川本ちょっとメモ

★所感は、「手ざわり生活実感的」に目線を低く心がけています。
★自分用メモは、新聞・Webなどのノート書きです。

『ネタ』をもれなく集める『日記フォルダ』 その6(完)

2009-11-20 02:58:51 | Weblog


※当初タイトルにあった「一時倉庫」という名を「日記フォルダ」に改称しました。


いま、私のフォルダの中のファイル表示は、「一覧」にして使っています。この表示方法では、ファイルのタイトル文字だけが順に並んでいます。時系列を見るために、「作成日時」、「更新日時」を表示することはできます。しかし、私はファイル名のみ列挙する表示を選んでいます。少しでもファイル名を見渡しやすくすることを最優先にしています。

ファイル名は、『●0921-1104 〓★脳〓 がん細胞は狂った細胞、殺すな』のようにつけています。〓★脳〓 は、分類名です。この例は、新聞の病気解説記事に触発されて浮かんだ自分の考えを記録したものです。同じこの記事を医療記事として保存しておきたいと思ったとしますと、同じ記事を〓生活〓という分類に入れています。日付・本文が同じものでも、分類名が違うと重複承知で別ファイルにしています。

ファイル名のトップに●をつけているのは、視認性を高めるためです。フォルダを開いたときに、この●があればファイル名の視認がしやすいのです。ファイル名を読むのではなく、目に力を入れてサァッと見流すようにして、手早く目的のファイル名をさがすとき、この●の有無で疲れ方がちがいます。

●の次の0921-1104は日付です。09は2009年、21は平成21年、1104は11月4日です。エクスプローラのフォルダを開くと、すべてのファイルが日付順に並びます。ファイル形式の種類、ファイル容量の大小、ファイル名に関係なく、すべてのファイルが日付順に並びます。

ファイル名のトップに●記号をつけたことは成功でした。フォルダを開くと、●がタテにずらりと並びます。これで行の境界がはっきりして、見流しが楽で早くなります。日記フォルダを始めたときは、日付の次に記事そのもののタイトルを置いていました。

ついでにいえば、いま私は、パソコンで記録するものすべてに日付をつけています。この日付はIME辞書に「あ」で登録しています。というのは、ほぼ毎日、日付を変えるからです。IMEの辞書ツールを開くと、「あ」はトップに並んでいます。用語変更をほぼ毎日しますから、スクロールの手間を省くことが大切になります。もし「ひ」で辞書登録したなら、スクロールする手間と、ずらりと並ぶ文字の中から「ひ ●0921-1104 」をさがす手間とで、わずらわしくなります。小さなことですが、こうしたことをおろそかにすると、いずれうまくいかなくなります。

日を重ねて使ってみると、●記号をつけるだけではまだ視認性に不満が残りました。Calc日記では「P」、「W」などと大分類略号で分類していましたので、そのやり方を踏襲することにしました。大まかな分類項目を設定すれば、鳥瞰的な見流し作業でありながら、分類項目に視神経を集注するという複合的な動きになって、目的のファイルをさがす効率が高くなります。

上の例で、日付の次にある「〓★脳〓」は、私がいま使っている分類名の一つです。ふっと浮かんだインスピレーションや思いの断片を、この分類名で記録しています。ここで、この〓と★の記号が、ミソなんです。

いろいろな記号を試した結果、文字の前後に〓をつけるのが、私にとってはもっとも視認性がよく、感覚的に好ましいものでした。ファイル名がずらりとタテに並びます。そのとき、タテの列に注目しますと、〓の位置が一字分くらいのずれがあるくらいで、ほぼ同じ位置に並びます。そうなるように、〓と〓の間に入る分類名を、記号込みで2字か3字に限定しています。視覚効果重視です。これによって見流すべき横幅が小さくなって、見流しスピードが上がります。

仕事にかかわる分類名は「〓W★〓 」です。「〓★脳〓」とくらべると、文字と★の位置が逆になっているでしょう。これも工夫の結果です。★の位置が文字の前であったり後であったりして、タテの列として見ると★の横位置の違いが一目でわかります。フォルダを開いた一画面の中で、★の位置のずれによって、1ファイルごとの、すなわち横一行ごとの分類名の違いが飛躍的に見取りやすくなりました。

