著者の恩田饒氏は元大和証券常務取締役 証券団体協議会常任委員長
を歴任、ちょうどバブルの嵐とバブル崩壊の渦中におられた中での実録
バブルによる事件はあの裏で何が起きていたか!本当に悪いのはだれか・・・
実録に基づいて書かれている。
バブルとその崩壊、回生なく失われた30年。
貴重な教訓を、われわれはどう生かせるのか・・
●バブル前夜、動き出す金融効率化 ●四大証券と、群をぬく野村
●MOF担は頭取への道 ●日本金融界の勢いをとめた、米英のBIS規制
●総量規制の抜け道が住専問題を引き起こした
●損出補填問題で甘い汁を吸った大企業 ●山一を支援するといった大蔵省
が態度を180度変えた理由 ●長銀処理の裏側で起きていた不可解な売却
●ノーパンしゃぶしゃぶ事件の実態とは ●ホリエモンのライブドア事件の裏
で起こっていたこと●野村証券OBガ主導したオリンパス粉飾事件は87年から
・・・
などなど少し忘れかけていた事件を重いおこしながら読んでいた・・
なんといっても山一證券の自主廃業の社長の会見は印象的だった、その年は
拓銀の廃業 三洋証券の倒産 大阪木津信用金庫の信用不安の取り付け騒ぎ
などなど激動の年だったように記憶している。
さて日銀のかじ取りをまかされた植田新総裁は異次元の金融緩和(バカの
ミクス)をどう軟着陸させながらいけるのだろうか・・・