アルビはフランス南部、ミディ=ピレネー地方の都市で、タルヌ県の県庁所在地。ローマ時代に開かれたと言われ、中世にはローマカトリックから異端とみなされたアルビジョワ派の中心都市でした。現在人口は約5万人。
十字軍の後、ローマ教会はアルビを攻略してこの地に二世紀の長い時間をかけ、サン、セシル大聖堂を建設。石材の乏しい土地柄、煉瓦造りの世界最大級の要塞のような教会が残っています。
市の中心部は中世の面影がよく残り、2010年に世界遺産になっています。
朝食の後、一人で散歩することにしました。7時半くらいです。広い通りに出ます。人通りはまだ多くありません。
BARは居酒屋のようなもの?歩道が広くプラタナスの木陰が気持ちいい。とりあえず川まで行くことにしました。
あちらは開店の準備。
どんどん歩いていきます。一人で歩くこの解放感!!
こちら県庁。フランス人は自転車好きらしく、このあとよく見かけました。
路線バスがたくさん走っています。
タルヌ川まで来ました。
わあ、きれいと思わず口にしていました。川を挟んでレンガ色の街が広がっています。2010年、アルビの司教都市として世界遺産に指定されました。
中世にできた橋はこの街の交易を支え、繁栄をもたらしました。
クリックで拡大。パノラマ画像でどうぞ。左手にサント・セシル大聖堂とロートレック美術館はあります。
この後、急いでホテルまで戻り、市内の見学の準備をします。
ホテル玄関に8:20集合。徒歩で旧市街へ向かいます。
古い街並みが残っています。
チューダー様式の建物。建坪に税金がかかるので、上へ行くほど床面積を広くしています。
広場
さらに奥へと歩きます。
入り組んだ建物を中庭から見上げます。
通りへ出て行きます。
サンサルヴィ教会回廊
屋内のマルシェ。桃が平たくて珍しい。このあと別な場所で0.1€で買って食べました。甘かったけど、硬いモモでした。
フランス人はモモを柔らかくして食べないようです。
サント・セシル大聖堂は写真の露出に失敗。残念。只今外壁工事中。
サント・セシル大聖堂内部。
要塞のような巨大な聖堂。入り口の彫刻が複雑で凝った造りです。
続いてロートレック美術館へ行きます。ロートレックはこの地の生まれ、36歳で早世した後、母親がこの地に絵を寄付してそれをもとにして美術館ができました。
建物は昔の司教の館を利用しています。
美術界内部は撮影禁止。ロートレックの作品約1,000点を収蔵しているそうです。ロートレックは20世紀末のパリの退廃的、享楽的な版画などで知られますが、初期の作品もなかなかに見応えがありました。
何かを断念した後に咲く花…とでも言いましょうか。母親を描いたのは抑えた色調で、寂しそうな絵ですが、とても雰囲気のある絵でした。もっともっとゆっくり見たかったけど、時間に追われるのはツアーの宿命、走るように見学して、庭に出て、手洗いも済ませて集合です。ああ忙しい。
ミュージアムショップで絵葉書三枚買う。一枚0.4€。春の有名観光地は1€が多かったので、ちょっと嬉しい私でした。
庭に出ます。フランス式庭園。
庭の南端は遊歩道に。ブドウが植わっています。
川が見えます。朝見た方向を写します。
館を振り返ります。
遊歩道のモニュメント。
南仏の明るく強い日差しの下、ブドウがよく育っています。
川の反対側、自然がいっぱい。
煉瓦に生える草。
美術館を後にして、これから110キロ離れたコンクへ。二時間のバスの旅です。昼ごはんはコンクで。
私たちが出るころ、人が増えてきました。とても暑いです。いやあ、こんなに暑くなるとは。