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6/15 氷河地形、ガヴァルニー圏谷へ

2014-06-29 | 初夏のフランス南西部

観光五日目、連日の真夏日から一転、本日はお天気がよくありません。ホテルの部屋から見える山には低く霧がかかり、どんよりとして今にも雨が降りそう。

私の部屋は5階。下を見る。ホテルばかり。春から秋まで、毎夜行われるローソク行列に大勢の参拝者がやってくる。ルルドは一大門前町。


今にも雨が降りそうなお天気ですが、8:00にはホテル出発。49キロ先のガヴァルニーへむかっていざ。

まだまだお天気悪いです。

川はドウドウと流れています。

途中の何でもない空き地に車が停まっていて、そこへバスを停めるとdriverさんが交替しました。昨日までのセルジュさんも同乗。決まりで連続しては乗務できないそうで、今日一日だけ交替です。別の人はトゥールーズからはるばると運転してきたようです。

ひょうきんなセルジュさんに、柿の種や酢昆布を渡す人がいました。びっくりしながら、それでも食べてもらえたようです。こんなところからも異文化交流ですね。なかなか面白い体験でした。

どんどん山の中へ行きます。

水力発電所

霧が深く風が強い。

45分くらい走って停車します。橋が見えてきました。

ナポレオン橋です。ナポレオン3世によって、5年の歳月をかけ、1864年に完成した橋。深い谷に掛かっています。

殆ど垂直に切り立つ岸。この地の氷河と雪解け水の浸食がいかに凄まじかったか、実感します。

下流を見ます。川底まで数十メートルはある感じ。もしかしたら100メートル?

時々バンジージャンプがあるそうで、したくはないけど、見るのは面白いかも。

セイヨウヤブイチゴかな???

日本のクサイチゴに近い花と思われます。和名は木丈が低いのでそう呼ぶだけで、木本です。クサイチゴの仲間なら、赤く熟した実は食べられずはず。

ヨーロッパナラ。道路の縁の石の間から生えています。ゆくゆくは大木になる木なのにどうするつもりでしょう。

ドイツでは平地に普通に見られますが、南仏では標高の高いところにしかないようです。ちなみに我が家のヨーロッパナラは暑さで新芽を全部落としましたが、そのあとからまた小さな芽が出ています。広島の暑さを乗り切れるか・・・頑張れ。

 

小雨がぽつぽつ降ってます。とても寒いです。

少し空が明るくなったかな?

山の中にも集落があります。どんなお仕事をされているんでしょう。

9:28 やっとガヴァルニーの集落に着きました。登山やハイキングの基地として、ホテルやいろいろな施設があります。

レインコートを着込んで、いざ出発です。まだまだ厚い雲がかかっています。

この道をまっすぐ行きます。

犬がのんびり歩いています。パンダみたいな顔した大型犬です。日本人ツアーに無関心。

わおう、早速花のお出迎え。小さいのはゲンノシヨウコフウロソウの仲間、大きいのはユキワリソウの仲間と思われます。どちらも日本のものより草丈が高い。山野草と木の大好きな私は興味津々、ワクワク、ドキドキ。きょうはどんな花に出会えるのでしょう。

川の横を歩きます。

谷の奥が少しずつ姿を現してきました。

ゴマノハグサ科の、ラテン名はRhinanthus alectorolophusリナントゥス・アレクトロロフス。フランス名はRhinanthe ariste、日本名はオクエゾガラガラというらしい。名前の通りならば北海道のずっと北にはあるかもしれない。極東ではサハリン以北に主に分布しているらしい。

確かにゴマの花に似ていますね。

道は平たんで歩きやすいです。写真撮るので私だけ、どんどん遅れます。

Anthyllis valesiacaアンティリス・バレシアカ。マメ科。

日本で言うとオヤマノエンドウやレブンソウに近い花と思われますが、まったく同じ花は日本にはないようです。

セイヨウマツムシソウ ラテン名Scabiosa lucidaスカビオサ・ルキダ。

日本のマツムシソウに比べて花期が長く暑さにも強いそうで、日本で売られている園芸用のマツムシソウはこちらの花だそうです。

 

ヘラオオバコですね。これは日本の都会地の荒れ地にもよく見られる帰化植物ですが、こんなところにも適応しています。

花がはかなげで、ちょっといい風情。

セリ科は種類が多くて難しい。Heracleum sphondyliumヘラクレウム・スフォンディリウム。日本ではミヤマシシウド、ハナウドが近いらしい。

セリ科のマルバトウキ Ligusticum mutellinaリグスティクム・ムテルリナとしてみました。

クリスマスローズの原種と思われます。草色の花なのでアゥグチフォリウスh.argutifoliusとしてみました。本種はコルシカ島を中心としてヨーロッパに分布するそうです。

マーガレットとして知られる花。

Silene vulgarisシレネ・ブルガリス 日本ではフクロナデシコ、シラタマソウなどと呼ばれるそうですが、私は未だかつて日本の山に似た花が自生するのを見たことがありません。

日本で名前だけ付けたのかもしれません。よく見れば撫子ですが、花の根元が下膨れでユーモラス。

アブラナ科 Biscutella laevigataビスクテラ・ラエビガタ

だいぶ歩いてきました。観光用の馬を飼育しています。ハイキングの代わりに馬に乗って行くこともできます。

自然の中で、元気そうな馬です。

とここまで書いたらもう午前四時。さすがにもう寝ます。

名前は素人の私が調べたので間違いも多々あると思います。お気づきの点があればコメントくだされば幸いです。

かつて見たこともないフランス亜高山帯の植物の数々、この後も続きますが、ひとまず中断。

コメント (4)
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