孫と遊ぶ
昼過ぎ、姑様の施設へ行く。食事が終わって、歯磨きの順番を待っているところだった。
耳が遠いながらも、きょうはしっかりとした顔で、義弟の話をすると破顔一笑、飛び切りの笑顔を見せた。意思の疎通があると、こちらも行った甲斐があるというもの。
昨年は気に入らないことがあると、ヘルパーさんをつねったり、看護師さんをたたいたり、私も物を投げられたことがあるけど、今はどうなんでしょうか。嫌なことは耳に入ってこないので、よくわかりません。
夕方孫が来る。二時間ほど遊んで帰宅。今年の初めから、夕食は出さないことにして、お嫁ちゃんにも言ってある。月に最低二度、多いときは毎週来ていて、疲れてしまった私。
自分の息子たちはアニメなどほとんど見なかったけど、二人はアニメとユーチューブ大好き。時代の差なのか、家庭の教育方針なのか。いずれにせよ、人の子供なので口出ししない。
その代り、かわいいばっかりじゃダメなのよ、しっかりお勉強してないといいところへお嫁にいけないのよ。とまあ、子供をつかまえて、この私としたことが実も蓋もないことを、つい言っていた。
いえいえ、高校の同級性の曰く、男の子はみんなきれいな子が好きななのよ。きれいな子は彼氏がいて、さっさと結婚したもの。勉強は関係ない。とまあ、こちらも実も蓋もないことを。
実際はどうかな。一つの価値で測れないのが人生の、人の世の面白いところ。
いずれにせよ、自分のやりたいことを見つけて道を究めて欲しいもの。
糸を巻くというので、電動の糸巻き機を一緒に使い、上の子は紫、下の子は青を巻いた。
ラメの糸も巻いた。こんなことでも、初めてだから面白いんだろうなあ。
「おばあちゃんは大きくなったら何になりたかったの?」と下の子に聞かれたので、「お話書いて本にするお仕事。作文が大好きだったんよ」と自慢モードに走ると、「じゃなんで今は機織りや縫物ばかりしているの」と怪訝な顔をされた。
そりゃまあ、いろいろあるのよ。
一言では語りつくせないそのいろいろ。何はともあれ、健康で大きな不幸に遭わなかったのを良しとしよう。
孫と遊んで夜に再開。
今回は434、212の繰り返しで通し方は簡単。滑りやすい糸でよく滑り落ちて、そのたびに織り機から降りて向こうに回り、引っ張って通し直すを繰り返すので、とうとう本日分の根気を使い果たした。
あとは明日以降に。