これで、11月4日に作成した「〓★脳〓」という分類の記事が、サッと目に入りやすくなりました。分類項目はいま、22項目あります。できるだけ大ぐくりにしています。分類名には、家族それぞれの個人名のもので、使うことが非常に少ないものを含んでいます。頻度が高くて毎日ほど使うかなあと思う項目は数個しかありません。分類項目をいつでも参照できるように、「略語・分類」というワードパッドのファイルをデスクトップに置いています。太字や赤の色文字を使っているので、AutoMemo2ではなく、ワードパッドを使っています。

時系列優先を徹底すれば、フォルダは一つですみます。ファイル数が増えてくると、年月でフォルダを分けることになるでしょう。たとえば、2009年1月~6月、2009年7月~12月、というように。夏からはじめた日記フォルダはいま、ファイル数628、容量が118MBです。それ以前の未整理フォルダやファイルがまだまだ山積みになっています。1フォルダあたりのファイル数が増えてくると、フォルダを分割することになると思います。

……この項、完。


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『ネタ』をもれなく集める『日記フォルダ』 その5

2009-11-19 02:50:19 | Weblog

※当初タイトルにあった「一時倉庫」という名を「日記フォルダ」に改称しました。


AutoMemo2(※テキストメモ)は、一行目をタイトルとして自動保存できます。そしてワンクリックで保存フォルダを見ることができます。保存フォルダを開くと、一件ごとに一行目がずらりと表示されます。かなりのまとまりで件数を一覧できますし、一行目が並んでいるので中身の見当もつきます。これはいい……。

それでAutoMemo2を日記用に使いはじめました。Calc日記をスクロールすることにくらべると、一覧性は劣ります。並べ替えができませんから、大分類項目でまとめて、その分野の記事だけを閲覧することもできません。Calc日記にくらべるとマイナス点が大きい。しかし、気軽に記録できることがメリットです。「気軽に」ということは、「まめに」ということにつながります。それに、くりかえし悩んできた「一発消滅」がありません。

私は、インターネットから記事を切り取って、図表もいっしょに保存することがけっこうあります。この場合は、AutoMemo2だけではできませんので、リッチテキストのワードパッドを使っています。図表がなくとも、少し文章が長くなると、文字修飾のできるワードパッドがいい。太字にしたり、カラー文字にしたりすることによって、文全体の把握がしやすくなります。そのほかに、野花、昆虫などの写真、絵などをそれだけを単独で保存することもあります。

この夏ごろからは、これらをなんでもかんでも『日記フォルダ』に入れています。フォルダの中のファイルはなにもかもごちゃまぜです。ファイルタイトルを見てファイルを開くと、タイトル以外のなんの記事もないこともあります。それは、単語だけか、文節だけのメモ書きなのです。それでも1ファイルになっています。青空文庫からもらった小説なんかも、文字量の大小に関係なく一つで1ファイルになっています。裏庭でとった野花カタバミの写真も一枚で1ファイルになっています。フリーソフトの図解入り使用説明書も、例外はあるものの一つのソフトで1ファイルになっています。

そうしてみてフォルダを開いて、ずらりと並んでいるファイルタイトルを見流してみます。並び方やスクロールの味ぐあいを見てみます。それだけでは薄味すぎました。字面が並ぶばかりで、目に入ってくる景色がうっすらして、瞬間的にピンとくるところがありません。

フォルダを開くと、画面いっぱいに等間隔の文字が広がっています。このときは目を見開いて、画面全体をパッ、パッと見ていきます。一回の視野で、目的の記事を見つけようとします。画面の切り替わりごとに1回の視野です。そうすると、画面いっぱいに同じ印象の文字が並んでいるだけでは、みつけだすのに疲れが多いのです。

しばらく実験使用してみた結果、このやり方で、目的のファイルをより見つけやすくするにはどうすればいいかと考えました。日記フォルダを開くと、ファイル名が並びます。

第一に、このファイル名が大切です。ファイル名だけでファイルの中身の概略を想像できるものでありたい。私は、ほぼそういうタイトルのつけ方が身につきました。きれいである必要はない。自分自身にとって閲覧しやすく、そして自分自身にとってわかりやすいタイトルだったらいい。これも、AutoMemo2の一行目が自動的にタイトルになることから学びました。自動的にタイトルができるので、タイトルらしい表現になっているわけではないけれど、中身はわかりやすいのです。

第二に、文字が並ぶだけでは視認性が弱いので、字面に強弱をつけることを考えました。そうはいっても、エクスプローラの画面の文字を修飾することができません。いろいろな記号を使ってみました。これもしばらく試し使いしては修正して、いま使っている形ができました。まだ長期間使ったわけではありませんから、これも後に修正することになるかもしれません。


