって入手したのか、興味の募るところです。そして、この同型品をくわしく解説できる知識をどうやって得たのか、これにも興味が募ります。兵器類や車両・艦艇・航空機類なら本やネットで概略知識を得ることができます。しかし、このような小さな部品を解説しようと思えば、メンテナンス解説書がなければわからないでしょう。これは軍用機部品ですから、整備兵か軍用機メーカーでしかわからないでしょう。そのうえ、解説するアナウンスも手馴れている感があります。
ずっと昔のことですが、右翼の街宣カーがうるさくてたまらない時代がありました。ばかでかい音量のスピーカーで軍歌などを流し、それに車両1台単独というのは案外少なくて、複数車両でがんがんやるのです。それをやっている若い男たちは暴力団風に見えてこわかった。
あるときある人に、高くついていそうなバス型車両や団員を食べさせていくお金はどこから出るんだろうと聞くと、その人はカネの出元は自民党や自民党を応援するボス達だと答えました。
なんでそんなことをするのかと、重ねて聞きました。政治家では表立って言えない誹謗中傷を右翼の街宣にしてもらうということでした。
◇
なにしろ強大な米軍が明確に否定しているので、保育園の方は弱い者いじめのような単純な誹謗中傷を堂々とできるのでしょうが、普天間第二小学校の運動場に落ちたヘリ窓は同じやり方でいじめることはできません。
90センチ四方で重量7.7キロとものが大きい上に、たくさんの学童や先生がいるだだっ広い空から降ってきたのです。ごまかしようがありません。
普天間飛行場から飛び立った軍用ヘリ3機が普天間二小の上空を通過していき、その爆音をBGMにして、(*参照クリック)何かがひらひらと校庭に落ちていく証拠映像まであります。米軍もそれが米軍ヘリからの落下物だとすぐに発表しました。
これでは、誹謗中傷を趣味のようにしている人たちでも、「落下ヘリ窓が米軍ヘリのものではない」と主張するのはむりなことです。つけ入る隙がありません。
それで普天間二小への誹謗中傷の根拠は何にしたかというと、1980年代に普天間第二小学校の移転問題が検討されながら、実現しなかったことを問題にしました。普天間飛行場を悪者にしたり、普天間飛行場移転を要求するのはお門違いだ、そんな資格はない。移転可能だった時期があったにもかからず、移転を断った連中が悪いというのです。
保育園の落下物では、落下してくる状況の目撃者がいません。そして米軍はヘリ飛行中の落下物ではないと明確に否定しました。これらを根拠に、保育園関係者や保護者の偽計作為だと誹謗中傷する人たちがつづいています。
普天間二小では、2年生と4年生が体育授業で運動場に出ている時に、重さ7.7キロのヘリ窓が落下しました。目撃者多数。米軍も飛行中の落下を認める発表をしました。落下物について異論をはさむ余地はありません。
だから誹謗中傷を事にする人たちは、誹謗の方向を変えて、普天間二小を移転できる時期があったのに反基地運動を継続するために移転しなかった左翼と左翼同調者が悪い、と誹謗中傷をつづけています。
危険物が落ちてくるような普天間飛行場の近傍に小学校を設置している方が悪い。この理屈は、普天間飛行場の近傍に居住して生活している住民が悪い、と言っているのと同じことになります。
こうした非情な言い分の根拠にしているのは2010年の産経記事であるらしいけれども、この移転問題についての沖縄タイムスの事実調査報道をネットで読むことができます。
※参照クリック 普天間第二小学校移転は反基地運動に妨害された? (上)、(中)、(下)
2017年12月13日の普天間第二小学校運動場への米軍ヘリ窓落下事故を受けて、政府と米軍の間で二小上空を飛行しないという話し合いが成立していました。しかるに今年2018年1月18日、米軍ヘリ3機が二小上空を飛行しました。
この飛行を米軍は明確に否定しました。レーダー軌跡も調べたうえでのことだと言いました。これに対して、防衛省は二小設置の監視カメラ映像を公開しました。(※参照クリック)その映像は動かぬ証拠となりました。
普天間飛行場近くの緑ヶ丘保育園屋根上落下物(米軍ヘリ部品)が、「飛行中の米軍ヘリから落下したものではない」という米軍発表をうのみにはできません。