きょうは久しぶりに朝から出かけました。デパート別館内の八丁座です。八丁堀から名前を取ったと思われます。
以前は松竹東洋座、閉館のあと経営者が替わってリニューアルオープン、全席指定、椅子が楽、いつもここで見ます。
media mixはけたたましくて疲れます。
映画を二本見ます。午前中「風立ちぬ」、午後から「夏休みの地図」です。
デパートのレストランは人でいっぱいだったので、昼ご飯を求めてふらふらと東急ハンズの北のあたりまでさまよいます。細い路地にいい感じで食べ物屋さんが並んでいます。藤棚のあるのは普通のお宅。市の中心部に残る昭和の面影。
向こうは水道局か県庁別館の植え込み。木がよく茂っています。日清戦争当時、臨時の帝国議会の建物があったのもあの付近。元は広島城外堀の内側です。
歳とるとこんなものがしみじみと美味しい。江田島直送の魚各種。風立ちぬの主人公は鯖の骨を見て、その形の美しさに感心する場面が。当時の計算は計算尺。それで航空機の設計するんだから素晴らしい。
計算尺は、関東大震災で骨折した菜穂子の付き添いの女中(お手伝いさん)の手当てにも使われます。計算尺は副木にもなる。素晴らしい。
きょうの共同通信への立花隆の寄稿、映画は純愛、反戦、など人によっていろいろな解釈ができるとあった。
飛行機作るだけなら味気ない話、そこに結核で亡くなる人への純愛が加わるのでいい映画になっていたけれど、反戦はどうかな。科学技術は戦争で発達する。科学者、技術者はその用途まで考えて開発するわけではあるまい。純粋な知的好奇心。作中の二郎も飛行機の開発一筋。結果として戦争に加担し、敗戦を迎える。
破壊され尽くしたラストからは、反戦への思いではなく、どんな時代にも自分のやるべきことを淡々とこなすのだという静かな決意。私にはそう見えた。
それにしても結核である。かつては国民病と呼ばれた不治の病。人がなかなか死ななくなった今の時代には、物語の背景としてどんな病気を持って来ればより悲劇性が際立つのだろうか。
というようなことを考えながら、日替わり定食700円をいただく。冷たいお茶飲み放題がありがたかった。店の名前失念。今度辿りつけるかどうか。
午後からは「夏休みの地図」を見て、バスに乗って今から帰ります。
広島の街がいっぱい出てくる楽しい反戦映画でした。本川小学校の子が、山根町でラジオ体操して、中央公園で遊んで、牛田の仏舎利塔へ駆けあがって、広島中を縦横無尽に駆け巡ります。
お父さんの山本太郎、お母さんの奥菜恵も好演。楽しめました。
バスがきたので今から帰ります。
この付近へ来るのは本当に久しぶり。あんまり久しぶりなのでつい写してしまった田舎もの。
いつの間にかデパートは夏物バーゲン最終価格だそうで。でも、なあーーーーんにも欲しいものなくて買わずに済んだ。
花柄のブラウスとか私のキャラじゃないんですよね。花柄着ると空間がだれる。太って見える。太って見えるんじゃない、太っているだけと夫にはいつも言われます。フン、すまんかったのお、といきなりの広島弁。私は広島生まれじゃないのに。。。。