……次回につづく

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『ネタ』をもれなく集める『日記フォルダ』 その4

2009-11-18 02:44:02 | Weblog


※当初タイトルにあった「一時倉庫」という名を「日記フォルダ」に改称しました。

メモやノートや画像スクラップなどを分類フォルダにためこんできましたが、それらを再び参照することはまずありません。手書きかパソコン・ライティングかの違いだけで、パソコンが普及する前の手書きオンリー時代と同じことです。これはフォルダの分類が不適切であることにもよりますが、ファイルの検索がうまくできないことがいちばんの理由です。

分類名をつけたフォルダがいくつもできます。そして分類フォルダの数はじりじりと増えつづけます。ファイルをさがすとき、関係のありそうなフォルダを開いては中のファイル名を閲覧します。そのファイル名はいまとちがって、後の検索の便利を考慮に入れていません。だからファイル名だけでは中身の全容に想像力が働きません。ファイルを開いてみて、これは関係ないなどと徒労が増えます。おまけに、フォルダを開いてみるのが、一つですまないことがあります。

たとえば、はやりのハイブリッド車の記事を過去に保存しているとします。これは、自動車に関係するフォルダに入っているのか、地球温暖化に関するフォルダに入っているのか、環境ビジネスに関するフォルダに入っているのか。後にさがしだそうとすると、目的のファイルのありそうなフォルダを複数開いてみることになります。

再閲覧したい記事ファイrをさがして、あっちのフォルダ開き、こっちのフォルダを開き、あのファイルを開き、このファイルを開き……と、この作業がめんどくさい。やる気をなくします。

パソコンで検索をかけると、けっこう時間と手間がかかります。検索技術というものがあるのでしょう。うまく使えば早くて便利なのかもしれません。でも、デジタル世代ではありませんから、そこまでパソコン技術を学ぶ気にもなれません。

そこで「分類フォルダという考え」を捨てることにしました。「ファイルの作成順にフォルダに入れていく」だけです。日記と同じです。

この数年間、日記をExcelで書いてきました。そしてOpenOfficeを使うようになってからはそれのCalcを使ってきました。
このCalc日記には日付の列、大分類項目の列、記事の列があります。日付順に記録するのですが、大分類項目が変わるごとに行を変えます。たとえばその日の私的なできごとはP、仕事のできごとはWです。

Calc日記はスクロールが早いので、閲覧性が抜群によい。おまけに記事自体をその場で見ることができます。その上、必要な記事そのもの必要に応じて、大分類項目の列を中心に並べ替えをします。そうすると、仕事なら仕事だけが日付順に並びます。閲覧スピードと並べ替えの点が捨てがたい魅力です。

しかしCalc日記の欠点は、文字量の多い記録が難しいことにあります。なんでもかんでもCalc日記につめこむわけにはまいりません。Excelはセル1個内に記録できる字数に制限があるようです(OpenOfficeのCalcにはセルごとの字数制限はないようです)。

もうひとつ、入力や再読のためにキーボードやマウスを操作しているときに、セル内の文字が一瞬で消えるということが日常的に起きます。キーボード操作中に、私の指が予定外のキーボードに触れているのが原因だと思います。しかし、そこに神経を立てれば、キーボード入力のスピードが犠牲になります。指の動作の正確さに気をうばわれたり、入力スピードにさしつかえがあるようでは、実用的とはいえません。

セル内文字列の一瞬消滅ではじめから入力のやり直し……。それが短文であっても、気がめいります。それだけでなく、過去記事の閲覧操作中に一瞬消滅になると、ふんまんやるかたなしです。これが、私の場合、よく起こりました。ほかにいい方法がないものかと悩んできました。

このころには、分類方式はやめて、一括時系列式を考えていました。なんでもかんでも一つのフォルダに放りこんでおきます。これを時系列にスクロール閲覧していく。これはAutoMemo2を使っていてヒントを得ました。


……次回につづく




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『ネタ』をもれなく集める『日記フォルダ』 その3

2009-11-16 16:33:41 | Weblog


※当初タイトルにあった『一次倉庫』という名を『日記フォルダ』に改称しました。


私は若いころから、いろいろなことをメモしたりノートしたりしてきました。それらのノートやメモ、スクラップなどを後に参照するようなことはゼロに近いものでした。それらの分類や保存方法がなっていなかったからです。学生時代からノートやメモをとりつづけていながら、それらは残っていません。そのうえ収穫がゼロというのですから、なんともいいようがありません。

