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「世界中で迷子になって」 角田光代

2016-10-01 | 読書

モナコの街をぶらぶら歩く。2014年3月。

フジの花が咲いて、めちゃくちゃ暑い。日差しもきつい。


朝日新聞の新刊紹介で見て、ネットで購入。旅行案内的エッセィかと思いきや、さに非ず。半分以上は日常生活のあれこれ。

旅行の部分も具体的な案内はあまりなくて、旅に行くと五感が研ぎ澄まされるとか、うーーーん、もっと深い観察が欲しかったかな。えらそげで済みませんが。

元は何かの雑誌に連載していたらしい。雑誌の読者はいろいろな記事を幕の内弁当みたいに楽しむ人が殆どだと思うので、一つだけ強烈ではバランス悪い。7割から8割の人に同調される内容でうまく書いている。

後半の鍋釜、日常雑器、洋服などについてのエッセィは申し訳ないけどものすごく退屈。著者の深い発見もないし。あまりに退屈で読むの止めようと思ったけど、せっかく買った本なので我慢して読んだ。

新聞で紹介されていいなと思う本、例えば近所の紀伊国屋へ行って、探して、レジに並んで、ポイントカード出して、「手提げ袋は要りません」と言って、レシートとつり銭と本受け取って、バッグに入れて・・・と言う一連の動作がものすごく面倒なので、ついぽちっとした。

せっかく行ってもないこともあるし、とまたまた愚痴になったけど、きょうは出かけていて、行き帰りの電車で最後まで読めたのでよかった。

電車の中で、若者はスマホ、老人は文庫本。人生は短く、本は無数。出来ればいい読書体験をしたいもの。

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