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「ルーアンの丘」 遠藤周作

2016-10-03 | 読書

2014年4月 バリ。セーヌ川の河口近くにルーアンはあるとのこと。


 

遠藤周作は、1950年、フランスへ留学し、途中で結核になり、サナトリウムで療養した後、二年半後の1953年2月に日本に帰ってくる。

前半は日本を出て、各地に寄港しながらマルセイユ上陸。パリを経由してルーアンのロビンヌ家に滞在、大家族の中で、家族同様に親切にされる様子、また異文化と触れるときの気負い、すべてを吸収しようとする決意などが読みごたえがあった。

9月からはリヨン大学に入学して、現代キリスト教文学を研究するが1951年年末には血痰が出て、翌年は三か月療養所で過ごし、1953年帰国。

後半は大学での友人、療養所で知り合った友達、そして女性との交流がみずみずしく語られ、小説よりも小説らしい切ない話に、とても引き込まれた。

結婚したい女性がいたけれど、自分は日本人で結核で帰国する身。思いあった二人はパリからマルセイユまで、船に乗る前の短い旅をする。将来の見通しの立たない自分は男女の仲になって、この人の将来を縛ってはいけないと固く誓い、誓いは守られた。

他の人なら、今の人ならどうするだろう。ここまで自制心はないのでは。

後半部分は死後発見され、夫人の了解を得て公けにされた。遠藤文学を読むとき、この本もまた大いに参考になると思った。貴重な内容だった。

一週間くらい前、BS3で再放送していて、ロビンヌ家の人達も出演していたので、読んでみた。録画している番組をまた見るつもりです。

今ならフランスは直行便で11時間くらい。その前はアラスカ周りで24時間くらいかかっていたのかしら?そのまた前は船で一月。洋行はごく限られた人だけのもの。その見聞録が原稿料の貰える時代。

今はフランス行ったくらいでは誰も驚かない。月へ行ったと言えば少しは驚いてもらえるだろうけど。しみじみと、世界は狭くなったものです。

 

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白い器が欲しい・・・

2016-10-03 | クッキング・ランチなど

九州から帰って以来、白い器が欲しいなあと思っています。

こん感じです。http://item.rakuten.co.jp/tableware-factry/mbtf593/

で、そごうあたりへ行ってみるのですが、いいのがありません。

底は狭くて朝顔形に同じ角度で広がり、丸いとただの丼、ださい。

欲しいのは四角で、和洋中華サラダと、どんな料理にも対応、ご飯の上におかずを載せて、ついでに野菜も載せて、洗いものも少なく済ませる。

問題は重さ。重い器だと、持って食べられないので軽い方がよろしい。

がしかし、軽い器は大体が高い。個性的な柄はやがて飽きる。などといろいろ考えると、この際、ネット通販はパス。大きさ、形、重さ、なかなか確認できないので。

本日は他の買い物のついでに、また別の器屋へより、結局これをとりあえず買いました。

直径は17センチくらいでしょうか。本当は20センチくらいの方がおかずいろいろ盛りやすいのですが…

取り敢えず今朝買ったこれ、ハマチの柵、二本で500円で

丼作りました。山芋も欲しいところです。ハマチは二人で一本も食べられない。家族が少ないって、ああ、つまらない。

真っ白は寂しいので、何か自分で絵付けするつもりですが、和洋中、どれにも合うのは難しい。

それと、やっぱりもう少し大きな軽い器が欲しいなあ~物欲全開の秋。

ちなみに器はアウトレット品で激安でした。言うのが恥ずかしいくらいの値段。それで、お察しくだされ。

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