岩波新書の「知的生産の技術」を発刊とともに読んで感銘し、B6カードを買いこみました。それ以来、試行錯誤をつづけてきました。B6カードを手はじめに、長くカードを主力にしてきました。カードは分類利用が前提になっていました。しかし、必要なときどきに、ためこんだカードから目的のカードを手早くさがしだすことができませんでした。だから役に立ちません。

その後、朝日文庫で本多勝一のものを何冊か読みました。本多さんは取材テーマごとにB5ノートを使っていました。ノートは必然的に「時系列使用」になります。

B5は腰をすえてノートをとるにはいいのですが、携帯には不便です。断片的に、単語をパッと記録するなどの利用には、B5サイズは大きすぎます。何年もの間、断続的にB5ノートを使いました。仕事上で必要な記録なんかは、一つの記事あたりの分量が多くなりますのでB5ノートが役に立ちました。

でも、いろいろなメモ書きには不便です。メモ書きにはA4コピー廃紙をA6に切って使っていました。B5ノートとA6メモ紙の併用です。A6メモ紙はB6カードで挫折したのと同じ欠点があります。パッパとメモ書きするのがA6メモの身上ですから、その場で手持ちかばんに入れたり、机や茶の間テーブルの端にとりあえず乗せておいたり、持ち歩いていたときは手持ち文庫本に挟んだりと、その場のシーンに応じてバラバラに一時置きしてしまいます。それはさらに、どこにいったかさえわからなくなってしまいます。必要なときに参照することなどできませんで、まさに書き散らすことになっていました。

一昨年あたりからは、A6ノートを手書きメモ用に常時携帯しています。ノートをメモ書きに使うようになってからは、「時系列」が性分にあっていると思いました。私はいま、どこへ行くのもA6ノートと百均ショップのシャーペンを持っています。

一昨年末にASUSのネットブックを買ってからは、ネットブックでメモ取りをすることの方が多くなっています。A6ノートのメモ書き内容は、ほぼ単語か文節ていどの走り書きに限られています。短文2、3行になるほどのものなら、もうネットブックでめもっています。

寄り道してしまいました。次回はまた、『日記フォルダ』のお話にもどります。


……次回につづく


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『ネタ』をもれなく集める『日記フォルダ』 その2

2009-11-15 02:42:40 | Weblog


2007年9月のこのブログで、AutoMemo2を主に使うと書きました。このソフトでは、1行目の記述が自動的にファイル名になります。ファイル名を考え、そして入力する手間が省けるので大助かりです。しかしこのソフトはテキストです。ですから画像をとりこむことができません。

画像をとりこみたいことがよくあります。ソフトの使用法など操作図や解説図を切り取って、解説文といっしょに記録しておきたいことがしばしばあります。AutoMemo2で文を記録し、平行してそれに関する写真や図をjpeg保存してみました。この場合、文はテキストファイル、画像はjpegファイルに分かれます。一つの記事についてファイルが分離するのは不便でした。しばらくのあいだこの方法を試みたのですが、続きませんでした。

それで、文と画像を一つにおさめたいときは、無料オフィスソフトのOpenOfficeを使いました。しかしテキストにくらべると、重い。MSOfficeも同じく重い。で、これもしばらく試みましたが続きません。

たまたまのきっかけでiTextの紹介記事を見ました。文といっしょにjpeg画像を貼りつけることができます。使ってみましたがなじめません。iTextは動きが軽いし、一発ボタンで「取り消し線」が使えるなど、ワードパッドより長所があるように思います。でも、書体や字間のつまり具合など、感覚的な部分でなじめません。個人的な好みによるもので、ソフトのよしあしは関わりありません。

そこで気がつきました。iTextはリッチテキスト。それなら、ワードパッドも画像を貼り付けるはずです。試してみると、できました。ワードパッドに画像貼りつけができるとは知りませんでした。CKEditorもリッチテキストですが、画像貼りつけができません。

NanaTreeも画像貼りつけができます。このソフトは「アウトラインプロセッサのようにノード(見出し)単位での管理を行えるメモ帳ソフト」(Vector)です。しかしツリータイプなので、ノード仕分けなんかがちょっとわずらわしい。私はいまのところ、ノード仕分けを使っていません。

結局のところ、今は、AutoMemo2とワードパッドの2本立てで、『ネタ』の記録保存をしています。リッチテキストは色文字、太字などの文字強調ができるので、後に参照するときに視覚的に理解しやすいということと、写真や図解など画像貼りつけができるという大きなメリットがあります。それでいて動作が軽い。

