遠花火
一湾をかこむ灯淡き遠花火 藤木竹志
遠花火征きて還らぬ人の供華 木内美保子
今年また見られる幸せ遠花火 (筆者駄作)
見えるまま見るだけでよし遠花火 (筆者駄作)
孫生あれて祖父母となりし遠花火 (筆者駄作)
毎年、屋上のさらに上、塔屋に昇って見る花火、今年は友人も誰も来ないので久しぶりに(多分25年ぶりくらいに)、よく見える場所へと出かけました。
場所は元宇品小学校入り口付近。我が家からは徒歩で20分くらい。山道を必死で上がってたどり着くともう始まってた。
この場所から見るのは初めて。そう人は多くありません。なぜか外国人のグループと日本女性数人が来ていて、賑やかに英会話していました。なんか楽しかった。人が楽しそうだったからかな。
一番いい場所はアマチュアカメラマンがたくさん。三脚立てて撮影していました。
夫は庭用サンダルの足元不安定、暗がりで転倒してしまいました。どこへ行くにも足元大切。
昔の彼氏、今の同居人に誘われて初めて花火を見たとき、眼鏡橋のところでヘリウムの入った(たぶん、水素なら超こわい)風船を持った男の子が「お母さん、これ炭酸はいっとるんよね」と言ってたことを毎年思い出す。クリクリ頭のかわいい子だった。
三男が四歳くらいの頃、一万トンバース近くの夜店で光る腕輪1,000円を買ってやったが、翌朝には光らなくなった。夜店、なぜか懐かしい響き。
次男は赤ちゃんの頃、花火の音が怖くてバーン、うぇーん、バーン、うぇーんの繰り返し約一時間。これはどの子も泣いてたかな。
私の祖母は、戦死した叔父が小さいころ、夏祭りの夜店の回り灯籠をせがんだのに買ってやらなかったと、ずっと悔やんでいた。現金収入少なく、子供の多い昔の暮らしは、それも贅沢だったのかも。
無駄なものを買わないのは実家の習慣のようで、お祭りでお金使うのは私も抵抗がある。夫は屋台なんか見ると買いたくなるそうだけど、昨夜は転倒してひざを擦りむきtention下がってたそうで。
帰りも大勢の人、電車に人を誘導するのが大変そうだった。数年前、未婚だった長男と花火見物に行ったつもりが、長男は電車大好きなので、二人で花火に背を向けて電車の誘導と客扱いばかり見ていた。なかなか面白かった。
さまざまなこと思い出す花火かな 筆者駄作 これは花火のところに違う言葉を入れたらいくらでもできそう。花見、紅葉、雪景色、山若葉、初鰹などなど。