水上勉の短編集を読んでみました。
寺泊
新潟県の弥彦山と日本海にはさまれた港町
寺泊で猛吹雪になったお話・・・
日本海の重い感じの空、そして降る雪 どことなく暗い感じ・・
今はそんな町に泊まってみたいような気がします。
京都でも丹後の方はとても好きです、そして福井越前海岸も好きです
重くたれさがる雲、雪、荒れる海、そして海辺の港町の旅館に泊まる。
何をするでもない、外にはでられず、ゆっくりと日本酒を飲みながら・・
そしてちょこっと町の小料理屋に
中年の和服のおかみさん、客は自分一人・・会話は少なめで・・しばれるね・・
まるで高倉健と倍賞千恵子の駅の世界みたいですが・・妄想はひろがります(笑)
なぜかそんな光景がとてもよく感じてしまいます。
今は・・・
そんな光景は嫌われるのでしょう
暗い ねくら 陰気 じじくさい・・言葉はいろいろいわれるでしょうけど
でも人生の深みはそんなところで熟成されるような気がします。