AutoMemo2がリッチテキストであったなら、今の私にとっては理想的なんですが。


……次回につづく

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デジタル放送がテレビの息の根を止める

2009-11-01 02:17:51 | Weblog


テレビが2011年にデジタル放送に切り替わるというのが、近年の家電業界の販売促進事業にもなっています。アナログ放送で不自由がないので、家電業界のために奉仕させられるのかと慨嘆しておりました。

次の転載記事をご覧ください。記事中の「コピーワンス」は、その不利益度がひどすぎるというので、今は「ダビング10」になりました。しかし、録画メリットの本質については変わりありません。

掲載元のホームページはhttp://home.att.ne.jp/zeta/gen/celljong/fc/42.htmです。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

皆さん、ご存知だと思いますが2011年にアナログ放送が停波し、デジタル放送に全面移行する予定になっております。

さてこのデジタル放送、テレビ離れを食い止める救世主となりえるのでしょーか?

よく使われる言葉に「可処分所得」という言葉があります。
最近ではこれをもじって「可処分時間」という言葉が現れました。
文字通り、一日のうちで自由に使える時間をさす言葉です。

メディアコンテンツが供給過多のこの時代、いかにしてこの可処分時間から多くの時間を自メディアのコンテンツに割いてもらうか?というところから生まれた言葉です。

雑誌、DVD、ゲーム、インターネット、テレビ、新聞等々、現在にはメディアコンテンツがあふれかえっています。

当然それらの全てを利用しようとすれば24時間では足らないわけで…。
その中から各個人が興味を引くものを選択して利用していくというわけなんですが…。

この中で「テレビ」は果たして生き残れるのでしょーか?

デジタル放送の「デ」の字もなかった2000年台初頭、私は多くのお客さんに、「これからはPCでテレビを観る時代がやってくるよ。PCでテレビを観るとこんなに便利だよ」 といって、さかんにテレビキャプチャー製品をオススメしたものです。

PCでテレビを観るメリットは様々あります。

・LAN経由で簡単に録画画像を配信できる。
家庭内でLANを組んでいるご家庭なら、そのうちの1台がビデオサーバーになることで簡単に家庭内のどのPCからでも録画放送を楽しめます。

・PCで他作業と並行してテレビを観れる。
テレビを観ながらちょっと出演者について調べたいときなど、ブラウザを起動してマルチウィンドウで簡単にネット検索ができます。これってデジタル放送のウリそのものですよね。

・録画データの様々な視聴方法が可能。
倍速で観る、コマーシャルカットする、もちろん早送りやスキップ、コマ送りにスロー再生。なんでもござれです。

・録画データの必要な部分だけを動画ファイルとしてアーカイブできる。
お気に入りのCMだけを集めたり。一部分だけ保存したり。OP・EDだけ集めたり。自由自在です。

ね、便利でしょ。でもこれってアナログ放送だけのメリットなんです。
デジタル放送に切り替わったとたん、これらのメリットのほとんどが消滅します。

その元凶が、かの悪名高き「コピーワンス」です。

一回しかコピーができない。他媒体に移すにはムーブしかできない。録画したPC本体でしか観れない。一般的な動画再生ソフトで観れない。もちろん編集してアーカイブなんてとんでもない(笑)。

これが2011年からのテレビの姿です。

このコンテンツ豊かな時代に、貴重な時間を割いて、今より不便になったデジタル放送を視聴し続ける人がどれくらいいるのでしょうか?

GoogleのYouTube買収などがこれに拍車をかけてきます。
テレビ視聴率の中核を支える高齢者の方々もドンドン少なくなってきます。
「テレビ」は真剣にその将来を考えるべきでしょう。
ユーザーの利便性を踏みにじるメディアが生き残れるような甘い時代はとっくの昔に終わっています。

ちなみにデジタル放送、唯一の優位性である高画質ハイビジョン。
これがデジタル放送普及の立役者となるのでしょうか?
多分ならないと思います。
YouTubeがあの低画質で、一日一億PVあることを考えれば明白です。
我々はキレイなテレビ放送を求めているのではなく、情報価値がありアーカイブできる放送を望んでいるのです。

「テレビ」が唯一生き残る道は、過去の放送データを全てネット上でオンデマンド配信することです。それも無料で。

もしそれが可能になれば、そのテレビ局サイトの広告収入はYouTubeの比でないはずです。

そしてそれは、もはや従来の「テレビ局」ではありません。 新しい時代のメディアの寵児であり、コンテンツホルダーの覇者たりえるでしょう。
 

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