麻紙 F10
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/d7/188ac58bb9ec8d23a2b4e8255c6ed5e8.jpg)
秋は果物の季節でもあります。
ブドウは水墨画で描かれることが最も多い果物と言えるかもしれません。
小生も何度か描き、これは額装して部屋に飾って置いたものです。
大分古くなったので取り外すことにしました。このタイミングで記録に留めます。
滲みの強く出る麻紙を使用しています。画仙紙に比べ取り扱いが難しい。
ブドウの粒は没骨(もっこつ)法と言い、筆の腹を使い回転させて円を描きます。
この紙では滲みが出て粒の縁がくっきりとはなりにくいのです。
幾つか線描きを加え補筆した跡が見えます。
一方で、墨独特の濃淡が綺麗に出るのが麻紙の良さです。
記憶も朧気になりましたが、その時は稚拙さはさておき、墨味が気に入って額装したのだと思います。
ちなみにイメージした品種が「巨峰」だったことは確かに憶えています。